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ダーツの基本

ダーツバレルを洗浄したい!重曹やクエン酸など、おすすめの掃除方法とは?

ダーツバレルの洗浄は、ふだんは中性洗剤と歯ブラシ、しつこい汚れは重曹のお湯に 10 分が基本。サビのような変色やくすみの落とし方、激落ちくん・ピカール・オキシクリーンの使いどころ、コーティングのあるバレルで避けることまで解説します。

目次
  1. ダーツバレルの汚れの正体は?
  2. ダーツバレルの洗浄方法とは?
  3. ダーツバレルのサビ・くすみを落とすには
  4. ダーツバレルを磨くときのポイント
  5. ダーツバレルはまめに掃除しよう
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カットに溜まった黒ずみや、茶色いサビのような変色。ダーツバレルの汚れは、家にあるものでほとんど落とせます。

結論

ふだんは食器用の中性洗剤と歯ブラシ、しつこい汚れは重曹を溶かしたお湯に 10 分。これで多くの汚れは落ちます。

  • 茶色い点は、重曹を少しの水で練ったペーストを歯ブラシでこする
  • ブラックやゴールドなどコーティングのあるバレルに、研磨剤(激落ちくん・歯磨き粉・ピカール)は使わない
  • 洗ったら、ネジ穴の中まで乾かしてから組み立てる

汚れの状態ごとに、試す順番をまとめました。

汚れの状態まず試す落ちなければ
カットの黒ずみ・ベタつき中性洗剤と歯ブラシ重曹のお湯に 10 分
茶色い点・サビのような変色重曹のペーストを歯ブラシで金属磨き(ピカールなど)
全体のくすみ重曹のお湯に 10 分研磨剤入りスポンジ

コーティングのあるバレルは、どの汚れでも右の列(研磨剤)には進まず、中性洗剤と重曹までにとどめます。

ダーツバレルの汚れの正体は?

落とし方を選ぶために、まずは汚れが何なのかを確認しておきましょう。

カットの溝:皮脂が溜まるネジ穴:水が残る表面の色:コーティング チップ側シャフト側
汚れが溜まる場所と、洗うときに気をつける場所

カットに溜まった皮脂汚れ

ダーツバレルに溜まる汚れの正体は、ほとんどが汗や皮脂の汚れです。

長く投げていると手がベタついてきますよね。指が触れる表面にもカットの溝にも、そのベタつきが付きます。カットが深く、指がかかりやすいバレルほど、溝の奥に汚れが溜まります。溝に汚れが詰まるとかかりが弱くなり、グリップの感覚が変わる原因にもなります。

時間とともに汚れが酸化する

しばらく手入れをしないと、茶色っぽいサビのような汚れが出てくることがあります。

ダーツのバレルに多いのは、タングステンを 80〜95% ほど含む合金です。タングステンそのものは安定した金属で、空気中で目立って酸化するのは数百℃からです。そのため、常温で茶色くなっているのは、次の 2 つのどちらかと考えられます。

  • 溝に残った皮脂が酸化して変色したもの
  • 合金の残りの金属(ニッケル・鉄・銅など)が、汗の塩分と水分で変色したもの

どちらも汗と水分が原因なので、洗うことと、洗ったあとによく乾かすことが対策になります。安価なハウスダーツに多い真鍮(ブラス)のバレルは、タングステンより変色しやすい素材です。

ダーツバレルの洗浄方法とは?

洗う前に、チップ・シャフト・フライトを外し、バレルだけにしてください。ネジ穴に水や洗剤が残らないよう、洗ったあとの乾燥までを 1 つの手順と考えます。

毎回の手入れは食器用洗剤と歯ブラシ

いちばん手軽で、バレルに負担をかけないのが食器用の中性洗剤です。

  1. ぬるま湯に中性洗剤を数滴コップや小さな容器で足ります。
  2. 歯ブラシでカットをこする溝の向きに沿って動かすと、奥の汚れまで掻き出せます。
  3. 洗い流して拭く水でよくすすぎ、乾いた布で拭きます。

コーティングのあるバレルでも、この方法なら問題ありません。月に 1 度くらい、または手触りのかかりが落ちたと感じたときに洗うのが目安です。

重曹を使うことで酸化汚れをきれいにできる!

中性洗剤で落ちない、時間の経った汚れには「重曹」を使います。重曹は弱いアルカリ性で、酸化した皮脂のような酸性の汚れを落としやすくしてくれます。

200 mlぬるめのお湯
小さじ 1重曹
10 分浸ける時間
  1. お湯に重曹を溶かすぬるめのお湯 200ml ほどに、小さじ 1 杯が目安です。
  2. バレルを 10 分浸けるチップ・シャフト・フライトは外しておきます。
  3. 歯ブラシでこすって流す浮いた汚れをカットから掻き出し、水でよくすすぎます。
  4. ネジ穴まで乾かす布で拭き、ネジ穴は綿棒で水気を取ってから置いて乾かします。

お湯の用意が面倒なら、泡タイプの重曹スプレーを吹き付けて数分置き、歯ブラシでこすっても同じように使えます。

超音波洗浄機ならカットの奥まで届く

カットの細かいバレルや、何セットも持っている人には超音波洗浄機も便利です。水を入れた洗浄機に 3 分ほどかけると、歯ブラシでは届きにくい溝の奥の汚れまで浮き上がってきます。家庭用の小さなものなら数千円で手に入ります。汚れがひどいときは、水に中性洗剤を 1 滴足してください。

クエン酸やオキシクリーンは使うべき?

掃除によく使われる「クエン酸」は酸性で、水垢のようなアルカリ性の汚れに効きます。ダーツバレルの汚れは酸性の皮脂汚れなので、クエン酸の出番はほとんどありません。金属を酸に長く浸けると変色することもあるため、使わなくてかまいません。除菌したいだけなら、アルコールのウェットティッシュで拭くほうが手軽です。

オキシクリーンのような酸素系漂白剤は、皮脂汚れを落とす力は強いものの、本来は衣類や食器向けの製品です。金属に使うときは製品の注意書きを確かめ、浸けるのは短時間にして、よく洗い流してください。コーティングのあるバレルや真鍮のバレルには使わないほうが安全です。

どれくらいの頻度で洗えばいい?

洗浄の頻度は、投げる量と手の汗のかき方で変わります。日付で決めるより、次のようなサインが出たら洗う、と考えると迷いません。

サイン手入れ
投げ終わり(毎回)乾いた布で表面の汗を拭く
指のかかりが弱くなった、ベタつく中性洗剤と歯ブラシで洗う
カットの奥が黒っぽく見える重曹のお湯に 10 分
茶色い点が出てきた重曹のペーストでこする

汗をかきやすい夏場や、週に何度も投げる時期は、汚れが溜まるのも早くなります。逆に、しばらく投げないバレルは、しまう前に一度洗って乾かしておくと、次に出したときに変色していることが少なくなります。洗いすぎてバレルが傷むことは、中性洗剤と重曹の範囲ならまずありません。

シャフト・チップ・フライトも一緒に掃除する

バレルを洗うときは、外したシャフトやチップも手入れの機会です。ただし、素材がバレルと違うので、同じ洗い方が合うとは限りません。

  • シャフト:樹脂やアルミのものが多く、中性洗剤で洗って拭けば十分です。アルミはアルカリ性の液で黒ずむことがあるので、重曹のお湯に長く浸けないほうが安全です。ネジ山に汚れが詰まると締まりが悪くなるので、歯ブラシで軽くこすります
  • チップ:ソフトダーツのチップは消耗品です。汚れよりも、曲がり・折れ・先のすり減りを確かめ、傷んでいれば交換します
  • フライト:乾いた布か、固く絞った布で拭く程度にします。印刷面を強くこすると柄が薄くなります

シャフトが緩みやすくなったと感じたら、洗うついでにネジ山の状態も見ておきましょう。フライトの種類や付け方はフライトの記事で紹介しています。

洗ったあとはネジ穴まで乾かす

洗浄の仕上げは乾燥です。拭き残しの水分は、合金の変色の原因になります。表面は乾いた布で拭き、ネジ穴は細く丸めたティッシュや綿棒で水気を取ってから、しばらく置いて乾かしてください。乾く前にシャフトやチップを付けると、中に水分が閉じ込められてしまいます。

素材ごとの洗い方の違い

同じ「ダーツバレル」でも、素材と表面の仕上げで使える方法が変わります。自分のバレルがどれに当たるかは、メーカーの商品ページや箱の表記で確かめられます。

バレルふだんの洗浄磨き(研磨剤)
タングステン(地の金属のまま)中性洗剤・重曹使える
タングステン(色・コーティングあり)中性洗剤・重曹使わない
真鍮(ブラス)中性洗剤。洗ったらすぐ乾かす表面の仕上げを確かめてから

タングステンの含有率が低いバレルほど、ほかの金属の割合が増えるので、変色は出やすくなります。含有率の違いと選び方はダーツバレルの選び方を参照してください。

避けたい洗い方

よかれと思ってやった掃除で、かえってバレルを傷めてしまうこともあります。次のような洗い方は避けてください。

  • 塩素系の漂白剤やカビ取り剤:金属を傷めるおそれがあり、多くの製品の注意書きで金属への使用が避けられています
  • 一晩の浸けっぱなし:重曹でも洗剤でも、浸けるのは 10 分程度で十分です。長く浸けても落ちる量はあまり変わらず、ネジ穴に液が残りやすくなります
  • 熱湯やドライヤーの熱風を当て続ける:コーティングや印字のあるバレルでは、表面を傷める原因になりえます。乾かすのは自然乾燥で足ります
  • 組んだままの丸洗い:シャフトとのすき間に水が入り、乾きにくくなります

超音波洗浄機も、コーティングや印字のあるバレルに使うときは、洗浄機の説明書で金属やメッキ製品に使えるかを確かめ、短い時間から試してください。

ダーツバレルのサビ・くすみを落とすには

洗浄しても残る茶色い点や、全体のくすみは、次の順に試してください。軽いものから試し、研磨剤は最後に使います。

サビのような茶色い点は重曹のペーストで

重曹に少しだけ水を足してペースト状にし、歯ブラシにつけて茶色い部分をこすります。重曹の粒は細かく柔らかいので、地の金属をほとんど傷めずに汚れを削り取れます。こすったあとは、よく洗い流して乾かしてください。

全体のくすみはタングステンの磨き方で

全体がくすんで見えるときは、まず重曹のお湯に浸けて皮脂を落とします。それでも曇っているなら、次の章の研磨剤入りスポンジや金属磨きの出番です。タングステン合金は硬いので、地の金属のままのバレルなら、家庭用の研磨剤で形が変わることはまずありません。

コーティングのあるバレルで避けること

ブラック・ゴールド・チタンカラーなどの色の付いたバレルや、ロゴが印字されたバレルは、表面に薄いコーティングの層があります。手入れの方法を弱い順に並べると、コーティングのあるバレルで使えるのは上の 2 つまでです。

  1. 中性洗剤と歯ブラシ
  2. 重曹のお湯・ペースト
  3. コーティングありはここまで
  4. 研磨剤入りスポンジ激落ちくんなどのメラミンスポンジ
  5. 歯磨き粉と歯ブラシ
  6. 金属磨きピカールなど
  7. 金属ヤスリ掃除ではなく形の加工

注意

研磨剤入りスポンジ・歯磨き粉・金属磨き・ヤスリは、どれもコーティングの層を削ります。剥げた色は戻りません。色の剥げは、汚れではなくバレルの寿命や交換を考えるサインの 1 つです。

ダーツバレルを磨くときのポイント

洗浄できれいにならない場合は、研磨剤で磨くこともできます。ここでは、地の金属のままのバレルを安全に磨くためのポイントを確認しましょう。

研磨剤入りスポンジ(激落ちくんなど)

激落ちくんのようなメラミンスポンジは、細かい研磨剤の役割をします。タングステン合金はとても硬いので、地の金属が削れて形が変わることはありません。

表面のくすみには効きますが、カットの溝の奥までは届きません。ノーグルーブや、カットの目が粗いバレルに向いた方法です。

歯磨き粉がカットの研磨におすすめ

カットを磨くなら、歯磨き粉と歯ブラシの組み合わせが便利です。歯磨き粉には細かい研磨剤が入っており、歯ブラシの毛先で溝の中の汚れまで磨けます。

  1. 表面をスポンジで軽く磨く研磨剤入りスポンジで、くすみを取ります。
  2. カットを歯磨き粉で磨く歯ブラシに少量つけ、溝に沿って動かします。
  3. 中性洗剤で洗い流す研磨剤が溝に残ると白く固まり、かかりが変わります。

ピカールなどの金属磨きは最後の手段

ピカールのような金属磨きは、研磨剤の入ったクリームです。くすみを取って光沢を戻す力はいちばん強い反面、コーティングは確実に剥がれます。使うのは地の金属のままのバレルだけにし、少量を布に取って表面を磨いてください。磨き剤が溝に残ると白く固まり、かかりが変わります。磨いたあとは中性洗剤で洗い流しましょう。

金属ヤスリは使ってもいいの?

タングステン合金を本当に削るには、刃物を研ぐような硬いヤスリが要ります。逆にいえば、それくらい硬いヤスリを使えば、ダーツバレルを削ることができます。

ただし、それは掃除ではなく形の加工です。重さやバランスが変わったり、カットのかかりが変わったりするので、元に戻せない覚悟がなければおすすめできません。

ダーツバレルはまめに掃除しよう

いちばん効くのは、汚れを溜めないことです。引き出しにしまったままの古いバレルも、洗えば投げられる状態に戻ることが多いです。

まとめ

  • 投げ終わりに、乾いた布でバレルを拭く
  • 月に 1 度、中性洗剤と歯ブラシで洗う
  • 茶色い点が出たら、重曹のお湯かペーストで早めに落とす
  • 研磨剤は地の金属のままのバレルだけ。洗ったらネジ穴まで乾かす

カットがすり減った、コーティングが剥げたなど、洗っても戻らない変化についてはダーツバレルの寿命と交換のサイン、素材や形の違いについてはダーツバレルの選び方で解説しています。