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ハンフリーズ、3セット差を覆し2度目のワールドグランプリ制覇。賞金15万ポンド

PDC ワールドグランプリ決勝で、世界 2 位のルーク・ハンフリーズがガーウィン・プライスを 6-4 で破り、2 度目の優勝を果たしました。3 セット連取された劣勢から逆転し、16 カ月ぶりとなるメジャー大会制覇と賞金 15 万ポンドを手にしました。

目次
  1. 0-3 の劣勢から 4 セット連取。流れを変えた 105 チェックアウト
  2. 勝負を決めた第 9 セットの 10 ダーツ
  3. 16 カ月ぶりのメジャー制覇と両者のコメント
  4. TSUDA の見方

PDC の主要トーナメント「World Grand Prix(ワールドグランプリ)」の決勝が英国レスターの Mattioli Arena で行われ、世界ランキング 2 位の Luke Humphries(ルーク・ハンフリーズ)が Gerwyn Price(ガーウィン・プライス)をセットカウント 6-4 で破り、2 度目の大会制覇を果たしたと英 BBC Sport が報じました。

ワールドグランプリは、各レグの開始も終了もダブルリングに入れなければならない「ダブルイン・ダブルアウト」方式で行われる、PDC のメジャー大会のなかでも独特の大会です。

ハンフリーズのメジャートロフィー獲得は、2025 年 5 月のプレミアリーグ以来 16 カ月ぶりとなります。優勝賞金 15 万ポンドを手にしたハンフリーズは、この優勝により、オランダの Gian van Veen(ジャン・ファン・フェーン)を抑えて世界ランキング 2 位を守りました。

0-3 の劣勢から 4 セット連取。流れを変えた 105 チェックアウト

試合序盤はプライスが主導権を握りました。プライスは第 1 セットで 3 ダーツ平均 132 を記録し、わずか 34 本のダーツで 3 レグを連取。第 2 セットと第 3 セットもものにして 3-0 とリードを広げました。

ハンフリーズは試合後、プライスの圧倒的な勢いに「0-6 のストレート負けすら頭をよぎった」と振り返っています。

潮目が変わったのは第 4 セットの決定レグでした。プライスがトップ(ダブル 20)待ちでセット獲得に王手をかけるなか、ハンフリーズは 105 チェックアウトを沈めて 1-3 としました。ハンフリーズはこの一投について、次のように語っています。

"felt like the biggest shot of my career"

日本語に訳します。

「自分のキャリアで最も大きなショットに感じた」

このチェックアウトをきっかけに復調したハンフリーズは、第 5〜7 セットも続けて取り、この第 4 セットからの 4 セット連取で 4-3 と逆転しました。

勝負を決めた第 9 セットの 10 ダーツ

第 8 セットはプライスが 3 レグを連取して奪い返し、セットカウント 4-4 の同点に持ち込みました。

勝負の分かれ目となったのは第 9 セットです。このセットも最終レグにもつれ込み、プライスに 2 本のセットダーツが巡ってきました。しかしプライスがこれを外すと、ハンフリーズは 10 ダーツでブレイクを果たし、5-4 と再びリードを奪いました。

続く第 10 セット、勢いに乗るハンフリーズは 3 レグを連取。最後のレグを 11 ダーツで締めくくり、セットカウント 6-4 で優勝を決めました。試合全体でハンフリーズは 3 ダーツ平均 93.16 を記録し、180 を 10 回マークしました。

決勝の主な記録は以下のとおりです。

項目ルーク・ハンフリーズガーウィン・プライス
最終スコア(セット)6(勝)4
3 ダーツ平均(試合全体)93.16原文に記載なし
18010 本原文に記載なし
ワールドグランプリ優勝回数2 回(2023、2026 年)1 回(2020 年)
ワールドグランプリ決勝進出4 年連続(史上初)4 回目
PDC メジャー優勝通算 9 回目2022 年以来なし

16 カ月ぶりのメジャー制覇と両者のコメント

ハンフリーズにとって、ワールドグランプリの優勝は世界ランキング 1 位への足がかりとなった 2023 年以来 2 度目で、史上 4 人目となる複数回制覇の達成となりました。また、4 年連続での決勝進出は大会史上初の記録です。

ハンフリーズは長かった無冠の時期について、次のように心境を語りました。

"It's kind of like I needed this to give me a bit of confidence. It's been a torrid 15 or 18 months, losing so many major finals. I felt like I had not much to give tonight."

日本語に訳します。

「自信を取り戻すために、この勝利が必要でした。メジャー大会の決勝で何度も敗れ、この 15〜18 カ月は本当に過酷でした。今夜は自分の中に残された力がもうほとんどないように感じていました」

BBC Sport は、ハンフリーズが 2 年前には頂点に立っていたものの、その後は Luke Littler(ルーク・リトラー)に主役の座を譲っていたと伝えています。ハンフリーズは、強い選手が増えた今のツアーについて触れたうえで、次のように続けました。

"I worked incredibly hard, showed a lot of grit and determination. I think these are a lot sweeter than the ones you win with ease."

日本語に訳します。

「信じられないほど努力し、強い気迫と決断力を発揮しました。簡単に勝てるときよりも、こうした勝利のほうがずっと甘美だと感じます」

一方、敗れたプライスはこれでメジャー大会の決勝で 5 連敗(今年 3 度目)となり、4 年間にわたる主要タイトル未獲得の状態が続くことになりました。プライスは次のように振り返っています。

"It was a fantastic game and it was whoever took their opportunities. I missed quite a few at crucial times."

日本語に訳します。

「素晴らしい試合でしたし、チャンスをものにしたほうが勝つ展開でした。私は勝負どころでチャンスを何度も逃してしまいました」

TSUDA の見方

0-3 からの逆転は、ダブルの精度が試合を左右するこの大会らしい決勝だったと編集部は見ています。

ワールドグランプリ特有の「ダブルイン・ダブルアウト」方式は、通常の 501 と異なり、初手でダブルに入らなければスコアが削れません。プライスが第 1 セットで平均 132 を叩き出す猛攻を見せたなか、ハンフリーズは第 4 セットの 105 チェックアウトをきっかけに流れを引き寄せました。

リトラーの躍進によって王座から退き、決勝で敗れる悔しさを重ねてきたハンフリーズにとって、4 年連続で決勝へ進出している得意の舞台でタイトルを取り戻した意味は大きいと考えます。追随する若手実力者を退けて世界 2 位の座を守った点も含め、12 月の世界選手権に向けた弾みになりそうです。

本人が「キャリアで最も大きなショット」と振り返った 1 本のフィニッシュから流れが変わった試合でした。劣勢のときに勝負どころの 1 本を決めきることの重さがよく分かる決勝です。

  • ルーク・ハンフリーズがガーウィン・プライスを 6-4 で破り、ワールドグランプリで 2 度目の優勝
  • 0-3 の劣勢から第 4 セットの 105 チェックアウトを機に立て直し、第 9 セットを 10 ダーツで制して逆転
  • 16 カ月ぶり通算 9 度目の PDC メジャー制覇を果たし、世界ランキング 2 位の座を防衛

この記事は海外の報道をもとに TSUDA が要約・翻訳したものです。原文は 英 BBC Sport(2026年10月4日)。作り方は編集方針に。