ファン・フェーンが120.24、ヨーロピアンツアー最高記録を8年ぶりに更新
PDC ヨーロピアンツアーのダッチダーツチャンピオンシップ 2 回戦で、ジャン・ファン・フェーンが 120.24 のツアー史上最高アベレージを記録しました。わずか 9 分 47 秒で 6-0 の完勝を収め、2018 年以来の記録を更新した一戦を解説します。
PDC は 2026 年 10 月 17 日、オランダのマーストリヒトで開催中の European Tour(ヨーロピアンツアー)の「Dutch Darts Championship(ダッチダーツチャンピオンシップ)」2 回戦において、Gian van Veen(ジャン・ファン・フェーン)が 120.24 というヨーロピアンツアー歴代最高アベレージを記録したと発表しました。
ヨーロピアンツアーは欧州各地を転戦する PDC の主要ステージ大会です。今回の記録は、Dave Chisnall(デイブ・チズナル)が 2018 年に樹立した 118.66 を 8 年ぶりに塗り替える快挙となりました。
大会 2 日目は新記録だけでなく、翌週にドイツのドルトムントで開催されるメジャー大会「European Championship(ヨーロピアンチャンピオンシップ)」の出場権をかけた争いも大詰めを迎え、熾烈な生き残り戦が展開されました。
9 分 47 秒で 6-0、チズナルの記録を 8 年ぶりに更新
元 World Championship(世界選手権)ファイナリストのファン・フェーンは、Sebastian Bialecki(セバスチャン・ビアレツキ)を相手に 6-0 の完封勝利を収めました。所要時間はわずか 9 分 47 秒でした。
ファン・フェーンは試合後、自身のスローと新記録について語りました。
"I knew I was playing well, I wanted to hit that bullseye in that last leg. The average is nice, it's fantastic to have that record, but it's another win and that's what matters."
日本語に訳します。
「調子が良いのは分かっていましたし、最後のレグはインブルに入れたかったですね。アベレージは素晴らしいですし、記録を持てるのは最高ですが、また一つ勝てたことこそが重要です」
ファン・フェーンはタイトル防衛がかかる次週のヨーロピアンチャンピオンシップへ向け、「自分にはまだその力があること、ここにいることを示せました」と手応えを口にしました。
ヨーロピアンチャンピオンシップ出場枠を巡る生き残り戦
この日のマーストリヒトでは、次週のヨーロピアンチャンピオンシップ出場権を巡る明暗も分かれました。
- シンドラーが出場権を確定:ドイツナンバーワンの Martin Schindler(マーティン・シンドラー)は、ランキングで並んでいた Karel Sedlacek(カレル・セドラチェク)との直接対決を 6-4 で制しました。第 1 レグで 164 チェックアウトを決めるなど勝負強さを発揮しました。
- バンティングが滑り込みに成功:第 6 シードの Stephen Bunting(スティーブン・バンティング)は Cameron Menzies(キャメロン・メンジーズ)を 6-2 で破り、出場枠を確保しました。ダブルを 10 本中 6 本成功させ、Kim Huybrechts(キム・ハイブレヒツ)の出場可能性を消滅させました。
- 元世界王者スミスが落選:Nathan Aspinall(ネイサン・アスピナル)はアベレージ 102 超えのプレーで Michael Smith(マイケル・スミス)を 6-1 で退け、元世界王者の予選突破の望みを絶ちました。
シンドラーに敗れたセドラチェクは結果待ちとなりました。セドラチェクを出場圏外へ押し出す可能性が残るのは、Heine Uuldriks(ハイネ・ウールドリクス)を 6-4 で破り、3 回戦でファン・フェーンと対戦する Brendan Dolan(ブレンダン・ドーラン)だけです。
シンドラーは感情を込めて試合を振り返りました。
"I was never doubting or distrusting myself. I knew I needed to win, I looked fear in the eye, and I won that won and I am happy about it."
日本語に訳します。
「自分自身を疑ったことはありませんでした。勝たなければならないと分かっていましたし、恐怖と正面から向き合って勝利を収めることができました。本当に満足しています」
2 回戦の注目結果:ヴァン・ガーウェンが惜敗、レイエスが好調
地元オランダの Michael van Gerwen(マイケル・ヴァン・ガーウェン)は、William O'Connor(ウィリアム・オコナー)に 5-6 で惜敗しました。オコナーは 136、131、121 と 100 点超えのチェックアウトを 3 回決める決定力を見せました。
一方、Cristo Reyes(クリスト・レイエス)は Chris Dobey(クリス・ドビー)を相手にアベレージ 110 超え、ダブル決定率 60% を記録して 6-2 で快勝しました。Gerwyn Price(ガーウィン・プライス)も Scott Williams(スコット・ウィリアムズ)を 6-3 で退け、ヨーロピアンツアーステージへの復帰戦を勝利で飾っています。
| 勝者 | スコア | 敗者 | 主な記録・要点 |
|---|---|---|---|
| ファン・フェーン | 6-0 | ビアレツキ | ツアー記録のアベレージ 120.24(9 分 47 秒) |
| シンドラー | 6-4 | セドラチェク | シンドラーが出場権獲得(164 チェックアウト) |
| バンティング | 6-2 | メンジーズ | バンティングが出場権獲得(ダブル決定率 60%) |
| アスピナル | 6-1 | スミス | アスピナルがアベレージ 102 超、スミスは敗退 |
| オコナー | 6-5 | ヴァン・ガーウェン | オコナーが 136、131、121 チェックアウト |
| レイエス | 6-2 | ドビー | レイエスがアベレージ 110 超、ダブル決定率 60% |
| Damon Heta(デイモン・ヘタ) | 6-1 | Jonny Clayton(ジョニー・クレイトン) | ヘタがアベレージ 103 超 |
| プライス | 6-3 | ウィリアムズ | プライスがツアー復帰戦勝利 |
TSUDA の見方
6 レグ先取(ファースト・トゥ・6)のショートフォーマットにおいて、120.24 というアベレージがいかに突出しているかは、試合時間わずか 9 分 47 秒という数字が物語っています。1 レグあたり約 1 分 40 秒という電光石火のペースでスローを重ね、トリプルとダブルを射抜き続けました。チズナルが 2018 年に記録した 118.66 を大きく上回る数字であり、ツアーの基準を一段押し上げる記録だと編集部は見ています。
また、次週のヨーロピアンチャンピオンシップに向けたカットライン前後の攻防は、プレッシャー下での決定力の差を鮮明にしました。シンドラーが初レグで決めた 164 チェックアウトや、バンティングの 60% に達するダブル決定力は、当落線上の重圧の中で光りました。タイトル防衛を控えるファン・フェーンがこの歴史的な勢いを維持できるか、最終日の決勝ラウンドに注目です。
今回の要点は以下の 3 点です。
- ファン・フェーンがツアー新記録となるアベレージ 120.24 を樹立し、9 分 47 秒で 6-0 完勝
- シンドラーとバンティングが勝利し、ヨーロピアンチャンピオンシップの出場権を獲得
- ヴァン・ガーウェンがオコナーに惜敗、レイエスがアベレージ 110 超えを記録
この記事は海外の報道をもとに TSUDA が要約・翻訳したものです。原文は PDC 公式(2026年10月17日)。作り方は編集方針に。