クレイトン、スイス大会制覇。世界5位浮上とグランドスラム出場権獲得
PDC のスイスダーツトロフィーでジョニー・クレイトンが優勝しました。ルーク・ハンフリーズを破り、1 年以上ぶりのランキングタイトルを獲得。賞金 3 万 5,000 ポンドとグランドスラム出場権を手にし、世界ランキング 5 位へ浮上しました。
2026 年 10 月 11 日に行われたヨーロピアンツアーの Swiss Darts Trophy(スイスダーツトロフィー)決勝で、Jonny Clayton(ジョニー・クレイトン)が Luke Humphries(ルーク・ハンフリーズ)を 8-4 で下して優勝しました。PDC が伝えています。
スイスダーツトロフィーは、スイス・バーゼルのザンクト・ヤコブ・ハレで開催されたヨーロピアンツアーのトーナメントです。クレイトンにとって、PDC のランキングタイトルは 2025 年 5 月以来、1 年以上ぶりです。
この勝利により、クレイトンは優勝賞金 3 万 5,000 ポンドを獲得し、ヨーロピアンツアー通算 4 勝目を記録しました。さらに 11 月に開催される Grand Slam of Darts(グランドスラム)への出場権を確定させ、世界ランキングでも James Wade(ジェームズ・ウェイド)を抜いて 5 位へ浮上しました。
決定力の差が分けた決勝戦
クレイトンとハンフリーズによる決勝は、2026 年 3 月の Belgian Darts Open(ベルギーダーツオープン)決勝の再戦となりました。序盤 3 レグでハンフリーズがブレイクの好機を逃し、互いにキープを重ねる展開で始まります。第 5 レグではハンフリーズが 6 パーフェクトダーツを放ちましたが、クレイトンが 11 ダーツでキープして 3-2 とリードを保ちました。
勝負の分かれ目となったのは第 10 レグです。ハンフリーズがこの試合で 2 度目となる 164 チェックアウトのインブルを外した直後、クレイトンが好機を確実にものにして 6-4 とブレイクに成功しました。クレイトンはそのまま主導権を握り、最後は 12 ダーツで締めくくって 8-4 でトロフィーを手にしました。
試合を分けたのはダブルの決定力でした。クレイトンがダブル成功率 62% と高い精度を見せたのに対し、ハンフリーズは 22% にとどまりました。
| スタッツ | ジョニー・クレイトン | ルーク・ハンフリーズ |
|---|---|---|
| 試合スコア | 8 | 4 |
| ダブル成功率 | 62% | 22% |
| 大会通算アベレージ | 102.69 | 105.47 |
両者のコメント
ヨーロピアンツアー通算 4 勝目となり、Phil Taylor(フィル・テイラー)や Nathan Aspinall(ネイサン・アスピナル)の記録に並んだクレイトンは、ステージ上で次のように語りました。
"I'm over the moon with this. It was a great game to be involved in. If you want to lift these trophies, you have to beat people like Luke."
日本語に訳します。
「最高の気分です。素晴らしい試合に関われました。こうしたトロフィーを掲げたいなら、ルークのような相手を倒さなければなりません」
決勝の相手ハンフリーズと、待ち望んだグランドスラム出場について、次のように続けました。
"He's absolutely fantastic, a good friend, and what a player. He's played amazing this weekend and I think I've done alright this weekend. Thank God I'm in the Grand Slam!"
日本語に訳します。
「彼は本当に素晴らしく、良い友人であり、最高の選手です。今週末の彼のプレーは見事でしたし、私も良い週末を過ごせたと感じています。グランドスラムに出られることになって本当に良かったです!」
一方、ヨーロピアンツアー通算 10 勝目を逃した世界 2 位のハンフリーズは、クレイトンを称えました。
ハンフリーズは、ワールドグランプリを制した直後で今週末は「すべてがボーナス」という気持ちで臨んだと振り返り、今大会の上位 2 人が決勝に進んだと話しました。そのうえで、こう述べています。
"I'm proud of Jonny, he's a fantastic bloke and fantastic friend - I'm happy for him to win."
日本語に訳します。
「ジョニーを誇りに思います。素晴らしい人物で、最高の友人です。彼の優勝をうれしく思います」
大会記録を更新したハンフリーズと各選手の動向
クレイトンは初戦で Maik Kuivenhoven(マイク・カイヴェンホーフェン)をアベレージ 108.81 で破ると、3 回戦でアベレージ 106 超を記録した Rob Cross(ロブ・クロス)に 6-4 で勝利。準々決勝で Karel Sedlacek(カレル・セドラチェク)を 6-2、準決勝ではアベレージ 105 を叩き出して Gian van Veen(ジャン・ファン・フェーン)を 7-4 で退け、決勝へ駒を進めました。
敗れたハンフリーズも、大会を通じて全 5 試合でアベレージ 100 超えを達成し、大会平均は 105.47 を記録しました。初戦でアベレージ 105.64 の Kevin Doets(ケビン・ドーツ)にラストレグの末に競り勝つと、3 回戦では Krzysztof Ratajski(クシシュトフ・ラタイスキ)を 6-0 で完封。この試合で記録したアベレージ 114.15 は大会新記録となりました。準決勝でもダブルを 1 本しか外さず、アベレージ 111.17 で Mensur Suljovic(メンサー・スルホビック)を 7-4 で退けていました。
そのほかの選手では、スルホビックが Ross Smith(ロス・スミス)や Dirk van Duijvenbode(ディルク・ファン・ダイフェンボーデ)を破り、5 年以上ぶりとなるヨーロピアンツアー準決勝に進出しました。Cristo Reyes(クリスト・レイエス)は Cameron Menzies(キャメロン・メンジーズ)、Ryan Searle(ライアン・サール)、Damon Heta(デイモン・ヘタ)を下してベスト 8 に進出し、2018 年以来となる European Championship(ヨーロピアンチャンピオンシップ)出場へ前進しました。セドラチェクも Wessel Nijman(ヴェッセル・ナイマン)や Josh Rock(ジョシュ・ロック)を破ってベスト 8 に入り、ドルトムント行きの暫定出場枠まであと 1 つに迫っています。Bradley Brooks(ブラッドリー・ブルックス)も Chris Dobey(クリス・ドービー)や Jeffrey de Graaf(ジェフリー・デ・グラーフ)を破り、自身初のヨーロピアンツアー準々決勝進出を果たしました。
TSUDA の見方
クレイトンにとって、1 年以上ぶりとなるランキングタイトル獲得はシーズン終盤に向けて極めて大きな前進です。懸案だった 11 月のグランドスラム出場権を自力で確定させたことで、残りのシーズンは落ち着いて臨めそうだと編集部は見ています。世界ランキングも 5 位に戻りました。
敗れたハンフリーズですが、直前の World Grand Prix(ワールドグランプリ)制覇に続き、全試合で 100 超えのアベレージを叩き出すなど地力の高さを示しています。決勝こそダブルの精度差で敗れたものの、大会記録のアベレージ 114.15 を出しており、好調は続いていると編集部は見ています。
ヨーロピアンツアーは、10 月 16〜18 日にオランダ・マーストリヒトで開催される Dutch Darts Championship(ダッチダーツチャンピオンシップ)で 2026 年シーズンの最終戦(第 15 戦)を迎えます。ヨーロピアンチャンピオンシップ(ドルトムント)の出場枠争いも大詰めとなるため、レイエスやセドラチェクなど出場枠の当落線上にいる選手たちの戦いが焦点となります。
- ジョニー・クレイトンがスイスダーツトロフィー決勝でルーク・ハンフリーズを 8-4 で破り、欧州ツアー 4 度目の制覇を果たした
- クレイトンは 1 年以上ぶりのランキングタイトル獲得で世界 5 位に浮上し、11 月のグランドスラム出場枠を確定させた
- ヨーロピアンツアーは次週のダッチダーツチャンピオンシップで最終戦を迎え、ヨーロピアンチャンピオンシップの出場枠争いが大詰めを迎える
この記事は海外の報道をもとに TSUDA が要約・翻訳したものです。原文は PDC 公式(2026年10月11日)。作り方は編集方針に。