本当にきれいなダーツフォームへ。構え方や素振りをするときの注意点とは

ダーツフォーム5つのポイント

ダーツのフォームはできればキレイでありたいものです。
本当にキレイなダーツフォームとは、どのような構え・スローのことを指すのでしょうか。また、ダーツの構え方や素振りで気をつけておくべきポイントはあるのでしょうか。ご紹介します。

ダーツスローの流れ

まずはダーツスローの流れを分解して確認しましょう。

  1. スローラインに立つ
  2. セットアップ(構え)
  3. テイクバック
  4. スロー
  5. フォロースルー

ダーツでキレイなフォームと言われるためには、これらのどのプロセスも欠かすことはできません。よくあるのが、立ち方が不安定・セットアップが不自然・テイクバックがぎこちない・スローが力んでいる・フォロースルーがバラバラ、など。ひとつでも気になるポイントがあるだけで、キレイなフォームとは呼べません。

それでは、キレイなフォームとはどのようなものなのか、またどのようにして手に入れるといいのか、さらに詳しくみていきます。

ダーツフォーム(構え)の基礎知識

ダーツのフォームで「美しい」と言われるのは、効率の良いフォーム・構え方でしょう。それでは具体的にはどのようなフォームが効率的なのでしょうか。

バランスのとれたフォーム

大きく前傾して腕を前に突き出したフォームや、棒立ちして肘を動かさないようにしたフォームを見かけたことがあると思います。基本的には、どちらのフォームでもキレイに構えることはできるので、問題はありません。しかし、前傾をしすぎれば足や腕に負担がかかるスローになってしまい、長時間のダーツに耐えられなかったり疲労で精度が落ちてしまったりします。また、棒立ちにこだわれば重心が定まらず安定感に欠くことがあります。

つまり、ダーツでは均整のとれたフォームが大切になります。負担が少なく、安定した構え。見つけるのは難しいかもしれませんが、初心者のうちはできるだけ極端な構え方をしないことをおすすめします。

フォームは無理に変えない方が良い?

ダーツを美しく構えたい、というのはわかりますが、クセというのはそう簡単には治りません。ここでフォームを修正するときの注意点をご紹介します。

  1. 理想のフォームを決める
  2. 改善点をみつける
  3. 1つずつクリアする

フォーム修正は大幅に変更しないことをおすすめします。大幅な変更は、体に無理が生じてイップスになりかねないからです。(※的に飛ばせなくなっても折れない心を持っている方は、この限りではありません)

基本的には、目的のフォームを決めて、自身のフォームの問題点をみつけ、1つずつ変えて、できるだけ自然に理想のフォームへと移行していくと良いでしょう。

ダーツで腕の振りについて意識した方がいいこと

フォームにおいて、キレイな腕の振りというのは肝になります。力まず、いつも一定の振りにするにはどのようにすればいいのでしょうか。

力まずに腕を振るフォームの作り方

力を抜いて投げてみたけど、思うように脱力できないという体験をしたことはありませんか?

実はダーツでは、力まず投げることは、力を抜くことと必ずしも同義ではありません。なぜなら、フォームには「力む形」というものが存在するからです。特に意識しておきたいのは、筋肉のひねりです。ひねりを加えることで、力みが生じることがあります。投げる方によって力んでしまう原因は違うので、ここでは詳しいことには言及しません。しかし、ひねりをはじめ「単なる意識ではどうにもできない力みがある」というのを理解しておくといいでしょう。

一定に腕を振るフォームの作り方

腕を毎回同じように振ること、というのはダーツプレイヤーの理想のひとつではないでしょうか。

力みの話と似ていますが、同じように動作すれば一定になるわけではありません。なぜなら、ダーツのスローでは「無意識による動作」も行われているからです。この無意識による動作を支配するのは、かなり難しいと言えます。したがって、一定に振ることは単なる結果として捉えて、まずは力まない投げ方をみつけてみるといいでしょう。

ダーツはどうして野球投げじゃだめなの?

話はそれますが、ダーツでは右手で投げるなら右足を前にだします。なぜこのように構えるのでしょうか。野球のように投げてはいけないのでしょうか。

ダーツは速度ではなくコントロールが大切

「左足を前にだして、右手で投げる」という野球投げは、下半身の踏ん張りによって速度を出すための投げ方であると考えることができます。一方で、ダーツにおいて矢の速度は重要になりません。できるだけブレることを少なくすることが大切です。また、ダーツのルール上、投げ手と同じ方の手を前にだすことでより的の近くで投げることが可能になります。

ダーツのコントロールに関わるいくつかの要素から判断して、今のようなフォームが理想とされているのでしょう。

マナー違反としての野球投げ

ちなみにダーツ場などでは、野球投げを禁止していることが多いです。

主な理由としては、大きな音や跳ね返りが生じて周りのプレイヤーに迷惑をかけてしまうこと、的のセグメント(プラスチック)が損傷してしまうこと、などがあります。ダーツを初めて投げる人がやってしまいがちですが、基本的には禁止行為なので注意しましょう。

ダーツの素振りで気をつけるべきこと

ダーツでより良いフォームを手にするためには、素振りをすることが多いはずです。フォームづくりのための素振りで注意すべきポイントはあるのでしょうか。

ダーツを持たない素振りはスローと別物

素振りのとき、ダーツは持ちません。ダーツはおよそ16g~22g程度ですが、実はこの有無で腕の筋肉の動きはまったく違います。そのため、素振りをする際はこの違いをきちんと、感覚として理解しておく必要があります。スローチェックを正確にしたければ、できるだけ実際に矢を持ち、クッションなど的以外のところに投げて確認するといいでしょう。

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