どんな遊びや競技も、ルールを押さえておくことで楽しさが何倍にもなるもの。ここでは、ダーツのルールについて解説します。最近は色々なパーティゲームも登場していますが、今回は01(ゼロワン)やクリケットのルールについて、併せてご紹介します。
ダーツの基本的なルールを解説!足の位置は?
ダーツでは利き手にダーツをもって、利き腕と同じ方の足を前にして構えます。スローライン(足元の線)を超えていなければどこから投げても構いませんが、どちらか一方の足は床についている必要があります。ジャンプスローなどはできないので気をつけましょう。
また、ダーツは1ラウンドに3本を投げるルールになっています。3本のダーツを一本ずつ投げなければならず、同時にすべてを放るとルール違反になってしまいます。
ダーツに親しんでいくとプロ・アマ問わず、大会に出場することがあるかもしれません。そうした場合は、大会によって重さや長さに関する規定は違うので覚えておきましょう。その他、実はソフトダーツではダーツが重すぎたり思いっきり投げたりすると、的(まと)が破損してしまいます。ルールとは関係ありませんが注意が必要です。
ダーツの得点に関するルール、ダブルやトリプル、ブルの点数は?
田中一行『エンバンメイズ 』講談社より
そもそも、どこに当てたら、何点はいるの?と思う方も多いでしょう。ここで、ダーツの点数に関するルールについて解説します。
ダーツのシングル、ダブル、トリプル
ダーツでは、1~20まで数字があり、基本的にあたった数字が点数となります。あたった数字がそのまま点数となるエリアをシングルと呼びます。
的の一番外側とその内側に、2本の帯状に色が変わったエリアがあると思います。外側がダブル、内側がトリプルとなっていて、あたった数字の2倍(ダブル)、3倍(トリプル)が点数になります。例えば、20ダブル(外側)なら40点、5トリプル(内側)なら15点、といった感じです。どっちがトリプルかわからなくなったら、的の小さい方(難しい方)がトリプルと覚えておくといいでしょう。
ブルは何点?ルールによる違いも
プレイするゲームにもよりますが、ブルは基本的に50点です。ただし、ゲームによってはブル全体と内側の小さい円(インブル・ダブルブル)で分かれていることがあります。次で紹介する01(ゼロワン)では内側が50点、外側が50点となることがあります。
ダーツで簡単に遊べる01(ゼロワン)のルールを解説!
さてダーツをプレイするときの基本となる01(ゼロワン)についてご紹介します。
01(ゼロワン)は、あらかじめ決まった数字を的にあたったナンバーの分だけ減らしていき、ぴったり0にするゲームです。301・501・701など元の数が~01からゲーム始まるため、01(ゼロワン)と呼ばれます。
ダーツ初心者におすすめの301(サンマルイチ)
01(ゼロワン)の醍醐味は、最後にぴったり上がらなければならないというドキドキ感でしょう。例えば、最後に10が残っているのに11以上の数字にあててしまうとBUST(バースト)となります。(相手の番となり、また次に回ってきたときに10から狙わなくてはなりません。)
初心者のうちは501でもなかなか最後までたどり着けないことがあります。そのため上がり目に早くたどり着ける、301でプレイすることをおすすめします。
ダーツに慣れたら01は701(ナナマルイチ)で
ダーツに慣れてくると、01(ゼロワン)といえば701というほど、701が一般的になります。ブル(50点)を狙って交互に数字を減らしていくのにもちょうど良く、上がりのプレッシャーも楽しめるはずです。
01(ゼロワン)では、もちろんシングルを狙ってちょうど0にすることもできますが、少し難しいダブルやトリプルで上がるルールでプレイしてもいいと思います。プロの大会などではこうしたダブルアウト・マスターアウト(ダブル、トリプル、ブルのいずれかで上がる)というルールが適用されます。
ダーツ初心者にもわかるクリケットのルール
01(ゼロワン)と同じくらいよくプレイされる、クリケット。面白いけど、ルールがわかりにくいというのが難点です。最低限おさえておきたいクリケットのルールを解説しますので、後はやりながら覚えていくと良いと思います。
クリケットには、次のような特徴があります。
- 陣取りゲーム
- 15~20のナンバーとブルを取り合う
- 点数が高い方が勝ち
大切なのは、点数の入り方です。点数は次の手順で加算されます。
- 同じ数字に3回当てて、自分の陣にする(シングルなら1回、ダブルなら2回、トリプルなら3回としてカウント)
- 自分の陣に1回あてるごとに加点される(例えば20が自陣なら、1回あてるごとに20点)
- ただし、相手も3回当てるとその数字はどちらが当てても点数にならない
ダーツは交互に3本ずつ投げるので、1ラウンドで0~9回分カウントされます。※呼び方は、トリプルに3回あたったら9“マーク”といいます
具体例で見ていきましょう。
- 【先攻】もっとも点数の高い20を狙ってダーツを投げたら、3本ともシングルに入りました。20は先攻プレイヤーの陣となりました。(3マーク、0点)
☆自陣となることをOPEN(オープン)と呼びます。 - 【後攻】クリケットは点数が高い方が勝つゲームなので、20の次に点数の高い19を狙います。
ここで1本目がトリプルに入ったので、19が後攻プレイヤーの陣となりました。2本目もトリプル、3本目はシングルに入ったので、19×4で76点が後攻に入りました。(7マーク、76点) - 【先攻】点数で負けているので、引き続き20を狙います。3本ともシングルに入ったので、60点が先攻に入りました。(3マーク、60点)
- 【後攻】点数で勝っているので、20を狙います。1本目がトリプルに入ったので、20は双方どちらが狙っても、もう点数にはなりません。次は19を狙って加点をするか、18を狙ってどんどん自陣を増やしていくか、迷うところです。今回は攻めの姿勢で18を狙ったところ、シングルに2本入りました。(5マーク、76点)
☆相手の陣地に3本入れた状態をCLOSE(クローズ)と呼びます。 - 【先攻】点数で負けているため、新たな陣地を開拓しなければなりません。相手は18をあと1本で自陣にできるので、17を狙うという選択もできます。しかしここは、より数字が大きな18を狙って、3本投げてみたところ、1本しか入りませんでした。(1マーク、60点)
といった感じでゲームは進みます。まだまだわからないことが多いかもしれませんが、まずはやってみることをおすすめします。実際にはもっと視覚的にわかるようにゲームはできているので、安心してプレイできるはずです。