ダーツの狙い方について悩んでいませんか?
そもそも正しい狙い方が存在するのか、狙い方を変えることで実力向上が期待できるのか、多くの疑問が浮かび上がることでしょう。
ダーツの狙い方には、上下左右への投げ分けや適切な立ち位置、視線や利き目など、さまざまな要素が関係しています。今回は、ダーツの狙い方に関する基本的な知識を解説し、ターゲットを狙う際の参考になる情報を提供します。
ダーツの狙い方は、ブルと20トリプルで変えるべき?
まずは、狙うナンバーによって狙い方を変えるべきかどうか、みていきましょう。とくに20トリプルやブルなど、ゼロワンやクリケットでよく狙う位置の投げ分けについて、詳しく解説します。
ブルの狙い方は?
的の中心に位置し、ダーツの基本となるブル。ブルだけ練習していれば他のナンバーにも対応できると言い切るトッププロがいる程に、大切です。
ブルは、照準を合わせるときの基本ナンバーとして使うことになります。
まずはスローラインの真ん中に立ち、ブルの中心を見て、ダーツを投げてみましょう。この時、腕を左に振ってしまうのであれば、スローラインの少し右に立ち、自然に腕がでる位置を探します。
ここでは腕の向きについての例を紹介しましたが、上に飛ぶときは前傾してみたり届かないときは少し上を狙ってみたり、始めのうちは基本となる投げ方を探すようにして狙うといいでしょう。
20トリプルの狙い方は?
20トリプルは、ブルから10数センチ程度うえに位置します。狙いを左右にずらすことはありません。
ブルよりも高い位置を狙うことになるため、人によっては投げにくさを感じてしまうこともあるでしょう。この場合は、ブルよりも遠くを狙うイメージをもつと良いかもしれません。なぜなら、ダーツを飛ばすことが苦手なひとにとって、上に位置するナンバーを投げるときはより多くのエネルギーを要することになってしまうからです。
無理なく狙うためには意識を変えることも効果的なので、試してみてはいかがでしょうか。
クリケットでの狙い方や上下の投げ分け
ブルや20トリプルという基本ナンバーの狙い方をご紹介しましたが、クリケットなど、多くのナンバーを投げ分けるシーンがあるはずです。ここで、狙うナンバーごとに行うダーツの投げ分けをいくつかご紹介します。
- (左右の投げ分けで)立つ位置を変える
- (上下の投げ分けで)体の角度を変える
- 肘の高さを変える
- 体の傾斜を変える
試しておきたいのはこの4つでしょうか。
「少しダーツに慣れている人からは、ナンバーによって投げ方を変えてはいけない」と言われることがあります。
しかし、程度の差はあれど、ナンバーによって投げ方は変わっています。そのため、はじめのうちは投げ方を制限することなく、最適な狙い方(投げ分け)をみつけるために色々と試すことをおすすめします。
利き目や目線など、視覚とダーツの狙い方の関係は?
もし目をつぶってダーツを投げたら、普段と同じように投げることはできるでしょうか。
答えは、否です。
ダーツでは体の使い方と同じくらい、視覚が大切です。ここでは、目線や利き目、片目をつぶった場合など、視覚的な狙い方をご紹介します。
利き目とダーツの狙い方
人の目には、「利き目」というものがあります。調べ方はかんたんです。
- 遠くのものを指さす
- 右目、左目と順に目を閉じ、見え方を比較する
- 視界がズレなかった方が利き目です
ダーツでは、利き目を意識して構えることがあります。なぜなら、利き目ではない方に合わせて狙うと、構えと感覚に差が生まれるとされるからです。
初心者のうちに、無理に利き目を意識する必要はありません。しかし利き目を上手く理解して投げる上級者は多いので、覚えておくといいでしょう。
片目をつぶって投げるプロもいる?片目と両目での狙い方の違い
ちなみに、片目をつぶって構えて、そのまま投げてしまうプロもいます。
右目が利き目であれば、右目の前にダーツを構えて、そこから視界にダーツを収めたままズレないように投げる、といった形です。
ただ、この投げ方はかなりマイナーです。基本的には両目を使い、空間を正しく認知しながら投げたほうが結果につながることが多いので、参考程度にとどめるといいかもしれません。
ダーツは目線(ライン)に乗せて狙うの?
「ダーツを目線に合わせる」
「ラインをみて、そこにダーツを乗せる」
ダーツの先輩方からよく聞くセリフですが、初心者でこの感覚を掴むのは大変むずかしいことです。とあるプロ選手は、ラインなんて存在しないとさえ言います。
おそらく、ここでいう目線やラインというのは感覚的なものです。ダーツを投げ込んで行くことである程度、どこを通って飛べばどこにささるか、ということがわかってきます。だいぶ個人差のある点なので、初心者のうちに意識することはおすすめしません。
ダーツの狙い方にコツはある?より実践的な狙い方とは
さてダーツを狙うときの基本的なポイントをご紹介しましたが、続いては、より実践的なダーツの狙い方をお伝えします。
ダーツの狙い方にはコツがある
ダーツは3本で1つのセットです。狙うときは、3本投げ終わるまでターゲットから目を離さないことをおすすめします。
視線を外さないことで、3本投げる間に感覚の調整ができます。一本目と二本目、二本目と三本目の放物線や刺さり方の違いを認識することで、自分の投げ方の特徴を掴むことができます。この狙い方をすることで、その日の成績だけでなく、長い目でみた場合でも成長が期待できるので、ぜひお試しください。
2本目・3本目でダーツの狙い方は変えるべき?
ハードダーツでは、スタッキングといわれる特殊な技術が使われます。かんたんに言うと、前に投げたダーツを利用して、後に投げるダーツの刺さる確率を上げる技術です。
しかしソフトダーツでは、3本で投げ方を変えない方がいいかもしれません。
理由は3つあります。
1つ目は、ハードダーツに比べて的が大きいからです。仮に前のダーツの上に乗せるように投げたとして、これが思い通りに乗る確率は高くありません。むしろ放物線までコントロールするはめになり、結果として精度が落ちることもあるでしょう。
2つ目は、ソフトダーツでは刺さる角度がまっすぐになるからです。的に無数の穴があり、そこにプラスチックのチップが収まるという構造上、ダーツはまっすぐ刺さります。そのため、角度をつけて刺してそれを利用するというスタッキングの技術が使えません。
3つ目は、チップが柔らかいからです。ハードダーツでは、刺さったダーツが固定されており、比較的利用しやすくなります。しかしソフトダーツではチップがやわらかいため、当たったダーツが意図した刺さり方になりません。
こうした理由から、ソフトダーツでは狙い方を一定にした方がいいでしょう。
以上がダーツの狙い方の基礎知識です。「狙い方」というと一言ですが、ダーツではその意味合いを場合によって色々あります。