グランドスラム2026、シンドラーと20歳コーツが出場へ。48人制で開催
PDC は 2026 年 10 月 26 日、48 人制に拡大するグランドスラム・オブ・ダーツの出場枠を、マーティン・シンドラーと 20 歳のヘンリー・コーツが獲得したと発表しました。主要大会ファイナリストなど、確定している出場枠の顔ぶれを整理します。
PDC は 2026 年 10 月 26 日、11 月に開催される「Mr Vegas Grand Slam of Darts(グランドスラム・オブ・ダーツ)」の出場権を、Martin Schindler(マーティン・シンドラー)と Henry Coates(ヘンリー・コーツ)が新たに獲得したと発表しました。
グランドスラム・オブ・ダーツは、過去 1 年間のテレビ中継大会ファイナリストや二次ツアー上位者らが集うビッグトーナメントです。2026 年大会は 48 人制へと出場枠が拡大され、賞金総額 100 万ポンドとエリック・ブリストウ・トロフィーを懸けて、11 月 14 日から 22 日まで英国ウルヴァーハンプトンの WV Active Aldersley で行われます。
シンドラーはドイツ勢初のテレビ決勝進出、20 歳コーツはツアーカードなしから初切符
シンドラーは、先週末にドイツ・ドルトムントで開催された European Championship(ヨーロピアンチャンピオンシップ) で準優勝を飾り、通算 7 回目となるグランドスラム出場を決めました。
ドイツ勢トップの 30 歳であるシンドラーは、オランダ・マーストリヒトで行われたヨーロピアンツアー最終第 15 戦で滑り込み出場を決めたばかりでした。しかし本戦では第 31 シードから Wessel Nijman(ウェセル・ナイマン)、Jermaine Wattimena(ジャーメイン・ワッティメナ)、Jonny Clayton(ジョニー・クレイトン)、Krzysztof Ratajski(クシシュトフ・ラタイスキ) を連破。ドイツ人選手として PDC 史上初となるテレビ中継大会の決勝進出を果たしました。決勝では Ross Smith(ロス・スミス) に敗れたものの、準優勝の資格によってグランドスラム出場権を獲得しました。
一方、20 歳のコーツは今回がグランドスラム初出場となります。
コーツは 2026 年 7 月の Players Championship(プレイヤーズチャンピオンシップ)第 25 戦で優勝し、ツアーカードを保持しない選手としてプロツアー大会を制した PDC 史上 5 人目の快挙を達成していました。しかし、2026 年のプロツアー優勝者の中では PDC ランキングが最も低かったため、出場枠の確保は未確定のままでした。
先週末のヨーロピアンチャンピオンシップにおいて、すでに World Series of Darts Finals(ワールドシリーズ・オブ・ダーツ・ファイナルズ)王者として出場権を得ていたスミスが決勝に進出したことで、プロツアー勝者枠が繰り下がり、コーツの出場が正式に確定しました。
48 人制グランドスラムの選出基準と確定した出場枠
今季のグランドスラムは 48 人制となり、出場枠は複数のカテゴリーから選出されます。過去 12 か月間のテレビ放映大会ファイナリスト(最大 24 枠)や下部・提携ツアー優勝者(最大 12 枠)が優先され、残る事前枠はヨーロピアンツアーおよびプレイヤーズチャンピオンシップの優勝者によって埋められます。
現在確定している主な出場者は以下のとおりです。
| カテゴリー | 選出条件・大会 | 選手名 |
|---|---|---|
| テレビ大会優勝・準優勝枠(自動選出) | 2025/26 世界選手権 優勝 2025 グランドスラム 優勝 2026 プレミアリーグ 優勝 2026 ワールドマッチプレー 優勝 2026 ワールドマスターズ 優勝 2026 UK オープン 優勝 2025 PC ファイナルズ 優勝 2026 ワールドカップ 優勝 | Luke Littler(ルーク・リトラー) |
| テレビ大会優勝・準優勝枠(自動選出) | 2026 ワールドグランプリ 優勝 2026 ワールドカップ 優勝 | Luke Humphries(ルーク・ハンフリーズ) |
| テレビ大会優勝・準優勝枠(自動選出) | 2026 ヨーロピアンチャンピオンシップ 優勝 2026 WSOD ファイナルズ 優勝 | Ross Smith(ロス・スミス) |
| テレビ大会優勝・準優勝枠(自動選出) | 2025/26 世界選手権 準優勝 | Gian van Veen(ジャン・ファン・フェーン) |
| テレビ大会優勝・準優勝枠(自動選出) | 2026 ワールドマッチプレー 準優勝 2026 ワールドグランプリ 準優勝 2026 WSOD ファイナルズ 準優勝 | Gerwyn Price(ガーウィン・プライス) |
| テレビ大会優勝・準優勝枠(自動選出) | 2026 UK オープン 準優勝 | James Wade(ジェームズ・ウェイド) |
| テレビ大会優勝・準優勝枠(自動選出) | 2026 ヨーロピアンチャンピオンシップ 準優勝 | Martin Schindler(マーティン・シンドラー) |
| テレビ大会優勝・準優勝枠(自動選出) | 2025 PC ファイナルズ 準優勝 | Nathan Aspinall(ネイサン・アスピナル) |
| テレビ大会優勝・準優勝枠(自動選出) | 2026 ワールドカップ 準優勝(オランダ代表) | Michael van Gerwen(マイケル・ヴァン・ガーウェン) |
| 下部・提携ツアー枠(最大 12 枠) | 2025 ワールドユース選手権 準優勝 2026 ウィメンズ・ワールドマッチプレー 優勝 | Beau Greaves(ボー・グリーブス) |
| 下部・提携ツアー枠(最大 12 枠) | 2026 ワールドユース選手権 ファイナリスト | Cam Crabtree(カム・クラブツリー) Jan Schmidt(ヤン・シュミット) |
| 下部・提携ツアー枠(最大 12 枠) | 2026 デベロップメントツアー ランク 1 位 | Sebastian Bialecki(セバスチャン・ビアレツキ) |
| 下部・提携ツアー枠(最大 12 枠) | 2026 チャレンジツアー ランク 1 位 | Joe Hunt(ジョー・ハント) |
| 下部・提携ツアー枠(最大 12 枠) | 2026 ウィメンズシリーズ 予選枠 | Lisa Ashton(リサ・アシュトン) |
| 下部・提携ツアー枠(最大 12 枠) | 2026 PDC アジアンチャンピオンシップ 優勝 | Paolo Nebrida(パオロ・ネブリダ) |
| 下部・提携ツアー枠(最大 12 枠) | 2026 ノースアメリカンチャンピオンシップ 優勝 | Adam Sevada(アダム・セバダ) |
| 下部・提携ツアー枠(最大 12 枠) | ANZ プレミアリーグ 優勝(10 月 31 日決定) PDC ノルディック&バルチック選手権 優勝(11 月 8 日決定) | 未定(各 1 名) |
| ヨーロピアンツアー優勝者枠 | 2 勝 | Wessel Nijman(ウェセル・ナイマン) |
| ヨーロピアンツアー優勝者枠 | 1 勝(PDC 順位順) | Josh Rock(ジョシュ・ロック) Luke Woodhouse(ルーク・ウッドハウス) Krzysztof Ratajski(クシシュトフ・ラタイスキ) Jonny Clayton(ジョニー・クレイトン) Niels Zonneveld(ニールス・ゾンネフェルト) |
| プレイヤーズチャンピオンシップ優勝者枠 | 2 勝 | Chris Dobey(クリス・ドビー) Cameron Menzies(キャメロン・メンジーズ) |
| プレイヤーズチャンピオンシップ優勝者枠 | 1 勝(PDC 順位順) | Ryan Searle(ライアン・サール) Jermaine Wattimena(ジャーメイン・ワッティメナ) Rob Cross(ロブ・クロス) Kevin Doets(ケヴィン・ドエツ) Andrew Gilding(アンドリュー・ギルディング) Jeffrey de Graaf(ジェフリー・デ・グラーフ) Gabriel Clemens(ガブリエル・クレメンス) Karel Sedlacek(カレル・セドラーチェク) Henry Coates(ヘンリー・コーツ) |
| 予選枠 | ツアーカードホルダー予選(11 月 6 日、レスター) | 8 名(事前枠の状況で増加) |
事前選出による出場枠は 11 月 6 日までに最大 40 人が確定します。残り 4 戦あるプレイヤーズチャンピオンシップで未確定の選手が優勝した場合は本戦枠を獲得し、すでに確定している選手が優勝した場合は、その分だけ 11 月 6 日にレスターで開催されるツアーカードホルダー予選の通過枠が増加します。
TSUDA の見方
グランドスラムが 48 人制へと拡大された恩恵が、如実に表れた選出結果と言えます。
今回のコーツは、2026 年のプロツアー優勝者の中でランキングが最も低い立場ながら、48 人の枠に滑り込みました。ツアーカードを持たずにプロツアーで優勝し、そのままグランドスラムの舞台に立つ道筋は、若い世代やツアーカードを目指す選手にとって励みになりそうだと編集部は見ています。
また、日本のダーツファンにとっても見逃せないのがアジア枠の存在です。2026 年の PDC アジアンチャンピオンシップを制した Paolo Nebrida(パオロ・ネブリダ)が初出場を決めました。テレビ放映のビッグトーナメントでアジアのトップ選手が世界のトップ陣と相まみえる構図は、アジアのダーツの現在地を測る機会にもなりそうです。
今後は、11 月 6 日のツアーカードホルダー予選までに残る 4 つのプレイヤーズチャンピオンシップで新たな勝者が現れるか、それとも予選枠が拡大されるかに注目が集まります。
- ヨーロピアンチャンピオンシップ準優勝のシンドラーが通算 7 回目、20 歳のコーツが初のグランドスラム出場を決めた
- 48 人制の今大会には、ツアーカード非保持でプロツアーを制したコーツや、アジア王者のネブリダも名を連ねる
- 残る出場枠はプレイヤーズチャンピオンシップ残り 4 戦の結果と 11 月 6 日の最終予選で確定する
この記事は海外の報道をもとに TSUDA が要約・翻訳したものです。原文は PDC 公式(2026年10月26日)。作り方は編集方針に。