相互作用トルクinteraction torque
隣の関節の運動が生む「ただで手に入るトルク」。熟練者ほどこれを利用する。
多関節の腕では、肩を動かすとヒジに、ヒジを動かすと手首に、筋力を使わないトルクが発生する。これを相互作用トルクと呼ぶ。
ダーツを対象にした研究では、熟練者と初心者を分けるのはこのトルクの使い方だと報告されている。初心者は各関節を筋力で個別に駆動し、熟練者は連鎖の中で生まれるトルクに乗る。結果として熟練者の手先軌道は滑らかで、再現性が高くなる。
「脱力して投げろ」という感覚的な指導は、この現象を言語化しないまま伝えようとしたものだと解釈できる。