ダーツの投げ方について「投げる人によって全然ちがう」「感覚のほうが大事」と思っている方も多いですよね。
そもそも、ダーツの投げ方に正解ってあるのでしょうか?
今回は、一般的なダーツの投げ方について解説します。上達を意識したときに効率の良い投げ方や昨今主流となっている投げ方、身長が高い方の投げ方、的までの距離が遠く感じる女性におすすめの投げ方などなど……いろいろな角度からみていきましょう!
ダーツに投げ方はあるの?初心者におすすめの投げ方をさくっと解説
YouTubeやネットカフェ、バーなどでダーツをしている人をみてわかるように、ダーツの投げ方は十人十色。人によって違います。そのため、初心者のうちは誰の投げ方を参考にすればよいかわかりにくいところがあります。
まずはそういう難しさをふまえて、「どこを目指してダーツをするか」という目的別にダーツの投げ方を3パターンご紹介します。
バーやカフェで上手に投げたい人におすすめの投げ方
遊びでもとにかく気持ちよく、そこそこ上手に投げたい方におすすめの投げ方をご紹介します。
ダーツを少しかじったことのある人に聞くと、肘を固定してスイングするとか、腕を突き出してプッシュするとか、少し小難しいフォーム(後ほど解説します)を教えてくれます。これらの投げ方は、日常的に練習をしていない人やマイダーツを使わない人にとって不向きです。なぜなら、それらの投げ方はとにかく窮屈で難しいからです。
そこで、もっとも簡単に習得できるのが「ダーツを早く離す」という投げ方です。
やり方は、ダーツをイメージした箇所に放る、ただそれだけです。できるだけ頭を動かさず、早めに離してみてください。練習をしていない人でも負担なく、狙ったところの近くに投げることができます。変な癖もつきにくいので、これからダーツにハマっていきそうな方にもおすすめです。
Aフライトを目指す人におすすめの投げ方
Aフライトというレベルを目指していて、投げ方を模索している方は今、一定の伸び悩みを体験しているのではないでしょうか。そこそこ練習ができていて、すでに色々な動画や雑誌をみて練習をしている方には、そのような媒体ではあまり紹介されることのない、次のような投げ方をおすすめします。
前提として、ダーツの練習をしていくと投げ方が固定化されて、パタリと成長が止まることがあります。そういった状況にある方は、体を動かす・肩を動かす・肘を動かす・手首を動かす・指を動かす、という一般的な発想とは逆の投げ方をしてみましょう。
ダーツは、投げれば投げるほど、“動かさないようにする箇所”が増えていきます。これが固定観念や間違った常識にとらわれる原因です。
Aフライトやその先に進んでいくために重要なのは、体の動かし方を把握した上で、投げ方を再構築することです。そのためにも、まずは各部位を動かして投げる練習をしてみることをおすすめします。最初は変な感覚になりますが、きっと自分で作っていた足かせのようなものがとれていくのがわかるはずです。
騙されたと思って、やってみてくださいね。
プロのダーツプレイヤーを目指す人におすすめの投げ方
ダーツの投げ方は、プロであってもそれぞれ違います。矢が飛んでいく速さも違えば、放物線の大きさも飛んでいくダーツの角度も違います。例えば、日本のプレイヤーが投げるダーツは速く直線的で、海外のプレイヤーが投げるダーツは遅く山なりであることが多いといわれます。どちらも正解であり、ある意味では改善点でもあります。さらに、立つ位置や向き、体の傾斜まで含めると、プレイヤーごとに投げ方の違いはさらに多様です。
すると、プロを目指すときに参考にすべき投げ方が何なのかわからなくなってしまいますよね。そこで目を向けたいのが、トッププロの志向です。
時々プロのプレイヤーが「自分はあまり理論を参考にしていない」「自分と他の人とでは、投げ方が違う」などと口にします。つまり、「既存の理論にとらわれない投げ方」により、プロになっているわけです。成長段階ではいろいろなプレイヤーの投げ方を真似て、その先は自分で考えるというアプローチが、よりよい投げ方に到達する近道なのかもしれません。
ダーツ投げ方は2種類?プッシュ型、スイング型とは
さて、一般的なダーツの投げ方をご紹介しましたが、次はよく聞く「プッシュ型」「スイング型」それぞれの投げ方について解説します。
ダーツの投げ方その1「プッシュ型」
プッシュ型というのは、ダーツを持っている手を的に向かって直線的に放る投げ方を指すことが多いです。
ポイントは以下の2点です。
- 肘を固定しない
- できるだけ長くダーツに力を加える
肘を上下に動かすことを許容した投げ方で、手のひらや手首の位置を直線的に動かします。
プッシュ型のメリット
- 固定する箇所が少ないので身体への負担が小さい
- リリースポイントが厳しくない
- 練習量に応じて成長しやすい
プッシュ型のデメリット
- ばらつきが減りにくい
- 腕力に頼ってしまいがち
的に向かって、まっすぐ力を加えていくため、比較的初心者向けといわれています。これを意識して投げるとはじめから一定の精度をだせますが、ばらつきが減らないという悩みを抱える声も多く見かけます。ただ、プロであっても推奨している方をみかけますので、練習を重ねることでばらつきは気にならなくなるでしょう。
ダーツの投げ方その2「スイング型」
スイング型というのは、肘を固定して放物線を意識してダーツを放る投げ方を指すことが多いです。
ポイントは以下の2点です。
- 肘を固定する
- ダーツは早めに離す
スイング型のメリット
- コツを掴めば安定する
- 矢を投げている感じがする
スイング型のデメリット
- 腕の筋肉が窮屈
- 矢に力を伝えにくい
- イップス(的に投げられないほど荒れる状態)になりやすい
スイング型は肘を動かさない意識をもって投げるため、比較的難しい投げ方といえます。これは意識の問題で、実は殆どのダーツプレイヤーの肘は動いています。捉え方としては、どこか固定するポイントを作ることで、的に狙いを定める際の指針としている、ということです。
女性におすすめのダーツの投げ方
ダーツは、野球の100メートル遠投とはちがって腕力がなくても技術がなくても、投げ方にこだわらなければ始めたその日でも的に投げられます。そういう意味では、男女における違いの一つ、体格は気にしなくていいと言えます。こうした前提はあるものの、やはり男女は色々な点で違いますので、女性におすすめのダーツの投げ方をご紹介します。
女性におすすめの「前傾しない投げ方」
ダーツでは、的の近くで投げるためであったり体を安定させるためであったり、色々な目的で前傾して投げることがあります。
しかし、この投げ方は前傾している分、的の上の方を狙うのが難しくなることがあります。150cm台と180cm台の方では、例えば20ダブルを投げるときの難しさが大きく違います。また、前傾すると的に腕を振った際の反動を受け止められるから安定する、というような考え方もありますが、一般的には体に負担がかかります。長く練習をするためには、強靭な下半身が必要です。
こうした点から、前傾しない投げ方が女性におすすめの投げ方といえます。
女性におすすめの「腕力に頼らない投げ方」
腕力に頼らずに投げる方法があれば、男女の筋肉量の差をあまり感じずに投げることができます。
特に筋力が必要になるのはダーツが飛ぶ「速さ」に関する部分です。つまり、矢速(矢のスピード)にこだわらなければよいのです。例えば、直線的なイメージではなく、ゆったりと山なりに投げるイメージを持つとよいでしょう。意識を変えるだけで結果が変わるので、試してみていただければと思います。
ここまでダーツの投げ方をご紹介してきましたがいかがでしたか?当サイトでは特定の投げ方に肩入れするのではなく、いろいろな投げ方と投げ方に対する考え方を解説することで、お読みいただいた方に選んで貰えればいいと考えています。肩肘はらず、気軽に取り入れてみてください!