ダーツバレルの選び方。初心者が見るべき素材・重さ・形・カットと、18gと20gの違い
初めてのダーツバレルは、タングステン 90% 前後・18g 前後・ストレート型・リングカットから試すのが無難です。素材の違い、18g と 20g の違い、ストレートとトルピードの形、リング・シャーク・ノーグルーブのカットを図で比べ、選ぶ手順を解説します。
目次
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結論
初めての 1 本は、タングステン 90% 前後、バレル単体 18g 前後、ストレート型、リングカットから試すのが無難です。どれも「癖が少ない」選び方です。
- カタログの数字より、お店で持って投げた感覚を優先する
- 18g と 20g は、2g の差でも持った感じがはっきり違う
- ノーグルーブ(カットなし)は、カットの役割を知るのに向いている
| 見るところ | 最初の 1 本の目安 | 詳しく |
|---|---|---|
| 素材 | タングステン 90% 前後 | この記事の「素材」 |
| 重さ | 18g 前後 | 重さの記事 |
| 形 | ストレート | この記事の「形」 |
| カット | リングカット | この記事の「カット」 |
ダーツバレルの素材はなにがいい?
タングステン
マイダーツの定番。
- 重い金属なので、細く作れる
- 硬く、カットが長持ちする
- 価格は高め
ブラス(真鍮)
ハウスダーツや入門用に多い。
- 軽いので、同じ重さでも太く大きい
- 柔らかく、カットが減りやすい
- 安い
ダーツバレルの基本はタングステン90%前後
タングステンはとても重い金属で、同じ大きさなら鉄の約 2.5 倍の重さがあります。細いダーツでも十分な重さを出せるので、マイダーツはほとんどがタングステンでできています。
実際には、タングステンにニッケルなどを混ぜた合金で、割合は 80〜95% ほどです。割合が高いほど同じ重さでも細く作れますが、加工が難しくなり、価格も上がります。最初は 90% 前後が、細さと価格のバランスが取りやすいところです。
軽くて安いダーツバレルはブラスでできている
ブラス(真鍮)は安く手に入りますが、軽い金属なので、同じ重さにするとバレルがかなり太く大きくなります。タングステンのバレルとは持った感じがまったく違うので、長く続けるつもりなら、最初からタングステンを選ぶほうが遠回りになりません。
18gと20gの違いは?
重さは、バレル単体で 16〜22g ほどが一般的です。よく比べられる 18g と 20g は、次のように違います。
18g
- 種類がいちばん多い
- 腕が疲れにくく、長く投げられる
- 初めての 1 本に向く
20g
- 同じ形なら少し太いか長い
- 重さで飛ぶ感覚が分かりやすく、安定しやすい
- 18g で軽く感じる人に向く
2g の差でも、持つとはっきり分かります。ただ、同じ重さでも形によって感じる重さは変わるので、数字だけで決めず、両方を持ち比べてください。重さの規定や選び方はダーツの重さの記事で詳しく解説しています。
18g から 20g に替えるとき
18g で投げていて「軽くて手元でぶれる」「力を入れないと届かない」と感じるなら、20g を試す価値があります。反対に、20g で「長く投げると腕が疲れる」「山なりになって下に外れやすい」なら、18g に戻すのも選択肢です。
替えるときのよくある失敗は、重さと一緒に形やカットまで変えてしまうことです。何が良くなったのかが分からなくなるので、同じシリーズの重さ違いのように、重さ以外をできるだけそろえて比べてください。重さを変えた直後は、軌道の高さが変わるので、しばらくはグルーピング(3 本のまとまり)が崩れるのが普通です。
なお、カタログの重さはバレル単体の重さです。シャフト・フライト・チップを付けると数グラム重くなるので、店で持ち比べるときは、組み立てた状態で比べると投げたときの感覚に近くなります。
ダーツバレルはストレートを選ぶべき?
バレルの形はたくさんありますが、基本はストレートとトルピードの 2 つです。
ストレート
太さが一定のまっすぐな形。
- 重心がほぼ中央で、癖が少ない
- 握る位置を変えても感覚が素直
- 細長く、複数の指で握りやすい
トルピード
魚雷のように前が太い形。
- 重心が前寄り
- 後ろを握ると、ずっしりと重さを感じる
- 前に飛ばす感覚がつかみやすい
ストレートタイプのダーツバレルの特徴は?
ストレートは、太さがほぼ一定のまっすぐな形です。重心が中央付近にあるので、後ろを持てば前に、前を持てば後ろに重さを感じる、という素直さがあります。細長いので、3 本以上の指で握る人にも合わせやすい形です。
トルピードタイプのダーツバレルの特徴は?
トルピードは「魚雷」の意味で、前(チップ側)が太く、後ろに向かって細くなる形です。重心が前寄りなので、後ろを握るとずっしりとした重さを感じます。ダーツを前に押し出す感覚がつかみやすいのが特徴です。
バレルの長さと太さの選び方
同じ 18g でも、長さと太さ(最大径)の組み合わせで持った感じは大きく変わります。長いほど細く、短いほど太くなるのが基本です。
| タイプ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 短め・太め | 指先でつまむ感覚。握る位置がずれにくい | 2〜3 本の指で握る人 |
| 長め・細め | 指を並べて置ける。細いぶん的に密集させやすい | 4 本以上の指で握る人、前を持つ人 |
| 中くらい | どちらにも寄せられる | 握り方がまだ決まっていない人 |
長さを選ぶときの目安は、いつも握る指がバレルの上に収まるかどうかです。指がバレルからはみ出てシャフトやチップに触れると、握るたびに位置が変わりやすくなります。反対に、長すぎるバレルでは握る位置の候補が多く、毎回同じ位置を探しにくくなることがあります。
グリップとバレルの形の相性
形の選び方は、握り方から逆算すると迷いにくくなります。
少ない指で握る
親指と 1〜2 本の指でつまむ握り方。
- トルピードや短めのストレート
- 重心の近くを握りやすい
多い指で握る
親指と 3 本以上の指で支える握り方。
- 長めのストレート
- 指を置く場所が広く取れる
どちらの握り方でも、まずは重心の近くを握ると、ダーツがまっすぐ飛びやすくなります。握り方そのものはダーツの投げ方で解説しています。
バレルの前と後ろはどっち?
バレルは、チップを付ける側が前、シャフトを付ける側が後ろです。トルピードは太いほうが前です。ストレートは見た目では分かりにくく、前後のネジが同じ規格のバレルでは、逆向きにも付けられてしまいます。
逆に付けると重心の位置が変わり、飛び方も変わります。買ったときの向きが分からなくなったら、メーカーの商品ページの写真で確かめてください。
ダーツバレルのカットとノーグルーブ
カットは、バレルの表面に刻まれた溝です。指のかかり方が変わるので、形と同じくらい投げやすさに影響します。
リングカット
バレルを一周する輪のように溝が入ったカットです。溝の断面が左右対称なので、引くときも投げるときも同じようにかかり、余計なぐらつきを抑えられます。最初の 1 本に向いた、癖の少ないカットです。
シャークカット
サメの肌のように、一方向にだけ急な角度の溝が入ったカットです。かかりがとても強いので、指が滑りやすい人には頼りになります。反面、指先が痛くなる人もいて、角がすり減ると買ったときと感覚が変わりやすいカットです。
ノーグルーブ
カットがまったくないバレルです。どこを握っても同じ感触なので、握る位置を自由に変えられます。
ノーグルーブのメリット
- 自分のグリップのどこにかかりが要るかが分かる
- 指先が痛くならない
- カットがすり減る心配がない
ノーグルーブのデメリット
- 汗をかくと滑りやすい
- 握る位置が毎回ずれやすい
カットの役割を体で知ることができるので、2 本目以降に試してみる価値があります。カットの手入れはダーツバレルの洗浄方法、すり減りの見分け方はバレルの寿命の記事で解説しています。
ダーツバレルは大手メーカーのものがおすすめ?
主なメーカーはたくさんありますが、バレルの品質に大きな差があるわけではありません。好きな選手のモデルや、手に取って気に入った形で選んでかまいません。
国内のダーツバレルメーカー
DMC、TRiNiDAD(トリニダード)、DYNASTY(ダイナスティー)、COSMO DARTS(コスモダーツ)、TIGA(ティガ)などがあります。ソフトダーツ用のバレルが豊富で、国内の選手モデルが多く揃っています。
海外(特にイギリス)のダーツバレルメーカー
Harrows(ハローズ)、TARGET(ターゲット)、UNICORN(ユニコーン)、Winmau(ウィンモー)など、イギリスのメーカーが有名です。ハードダーツの世界の選手のモデルが多く、ハード用のバレルも豊富です。
ダーツバレルの購入は新作と中古どっちがいい?
新品
- カットが新しく、状態の心配がない
- 好きなモデルを持つ満足感がある
- 価格は高い
中古
- 安く、いろいろな形を試せる
- カットがすり減っていることがある
- 溝の汚れは洗浄が必要
新作ダーツバレルのメリット・デメリット
新品は、カットもコーティングも買ったときのままです。好きな選手のモデルを持つことが、練習を続ける力になる人もいます。
中古ダーツバレルのメリット・デメリット
中古はタングステンのバレルを安く手に入れられ、いろいろな形を試すのに向いています。ただし、カットのすり減りやネジ山の傷みがないかは、買う前によく確かめてください。溝の汚れは洗えば落ちることがほとんどです。
ダーツバレルを選ぶ手順
- ハウスダーツで基準を知るお店のダーツを投げ、軽い・重い、太い・細いの感覚をつかみます。
- ショップで持ち比べる18g 前後のストレート型から、形と重さを変えて持ち比べます。試投できる店もあります。
- 1 本決めてしばらく投げる数週間は同じバレルで投げ、慣れてから良し悪しを判断します。
- 足りないものを 1 つ変える重さ、形、カットのうち、気になる 1 つだけを変えた 2 本目を試します。
まとめ
まとめ
- 最初の 1 本は、タングステン 90% 前後・18g 前後・ストレート・リングカットが無難
- 18g と 20g は持って比べる。形で体感の重さは変わる
- カットはかかりの強さを決める。ノーグルーブはカットの役割を知るのに向く
- 数字より、実際に持って投げた感覚を優先する