「ダーツのコツは〇〇しないこと」ダーツ上達のたった1つのコツとは?

紙に書いた「百聞は一見にしかず」

ダーツは上手くなりたいけど、苦しい練習を重ねたくない。

そんな方のために「ダーツのコツ」について解説します。ちなみに今回は、ダーツセミナーで語られる筋肉の話であるとか、雑誌で見かける4スタンス理論の話ではありませんので、ご承知おきください。

【ダーツ上達のコツ】投げ方にコツはあるのか

ダーツですぐ上手くなるためのコツは、たくさんあります。しかし選択を間違えると、早く上達するコツを押さえるはずが大変な遠回りになるので注意が必要です。まずは、上達のコツについて見ていきましょう。

ダーツのコツとしてよく聞く、5つの投げ方

まずは5つの投げ方をご紹介します。色々な人にコツを聞いてみると、次のような回答があることが多いと思います。

  • 重いダーツを使う
  • 2本の指でも安定するようにもつ
  • 肘を動かさない
  • 体を動かさない
  • 的の近くでリリースする

ここでピックアップした投げ方のコツは、ダーツのコツと言うには難しすぎるもの。

少し投げたことがある方ならお分かりのように、ダーツはとても繊細です。重いダーツでは力んでしまうし、2本指では不自然な形になります。肘や体を動かさなければダーツは投げにくくなり、的の近くで離そうとすれば最悪地面に叩きつけることになりかねません。

「〇〇してダーツを投げるんだよ」と投げ方のコツを教えてくれる人は多いですが、実際に入るかどうかは別の問題です。そのため今回は、まったく違うアプローチをコツとしてご紹介します。

ダーツのコツは「投げ方」を聞くことではない

ダーツのフォームはとても多くの要素で構成されます、そのため、どんなに投げ方を聞いてもこれが上達のコツになることはありません。

正しい(とされる)投げ方を学ぶのではなく、入った投げ方が正しいんです。これがコツです。

もちろん、一回入っただけのフォームが正解だとかそういうことではありません。考え方として、投げ方が先行するのではなく、体験が先行しなくてはならないということです。百聞は一見(験)にしかず、つまり、ご自身のものとならなければどんな投げ方も意味を持ちません。違和感があったりうまく飛ばなかったりする投げ方は正しくないので、すぐにやめることがダーツ上達のコツといえるでしょう。

ダーツのコツは女性と男性で違うのか

あくまで傾向ですが、女性は感覚的にプレイすることを好み、男性は論理的にプレイすることを好みます。ダーツのコツという観点で大きな差はありませんが、違いがあることは間違いないので、ここで女性がダーツをするときの考え方のコツをご紹介します。

■ 女性がダーツをするときのコツ・意識しておくべきポイント

  • 男性とは身長や筋力など、身体的な違いがある
  • 運動をするときに使う脳が違うため、同じ動作でも感覚的にかなり違うことがある

女性とスポーツについては学術的資料も多いので、興味がある方は調べてみてはいかがでしょうか。

【ダーツ練習のコツ】ダーツの練習はブルだけでいい?

さて、次はダーツの練習に関するコツをご紹介します。

ダーツはブルだけ狙うべきか

練習で、ブルばかり投げていませんか。

もちろん、ブルを狙い続ける練習はフォーム固めや飛びの確認を行う練習方法として優れています。しかし、ダーツでは、的のすべてのエリアを狙う必要があります。しかも、20ダブル(最上部)と3ダブル(最下部)では、ダーツに伝える力が全然違います。

ある程度ダーツに慣れた段階で上下(左右)の練習は始めたほうがいいでしょう。

コツは上下左右の違いを徐々に感じること

ときどき、20(上部)と19(下部)を交互に投げるような、極端な練習をする人がいます。これが、いわゆる打ち分けですが、初心者のうちは狙う位置の上下でフォームが大きく変わってしまうことがあります。

そのため、打ち分けではなく、1から時計回りに狙いを徐々に替えていくという練習方法が早く上達するためのコツになります。

【ダーツ対戦のコツ】クリケットやゼロワンで勝つためのコツとは

ダーツの対戦におけるコツも見ていきましょう。特に攻め方1つで結果が変わるクリケットは、コツを押さえることで成績が大きく変わります。

クリケットで効率よく攻めるためのコツ

クリケットはその高いゲーム性から、人によって攻め方が違います。しかし「統計に基づいて、効率よく攻めることが成績を左右するゲームだ」という人がいます。今回はこの考え方を簡単に紹介します。

例えば、トッププロでトリプルに入る確率が60%、ダブルが70%、シングルが95%の人と、
初心者でトリプルに入る確率が5%、ダブルが8%、シングルが30%の人とで、
攻め方は同じでしょうか?当然ちがいます。

また、対戦相手の実力によっても攻め方が違います。

クリケットといえば、まずは加点してオーバーしたら相手のナンバーをクローズする、というセオリーがあります。しかしこれは場合によって正しくないので、ご自身のスタイルを見直してみてはいかがでしょうか。

ゼロワンの攻め方にコツはあるのか

ゼロワンの攻め方にコツはないと思います。それではせっかくお読みいただいた方に失礼なので、ひとつのトピックをご紹介します。

プロの試合を見ていると、お互いが同じだけゲーム数を獲得して終盤を迎えたとき、「コーク」と「チョイス」が行われます。コークに敗れて後攻になった選手が、クリケットかゼロワンか、好きな方を選ぶことになりますが、クリケットを選択する選手が圧倒的に多いことについて疑問に思ったことはありませんか?

おそらく、ゲーム性の高いクリケットなら、不利な後攻であっても勝負のあやが起きやすいと考えての選択だと思いますが、本当にそうでしょうか。

これについて、クリケットの例と同様に、話を単純にしてご紹介します。

一定のレベルであれば、クリケット1試合で投げるダーツの本数は、ゼロワンで投げる本数の2倍か、それ以上になるはずです。本数が多ければ、統計的に実力値に近づくため、勝負のあやはおきにくくなります。(仮に後攻分のハンデを背負ったとしても、同様に平均化されます。)

つまり、格上と対戦するときはゼロワンで、格下と対戦するときはクリケットをチョイスする方が妥当性があるかもしれない、ということです。

時々ダーツをしている方がこのような話をされることがありますが、私自身が細かな計算をしたわけではありませんので、参考としてお役立ていただければと思います。