ナレッジ — TSUDA
ダーツの投げ方

ダーツが顔に当たる、ゆっくり引けない…テイクバックの悩みをサクッと解決

テイクバックでダーツが顔に当たる原因は、肘の高さ・ダーツの長さ・フライトの大きさ・構える位置の 4 つ。原因別の直し方、顔の横に引いてもいいのか、ゆっくり引けない・深すぎるときの対処、ノーテイクバックと手首の使い方まで図で解説します。

目次
  1. ダーツをテイクバックすると顔に当たる問題
  2. テイクバックの位置。顔の横に引いてもいいのか
  3. テイクバックが短い場合や深すぎる場合はどうする?
  4. テイクバックしない(ノーテイクバック)への憧れ
  5. テイクバックで手首は動いてもいいのか
  6. まとめ
ダーツ仲間の経験を聞く

ダーツの悩みを、みんなに相談。

フォームや道具、練習の悩みを投稿。ダーツ仲間の経験を、次に試すヒントに。

みんなに相談 登録前から書けます。無料登録後、確認して公開。自分用に記録する

引いたダーツが顔に当たる、速く引いてしまう、深さが毎回違う。テイクバック(投げる前にダーツを手前に引く動作)の悩みは人によってさまざまです。よくある悩みと、その解決策をまとめました。

結論

ダーツが顔に当たるのは、肘が高い、ダーツが長い、フライトが大きい、手前で構えているのどれかが原因です。道具が原因なら、シャフトを短くするだけで直ります。

  • 頬をかすめる程度で、引く軌道が変わらないなら直さなくてよい
  • 顔の横(肩の方向)に引くのは問題ない。自然に引けるほうが毎回そろう
  • ゆっくり引けないのは、腕のねじれと力みが原因のことが多い

ダーツをテイクバックすると顔に当たる問題

ダーツを引こうとすると顔に当たって、うまくテイクバックできない。原因は人によって違うので、まずは自分がどれに当てはまるかを確かめましょう。

ダーツが顔に当たる原因

テイクバックで顔に当たる原因は、大きく 4 つに分けられます。

原因見分け方直し方
肘の位置が高い構えたとき、肘と顔が近い肘を少し下げて構える
ダーツが長いシャフトやバレルが長め短いシャフトに替える
フライトが大きいフライトが頬をかすめる小さい形のフライトに替える
手前で構えている構えた手が顔に近い構える位置を的側へ少し出す

右利きの人が右目のあたりに引く場合、フライトの端が右の頬をかすめやすくなります。フライトの形ごとの大きさの違いはフライトの記事で紹介しています。

ダーツが顔に当たらないようにする方法

道具が原因なら、直すのは簡単です。シャフトを 1 段短くする、フライトを小さい形にする、のどちらかでほとんど解決します。構え方を変えるより影響が小さく、すぐ試せます。

構え方やフォームが原因の場合は慎重に。顔に当たらないようにするためだけにフォームを大きく変えると、精度が大きく落ちることがあります。変えるなら 1 か所ずつにしてください。構え方の基本はダーツフォームの記事にまとめています。

そもそも顔に当たらないようにすべき?

顔に当たること自体は、必ずしも悪いことではありません。判断のポイントは 2 つです。

直したほうがいい

  • 当たることで、引く軌道が毎回変わる
  • 当たるのが気になって、引く量が小さくなる

直さなくていい

  • 頬をかすめる程度で、軌道は変わらない
  • 当たる位置が毎回同じで、目安になっている

顔に当たるときの確かめ方

4 つの原因のうちどれに当たるかは、次の順で 1 つずつ確かめると分かります。先に道具、次に構え方の順です。

  1. 当たる場所を確かめる当たるのがフライトの端なのか、シャフトなのかを見ます。鏡の前でゆっくり引くか、横から動画を撮ると分かります。
  2. フライトを小さくしてみるフライトの端だけが当たるなら、形を小さくすると当たらなくなることがあります。
  3. シャフトを短くしてみるシャフトやフライトの根元が当たるなら、シャフトを 1 段短くします。
  4. 肘の高さを見る道具を替えても当たるなら、構えたときの肘が以前より上がっていないかを確かめます。
  5. 構える位置を少し前に出す最後に、構えた手と顔の距離を広げます。

メガネをかけている人は、フレームに当たることもあります。当たって軌道が変わるなら、フレームの細いメガネにするか、構える位置を目の前から少し外すと当たりにくくなります。

肘の向きで顔との距離が変わる

引くときに肘がどう動くかでも、ダーツと顔の距離は変わります。肘の動きごとに、起きやすいことをまとめました。

引くときの肘起きやすいこと
肘が上がるダーツが顔に近づき、目や眉のあたりに当たりやすい
肘が下がる顔からは離れるが、引く深さや放物線が毎回変わりやすい
肘が内側に入るダーツが顔の正面に寄り、鼻や頬に当たりやすい
肘が外に開く顔には当たりにくいが、左右のずれにつながりやすい

どれも、肘の高さと向きを構えたときのまま保てば起きにくくなります。引くときに肘がどう動いているかは、自分では分かりにくいので、正面から動画を撮って確かめてください。

当たるのが怖くて引けなくなったら

一度顔に当たってから、当たるのが気になって引けなくなる、引く途中で腕が止まってしまう、という人もいます。まずは上の確かめ方で道具を替え、物理的に当たらない状態を作ると、気にせず引けるようになることがあります。

それでも、意図しないところで腕が止まる、引こうとすると力が入って動かない、という状態が続くなら、イップスと呼ばれる状態に近いことも考えられます。原因や対処は人によって違うので言い切れませんが、投げる量を減らして休む、フォームを変えすぎない、といったことから試してください。手や腕に痛みやしびれがあるときや、日常の動作にも違和感が続くときは、医療機関に相談してください。

毎回同じ場所に軽く触れるなら、それを引く深さの目安にしている人もいます。気にならないなら、変える必要はありません。

テイクバックの位置。顔の横に引いてもいいのか

「テイクバックはまっすぐ引く」と習った人は多いはずです。では、顔の横に引くのは間違いなのでしょうか。

構えた手顔の横へ(肩の方向)目の前へ(点線) 右利きの人を正面から見た図
目の前へまっすぐ引く(点線)か、肩の方向へ自然に引く(黄緑)か。毎回そろうほうを選ぶ

テイクバックにおける2通りの「まっすぐ引く」

「まっすぐ引く」には、2 つの意味があります。

  • 的に対して一直線に引く
  • 感覚的にまっすぐ引く(腕の筋肉がねじれない、自然な向きに引く)

的に対して一直線に引くのは、その線の上を行き来すれば狙った場所に入る、という考え方です。感覚的にまっすぐ引くのは、体に無理な力をかけず、同じ動きを繰り返せる向きに引く、という考え方です。

テイクバックではまっすぐ引くべき?

的に対して一直線に引き続けるのは、実はかなり難しいことです。手元の数ミリのずれは、2m 以上先の的では数センチのずれになります。そのずれを毎回なくそうとすると、腕に余計な力が入ります。

おすすめは、感覚的にまっすぐ引くことです。肩の方向へ引くと、顔の横に引く形になりますが、腕がねじれず自然に引けます。自然に繰り返せる向きのほうが、結果的に毎回の動きがそろいます。一度、肩に向かって引いてみてください。

テイクバックが短い場合や深すぎる場合はどうする?

どこまで引くかも、よくある悩みです。深くしたいときと浅くしたいときで、やることは逆になります。

深く(長く)したい

  • 構える位置を前にする
  • 肘を少し下げる
  • 腕のねじれと力みを取る

浅く(短く)したい

  • 構える位置を手前にする
  • 肘を少し上げる

テイクバックを長く(深く)する方法

構える位置を前にすると、引ける距離がそのまま長くなります。肘を少し下げると、手と顔のあいだに距離ができ、視界も広くなるので、ゆったり引けるようになります。

テイクバックを短く(浅く)する方法

浅くしたいときは、深くする方法の逆です。手前で構えるか、肘を少し上げます。

どちらの場合も、引く量は意識して調整しにくい部分です。フォーム全体を見直すと自然に変わることも多いので、こだわりすぎないことも大切です。

テイクバックはどこまで引く?目の下・顎の下の目安

どこまで引くかに決まりはなく、プロでも目の下あたりで止める人から、顎の下や顔の横まで深く引く人までさまざまです。目安として、深さごとの傾向を並べます。

引く深さ傾向
浅い(目の下あたり)動きが小さく、そろえやすい。飛ばす力は出しにくい
中くらい(口から顎のあたり)深さと動きの大きさのバランスがとりやすい
深い(顎の下・顔の横)ゆったり大きく使える。深さが毎回変わりやすい

大事なのは、引く深さが毎回同じであることです。深すぎて毎回変わるなら少し浅く、浅すぎて窮屈なら少し深くと、そろえやすい位置を探してください。ダーツが顔に当たる人は、深く引くほど顔の近くを通るので、浅めに止めると当たらなくなることもあります。

ゆっくり引けない・速く引いてしまうとき

テイクバックが短い人は、ゆっくり引けない、つい速く引いてしまうという悩みも一緒に抱えていることがよくあります。原因の多くは、腕の筋肉のねじれと力みです。

  1. グリップを緩めるダーツを落とさない程度まで、指の力を抜きます。
  2. 肩の方向へ引いてみる前の章のとおり、腕がねじれない向きに引きます。
  3. 引き終わりで一瞬止める引き切ったところで止める練習をすると、引く速さを自分で決められるようになります。

テイクバックしない(ノーテイクバック)への憧れ

テイクバックをしない投げ方を、ノーテイクバックと呼びます。国内のプレイヤーではめったに見かけない投げ方です。

ノーテイクバックの特徴とやり方

ノーテイクバックは、構えた位置からそのままダーツを放っているように見えるのが特徴です。ただし実際には、構えたところから腕の筋肉を動かしてダーツを飛ばしています。

ノーテイクバックで投げても飛ばない人は、ダーツへの力の加え方がノーテイクバックに向いていません。引く動きだけを取り除くのではなく、フォーム全体を作り直す必要があります。途中から変えるのは、最初からその投げ方の人より大変です。感覚の違いに戸惑っても、根気よく作り直してください。

ノーセットアップとの違いと類似点

ノーテイクバックに似たものに、ノーセットアップがあります。セットアップ(ダーツを顔の前で構えて止める動作)をせず、下から持ち上げてきたダーツをそのまま投げる投げ方です。

止めずに投げるという点で、ノーテイクバックと力の加え方が似ています。こちらも、構えの部分だけを変えてもうまく投げられないことが多いので注意してください。

テイクバックで手首は動いてもいいのか

引いたときに手首が動いてしまい、ダーツがずれるのが気になる人もいます。手首は動いてはいけないのでしょうか。

テイクバックでの手首の役割

テイクバックでの手首には、2 つの考え方があります。

固定する

余計な動きが減り、安定したように感じる。固めすぎると力みが生まれ、かえって引き方が不安定になることもある。

柔らかく使う

力まずに、自然に落ち着く形を探す。初心者でも取り組みやすい。

テイクバックと手首のコッキング

コッキングは、テイクバックで手首を甲の側に曲げてためを作り、投げる動きの中でそれを解放する動作です。手首を固める使い方と柔らかく使う使い方の、中間にあたるテクニックといえます。

始めは手首を動かさずに構えてテイクバックし、引き終わりで手首を少し曲げ、そのまま投げる動きの中でほどいていく。そんな順番で試してみてください。

まとめ

まとめ

  • 顔に当たる原因は、肘の高さ・ダーツの長さ・フライトの大きさ・構える位置の 4 つ。道具なら替えるだけで直る
  • 軽くかすめる程度で軌道が変わらないなら、直さなくていい
  • 顔の横(肩の方向)に引いてもいい。自然に繰り返せる向きを選ぶ
  • ゆっくり引けないときは、グリップを緩め、引き終わりで一瞬止める練習を

投げ方全体を見直したいときはダーツの投げ方を、狙いのずれが気になるときは狙い方の記事を読んでみてください。