ゾンネフェルト、PDC初優勝。ノッパートを8-5で破り賞金3万5000ポンド
オランダで開催されたヨーロピアンツアー「ダッチダーツチャンピオンシップ」で、ニールス・ゾンネフェルトがダニー・ノッパートを 8-5 で破り PDC ランキングタイトル初優勝を飾りました。11 月のグランドスラム出場権も獲得しました。
目次
オランダのマーストリヒトで開催された PDC ヨーロピアンツアー第 15 戦「Dutch Darts Championship(ダッチダーツチャンピオンシップ)」の決勝が 2026 年 10 月 18 日に行われ、Niels Zonneveld(ニールス・ゾンネフェルト)が Danny Noppert(ダニー・ノッパート)を 8-5 で下して自身初となる PDC ランキングタイトルを獲得したと PDC が発表しました。
ダッチダーツチャンピオンシップは、ヨーロッパ各地を転戦する PDC ヨーロピアンツアーの今季最終戦です。会場となった MECC マーストリヒトには 5,000 人の地元観客が詰めかけ、オランダ勢同士による注目の決勝対決となりました。ゾンネフェルトは大会の 6 回の歴史で初となるオランダ人王者となり、優勝賞金 3 万 5,000 ポンドを獲得するとともに、世界ランキングで 28 位に浮上しました。
157 チェックアウトで突き放した決勝の攻防
決勝戦は、序盤にノッパートが先行し、ゾンネフェルトは 0-2 のビハインドを背負う苦しい立ち上がりとなりました。しかし、ここからゾンネフェルトが怒涛の 5 レグ連取を見せて逆転に成功します。
ノッパートも 89 チェックアウトをインブルで仕留めるなど反撃を見せ、スコアは 5-4 まで縮まりました。ここで試合の主導権を決定づけたのが、28 歳のゾンネフェルトによる値千金の一撃でした。緊迫した第 10 レグで 157 チェックアウトを叩き込み、再びリードを 2 レグ差に広げます。
その後、優勝に王手をかけた場面でマッチダーツを 1 本逃して 7-5 と迫られたものの、最後はノッパートのスローのレグを破って勝負を決めました。
強豪を連破したゾンネフェルトの勝ち上がり
大会を通じて、ゾンネフェルトのアウターリング(ダブル)における精度の高さが際立ちました。
初戦で Mike De Decker(マイク・デ・デッカー)を 6-4 で破ると、2 回戦では Krzysztof Ratajski(クシシュトフ・ラタイスキ)との最終レグまでもつれる接戦を 6-5 で制しました。大会最終日の 3 回戦では元世界王者の Gerwyn Price(ガーウィン・プライス)を 6-4 で破り、キャリア初となるプライス戦での白星を挙げています。
準々決勝では Wessel Nijman(ウェッセル・ナイマン)との最終レグ勝負を、アベレージ 102 超、ダブル決定率 60% の好スタッツで 6-5 と制しました。続く準決勝でも Stephen Bunting(スティーブン・バンティング)を相手にフィニッシュの失敗をわずか 3 本に抑える集中力を見せ、7-4 で初の決勝進出を果たしました。
| ラウンド | 対戦相手 | スコア | 主なスタッツ・経過 |
|---|---|---|---|
| 1 回戦 | マイク・デ・デッカー | 6 - 4 | 要所を締めて初戦突破 |
| 2 回戦 | クシシュトフ・ラタイスキ | 6 - 5 | ダブル決定力を武器にラストレグを制す |
| 3 回戦 | ガーウィン・プライス | 6 - 4 | キャリア初となるプライス戦勝利 |
| 準々決勝 | ウェッセル・ナイマン | 6 - 5 | 最終レグで勝利。アベレージ 102 超、ダブル決定率 60% |
| 準決勝 | スティーブン・バンティング | 7 - 4 | ダブルのミスわずか 3 本で自身初の決勝へ |
| 決勝 | ダニー・ノッパート | 8 - 5 | 157 チェックアウトなどを決め初優勝 |
「夢が叶った」ゾンネフェルトと、敗れたノッパートのコメント
ゾンネフェルトは初タイトル獲得の喜びを次のように語りました。
"The 157 was a really important shot, because I was getting nervous! It was my first final, so I can't blame myself. I have to enjoy this moment, I know that. It's just a dream come true."
日本語に訳します。
「緊張してきていたので、あの 157 チェックアウトは本当に大きな一撃でした。自身初の決勝だったので、(緊張したのも)無理はありません。この瞬間を楽しもうと思っています。まさに夢が叶いました」
ゾンネフェルトはこの勝利により、2026 年 11 月に開催されるメジャートーナメント「Mr Vegas Grand Slam of Darts(グランドスラム)」への初出場権を手にしました。
一方、敗れたノッパートはヨーロピアンツアー決勝で 5 連敗となり、ヨーロピアンツアー初タイトルには届きませんでした。準々決勝では Luke Woodhouse(ルーク・ウッドハウス)を相手に 113.42 という自己最高アベレージを叩き出し、世界ランキングも 7 位に浮上したものの、11 月のグランドスラム出場権確定はお預けとなりました。
ノッパートは試合後、相手を称えています。
"He [Zonneveld] is a deserved winner. I had a chance for my first European Tour title, but he deserved it. I always have positive feelings. I always believe in myself and trust in myself."
日本語に訳します。
「彼(ゾンネフェルト)は勝者にふさわしいです。自身初のヨーロピアンツアーのタイトルを獲るチャンスはありましたが、彼は優勝に値しました。私は常に前向きですし、常に自分自身を信じています」
ヨーロピアンツアー全 15 戦が終了、欧州選手権の出場枠が確定
今大会の終了をもって、2026 年のヨーロピアンツアー全 15 戦が幕を閉じました。これにより、10 月 22 日から 25 日にかけてドイツ・ドルトムントのヴェストファーレンハーレンで開催される「2026 Machineseeker European Championship(ヨーロピアンチャンピオンシップ)」の出場枠 32 名とシード順が確定しました。大会の賞金総額は 75 万ポンドです。
今季ヨーロピアンツアーで好調を維持した Ross Smith(ロス・スミス)がトップシードを獲得し、ツアー 2 勝のナイマンが第 2 シード、ラタイスキが第 3 シードとして出場します。
また、欧州選手権の前年王者である Gian van Veen(ジャン・ファン・フェーン)は、今大会の土曜日に ヨーロピアンツアー記録となるアベレージ 120.24 を叩き出すなど仕上がりの良さを見せており、タイトル防衛に向けて注目が集まります。
TSUDA の見方
ゾンネフェルトはこれまで、PDC のランキングタイトル未獲得選手の中で世界ランキング最上位(大会前)につけていた実力者でした。今大会でのタイトル獲得は、その実力がいよいよ大舞台で結実したことを示しています。
勝因として際立ったのは、プレッシャーのかかる場面でのダブルの決定力です。準々決勝での 60% という高い成功率や、準決勝でミスをわずか 3 本にとどめた集中力、そして決勝の要所で決めた 157 チェックアウトなど、勝負どころでのアウターリングの強さが光りました。
また、今大会ではベスト 4 のうち 3 人をオランダ勢が占めました。ノッパートや若手のファン・フェーン、ナイマン、そしてゾンネフェルトが上位を争う構図は、近年のオランダ勢の選手層の厚さを改めて印象づけています。
11 月のグランドスラム出場を決めたゾンネフェルトが、勢いそのままに次週開幕のヨーロピアンチャンピオンシップや年末の世界選手権で上位陣をどこまで脅かすか、今後の戦いぶりに注目です。
- ニールス・ゾンネフェルトがダッチダーツチャンピオンシップを制し、PDC ランキングタイトル初優勝
- 高いダブル決定力と勝負強さを発揮し、ガーウィン・プライスらの強豪を破って地元で頂点に立つ
- 11 月のグランドスラム初出場を決め、次週開幕のヨーロピアンチャンピオンシップにも弾みをつけた
この記事は海外の報道をもとに TSUDA が要約・翻訳したものです。原文は PDC 公式(2026年10月18日)。作り方は編集方針に。