ダーツの羽根のことを、フライトと呼びます。みなさんは、なにを基準にフライト選びをしていますか?かわいいデザインのものにしたり、自分の飛びに合っているものにしたり、多様なフライトだからこそ選び方もさまざまだと思います。今回は、ダーツフライト選びに役立つ基礎知識をご紹介します。どんな種類があるのか、またどんな役割があるのか、確認していきましょう。
ダーツフライト(羽根)は大きさが大切?
ダーツフライト選びでは、大きさ、つまりフライトの面積がポイントになります。
ダーツは、フライトをつけてなければうまく飛びません。羽根がうける空気抵抗によってダーツの向きが補正され、的へとまっすぐ飛んでいきます。面積が大きければ大きいほど補正する力が強くなります。ただし、ダーツフライトはかなり小さいものであっても、ある程度補正され、まっすぐ飛ばすことができます。したがって(ソフトダーツでは)、ある程度的に飛ばすことができるなら、好みのものを選択していいでしょう。ちなみにハードダーツでは的に刺さる角度も重要になるため、羽の大きさが違ったかたちでも影響します。
フライトは大きさだけでなく、厚さや重さにも違いがあります。フライトは紙でできているものやプラスチックでできているものなど、さまざまな素材でできています。これによる違いは、ダーツを投げるときの感覚に違いを生むので、いくつか試してみるといいでしょう。
ダーツフライト(羽根)の種類とそれぞれの名前
フライトの種類はとても多いので、ひととおりご紹介します。一般的なフライト形状の名前についても、合わせてみていきます。※商品の詳細は画像クリックでみられます。
■スタンダード型のフライト
スタンダート、つまり標準的な大きさ、形のフライトです。面積はフライトのなかでもかなり大きく、大きな空気抵抗でダーツの向きを補正してくれます。ソフトダーツでは、上級者になるほど面積の小さいフライトを選択する人が多くなる傾向があり、初心者向けというイメージがもたれます。
■スモール型/シェイプ型のフライト
スタンダード型のフライトから、少し面積を小さくしたのがスモール型やシェイプ型と言われるフライトです。全体的に形が絞られているため補正力はスタンダードよりも小さくなりますが、形状が似てるので、投げ比べをすることをおすすめします。
■ティアドロップ型のフライト
スタンダード型のフライトの後方にある角を削って、曲線で構成されるのがティアドロップ型のフライトです。面積が小さいだけでなく、重心から遠い位置に受ける空気抵抗が小さいということから、補正力はかなり弱いといえます。
■カイト型/スーパーカイト型のフライト
三角形に近い形状をしているのが、カイト型のフライトです。面積の割に膨らみがあるため、ダーツの向きを補正する力はある程度あるといえるでしょう。スーパーカイト型はさらに面積が小さくなります。
■スリム型/スーパースリム型のフライト
台形のような形の羽根で構成される見た目のとおり、面積は最小クラスです。ダーツを直線的に飛ばすプレイヤーなら羽による抵抗はほとんど関係ないといえるので、刺さったダーツ同士がぶつかりにくいこの形状が好まれます。
■ブレット型のフライト
スリムよりもさらに面積を小さくしたのがブレット型のフライトです。ここまで来ると、ほぼ直線に投げる選手向けのフライトといえます。
■その他種類のフライト
ダーツフライトの形は、メーカーから様々な商品がでています。ここまでご紹介したのは一般的なもので、例えば、上の画像はアストラシェイプと言われる形状のフライトです。他にもいろいろな形があるので、試して見るといいでしょう。
ダーツフライト(羽根)の付け方は?外れる・取れるといった悩みも解決
ダーツフライトにはいくつかの種類があります。ここで一般的な2種類のフライトをご紹介します。また、フライトが取れる・外れるといった悩みの原因と解決の方法もご紹介します。
2種類のフライトと取り付け方
最近のダーツフライト市場でいえば、フライトは大きく2種類に分けることができます。
ひとつは通常のL字(十字)型のフライトを、十字の切れ込みが入ったシャフトに装着するタイプです。髪や薄いプラスチックでできたフライトや、既にL字型に成形されたフライトを装着できるのがこのタイプです。
もう一つは、フライトに丸い穴があいていて、その穴にシャフトを差し込むタイプです。fitフライトと呼ばれる商品で、取り付けが簡単、しかも外れにくいという特徴があります。ただ、フライト自体の種類がまだまだ限定的なため、好みのものを見つけるのに苦労する人もいます。
フライトが外れて(取れて)しまう原因と対策は?
フライトが外れてしまう、という場合にはどうすればいいのでしょうか?
(fitフライトは外れにくいためこの悩みはあまりないと思います。)
おすすめなのは、フライトにリングを装着するという方法です。(これについては、この後詳しくご説明します。)
どうしても耐えられない方には、シャフトとフライトが一体化しているタイプのものがおすすめです。
初心者にはハウスダーツみたいな見た目のせいで敬遠してしまう人もいますが、トッププロでも使っている人が多い商品です。柔らかいシャフトが特徴的でしたが、最近はハードタイプの商品もでているので、普通のフライト・シャフトと遜色なく使うことができます。
ダーツフライト(羽根)と合わせて使うリング
ダーツでは、フライトやシャフトにつけるリングを補助具として活用することがあります。ここでは、4つのフライトリングをご紹介します。
フライトリング① シャフトリング
フライト固定のために、シャフトに装着するリングです。シャフト購入時についていることもあります。
フライトリング② 指輪リング
シャフトリングと比べると少し大きなリングです。フライトをしっかりホールドしてくれるだけでなく、セッティングを着飾るのにもおすすめです。
フライトリング③ シャンパンリング
よりしっかりとフライトを固定してくれます。ただし、フライトに穴が空いている必要があります。お店などで穴を開けてもらいましょう。
フライトリング④ シェルロック
シャンパンリングよりも更に大きなタイプです。フライトに開ける穴も大きくなるため、羽根の強度が落ちてしまうことがあります。とはいえ、フライトが外れてしまう確率はかなり下がります。