ニュース — TSUDA
ニュース

リトラー、ヨーロピアンチャンピオンシップ8強で敗退。ラタイスキが対戦8回目で初勝利

2026 年 10 月 25 日のヨーロピアンチャンピオンシップ準々決勝で、ルーク・リトラーがクシシュトフ・ラタイスキに 6-10 で敗れました。20 歳未満での PDC 主要タイトル全制覇を逃した試合の経過や各選手のコメント、8 強の結果を解説します。

目次
  1. 7 レグ連取で先行したラタイスキ、リトラー戦 8 回目で初勝利
  2. 前日の好調から一転、苦戦が続くリトラーの現状
  3. シンドラーがクレイトンを圧倒、プライスとロス・スミスも 4 強へ
  4. TSUDA の見方

ドイツのドルトムントで開催されている European Championship(ヨーロピアンチャンピオンシップ)の準々決勝で、世界ランキング 1 位の Luke Littler(ルーク・リトラー)が Krzysztof Ratajski(クシシュトフ・ラタイスキ)に 6-10 で敗れたと、英 Sky Sports が報じました。

ヨーロピアンチャンピオンシップは、リトラーにとって PDC のメジャーで唯一獲得していないタイトルです。20 歳の誕生日までに PDC のメジャーをすべて制するという挑戦は、8 強で途切れました。

7 レグ連取で先行したラタイスキ、リトラー戦 8 回目で初勝利

試合は序盤からポーランドのラタイスキが主導権を握りました。ラタイスキは 7 レグを連続で奪い、一気に 7-1 と大きくリードを広げます。

その後、世界王者のリトラーも反撃に出て 8-6 まで点差を縮めました。しかし第 15 レグ、リトラーが自身のキープをかけたインブルを外し、ラタイスキがダブル 16 を決めて 9-6 と王手をかけます。続く第 16 レグでもリトラーが 121 を上がり切れず、ラタイスキがダブル 10 を仕留めて決着をつけました。ラタイスキにとって、リトラーとの通算 8 回目の対戦で掴んだ初勝利となりました。

試合後、リトラーは自身の SNS に次のように投稿しました。

Played well in the lead up to today, but just didn't click for me earlier. Thank you for all the support this weekend. The wait for this one goes on.

日本語に訳します。

今日を迎えるまでは良いプレーができていましたが、先ほどの試合では噛み合いませんでした。今週末の応援に感謝します。このタイトルへの挑戦はまだ続きます。

一方、金星を挙げたラタイスキは試合を次のように振り返っています。

2 回目の休憩のあとにリトラーの調子が上がり、8-2 から 3〜4 レグを続けて返されたものの、自分のスローに集中して待ち、リトラーがダブル 7 を外した場面を逃さなかったと話しました。

It was my chance and I took it. It's my biggest achievement in the European Championship.

日本語に訳します。

あれが自分のチャンスで、ものにできました。ヨーロピアンチャンピオンシップでの自分にとって最大の成果です。

前日の好調から一転、苦戦が続くリトラーの現状

リトラーは前日土曜日に行われた Nathan Aspinall(ネイサン・アスピナル)戦では大会史上 2 番目に高いアベレージを記録していました。しかしこの準々決勝ではアベレージが 100 を下回り、ダブルの成功数も 16 本中 6 本にとどまるなど、本来の決定力を欠きました。

リトラーは直近の World Series of Darts Finals(ワールドシリーズオブダーツ・ファイナルズ)や World Grand Prix(ワールドグランプリ)でも早期敗退を喫しており、主要大会での足踏みが続いています。

今後は、翌週の金曜夜に配信される Netflix の特別番組(アマチュア選手 20 人が 1 レグ勝負でリトラー打倒と賞金 50 万 1,000 ポンドの獲得を目指す企画)に出演したあと、11 月 14 日から 22 日にかけて Wolverhampton(ウルヴァーハンプトン)で開催される Grand Slam of Darts(グランドスラム・オブ・ダーツ)の防衛戦に臨みます。

シンドラーがクレイトンを圧倒、プライスとロス・スミスも 4 強へ

準々決勝の他の試合では、地元ドイツの Martin Schindler(マルティン・シンドラー)が Jonny Clayton(ジョニー・クレイトン)を 10-1 で圧倒しました。熱狂的な地元ファンの後押しを受けたシンドラーは 9 レグを連取。第 5 レグで 127、第 6 レグで 167 のインブルフィニッシュを沈め、最初の 7 レグでダブルを 1 本も外さない圧巻のスローを見せました。シンドラーはアベレージ 103 を超える記録を残し、準決勝でラタイスキと対戦します。

もうひとつのブロックでは、Gerwyn Price(ガーウィン・プライス)が Stephen Bunting(スティーブン・バンティング)に 10-3 で大勝しました。プライスは第 4 レグで 8 投連続パーフェクトからダブル 12 を外すナインダーツ未遂を記録するなど好調を維持し、アベレージ 103 で快勝しました。

プライスと準決勝で対戦するのは、トップシードの Ross Smith(ロス・スミス)です。ロス・スミスはこの日の第 1 試合で Luke Woodhouse(ルーク・ウッドハウス)に 10-6 で勝ち、2 回目の優勝に望みをつなぎました。ロス・スミスはアベレージ 107、180 を 7 回記録し、最後はインブルでフィニッシュを飾っています。

準々決勝 4 試合の結果は以下のとおりです。

勝者スコア敗者主なトピック
Krzysztof Ratajski(クシシュトフ・ラタイスキ)10-6Luke Littler(ルーク・リトラー)対リトラー戦 8 回目で初勝利。リトラーはアベレージ 100 未満、ダブル 6/16
Martin Schindler(マルティン・シンドラー)10-1Jonny Clayton(ジョニー・クレイトン)9 レグ連取、127・167 のインブルフィニッシュ、最初の 7 レグでダブル失敗なし
Gerwyn Price(ガーウィン・プライス)10-3Stephen Bunting(スティーブン・バンティング)第 4 レグで 8 ダーツまで進むナインダーツ未遂、アベレージ 103
Ross Smith(ロス・スミス)10-6Luke Woodhouse(ルーク・ウッドハウス)アベレージ 107、180 を 7 回、インブルフィニッシュで勝利

TSUDA の見方

リトラーの敗退は、現在の PDC におけるトップ層の厚さとメジャートーナメントの過酷さを改めて印象づけました。

前日のアスピナル戦で大会歴代 2 位のアベレージを叩き出しながら、翌日の午後セッションでは立ち上がりに苦しんで 7 レグ連取を許すという展開は、いかにリトラーであっても日程が詰まった連戦でのアジャストが容易ではないことを示しています。ワールドシリーズオブダーツ・ファイナルズ、ワールドグランプリに続く早期敗退で、秋の連戦の中での調整が課題になっていると編集部は見ています。

一方で、ラタイスキの集中力は見事でした。過去 7 戦で勝てなかった相手に 7-1 と先行し、8-6 まで追い上げられてからも第 15 レグの好機を逃しませんでした。

また、準決勝に進んだシンドラーの 127・167 フィニッシュや、プライス、ロス・スミスが見せたアベレージ 103〜107 の高水準なダーツは、主要タイトルの行方が誰に転んでもおかしくない混戦状態にあることを示しています。

リトラーの次なるメジャー戦は、11 月のグランドスラム・オブ・ダーツです。前回覇者として防衛戦に臨むリトラーが、この秋の不調からどのような調整を見せて巻き返してくるのか、年末の World Darts Championship(世界選手権)に向けた勢力争いからも目が離せません。

  • ルーク・リトラーがヨーロピアンチャンピオンシップ準々決勝でクシシュトフ・ラタイスキに 6-10 で敗れ、20 歳未満での PDC 主要タイトル全制覇を逃した
  • ラタイスキはリトラーとの 8 回目の対戦で初勝利を挙げ、「この大会で最大の成果」と話した
  • 準決勝にはラタイスキのほか、マルティン・シンドラー、ガーウィン・プライス、ロス・スミスが進出した

この記事は海外の報道をもとに TSUDA が要約・翻訳したものです。原文は 英 Sky Sports(2026年10月25日)。作り方は編集方針に。