ダーツが左にずれる・右にずれる原因は?横ずれの見分け方と直し方
ダーツが左にずれるときは、毎回同じ方向にずれるのか、ばらつくのかを先に見分けます。立ち位置と体の向き、肘の動き、手首、グリップと指の離し方、目線の順に確かめる方法と、右にずれるとき、狙ったところに行かないときの考え方を表と手順で整理します。
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プレーノートを試す 登録前でも書けます。無料登録で記録を引き継げます。ブルを狙っているのに、なぜか左に外れる。逆に、右にばかり刺さる。上下のずれに比べて、左右のずれは原因が見えにくく、狙いを少しずらして合わせる癖がつきやすい悩みです。この記事では右投げを前提に説明します。左投げの人は、左右を入れ替えて読んでください。
結論
ダーツが左右にずれるときは、まずいつも同じ方向にずれるのか、左右にばらつくのかを分けます。同じ方向なら構えや体の向き、ばらつくなら腕の通り道や指の離し方を疑うのが近道です。
- 右投げで毎回左にずれるなら、体のねじれ、立ち位置と腕の通り道のずれ、目線を確かめる
- 左下・右上や右下・左上の斜めのずれは、肘や手首が横に動いているサイン
- 狙いをずらして合わせる前に、動画とヒット位置の記録で原因を 1 つずつ切り分ける
ダーツが左にずれる・右にずれるのはなぜ?
ダーツの左右の行き先は、手を離れる瞬間に、ダーツがどの向きへ、どの方向へ押し出されたかでほぼ決まります。手を離れたあとに向きを直せるものはないので、ずれの原因は必ず投げる前と投げている間にあります。
上下のずれは腕を振る速さや離すタイミングの影響を受けやすいのに対し、左右のずれは腕が狙いの線からどれだけ外れて動いたかの影響を強く受けます。腕の通り道が狙いの線と重なっていれば、多少タイミングが前後しても左右には外れにくくなります。
アイルランドのユニバーシティ・カレッジ・コークの研究 A multi-technology approach to identifying the reasons for lateral drift in professional and recreational darts は、プロとアマチュアの横方向のずれを計測し、腕の力と速さのばらつき、重心の移動、投げる腕以外の体の動きが関わると報告しています。原因が 1 つに決まらないことが多いので、順番に確かめていきます。
左右のずれ方の見分け方。同じ方向か、ばらつくか
最初にするのは、ずれ方の記録です。ブルを狙って 3 本ずつ 10 ラウンドほど投げ、ヒット位置を紙に点で書き込むと、傾向が見えてきます。感覚だけで「左に行く」と思っていても、記録すると左下に寄っている、1 投目だけ左に行く、ということがよくあります。
| ずれ方 | 考えられること | まず確かめるところ |
|---|---|---|
| 毎回まとまって左(右投げ) | 構えの時点で腕の通り道が左を向いている、体が投げる途中でねじれる | 立ち位置、足と肩の向き、上半身の動き、目線 |
| 毎回まとまって右(右投げ) | 腕を外へ押し出している、構えが右を向いている | 肘の位置、腕を伸ばす方向、立ち位置 |
| 左下と右上に散る | 手首が横に倒れている | 手首の向き、テイクバックで手首がねじれていないか |
| 右下と左上に散る | 肘が体の外へ動いている | 肘の位置が投げる間に動いていないか |
| 左右にばらばら | 指の離し方が毎回違う、グリップが安定していない | グリップの位置、指の引っ掛かり、握る力 |
| 3 本目だけずれる | 投げない側の手が空いて体の釣り合いが変わる | 3 本目のときの左手と上半身 |
斜めのずれと手首・肘の関係、3 本目のずれは、米ウィスコンシン大学の研究者による解説 Throwing Errors を参考にまとめました。同じページは、右投げで毎回左にずれる原因として、投げる途中で体が動くこと、体のねじれ、立ち位置と腕の通り道が合っていないことを挙げています。
見分けるときの注意として、まとまりが小さいのに場所だけずれているなら、投げ方は安定していて「向き」が合っていない状態です。逆に、平均すると真ん中なのに左右に広く散るなら、向きではなく「再現性」の問題です。直し方がまったく違うので、ここを取り違えないようにします。
左にずれるときの原因と直し方
右投げで左にずれるのは、ダーツを体の前を横切る方向へ投げている状態です。よく挙げられる原因は次の 3 つです。
体がねじれる、上半身が動く
腕を振るのにつられて、肩や上半身が左へ回ると、腕の通り道も左へ流れます。力を入れて投げたときや、届かせようと前へ乗り出したときに起きやすい動きです。投げる側の足(右足)に体重を多めに乗せ、投げ終わるまで上半身の向きを変えないように意識すると、動きが小さくなることがあります。後ろから動画を撮ると、肩の線が回っているかどうかが分かります。
立ち位置と腕の通り道が合っていない
ダーツは利き目の前ではなく、肩から腕を振ります。足の向きや立つ位置によっては、まっすぐ振ったつもりの腕が、最初から左を向いていることがあります。この場合、ずれは毎回同じ量で、まとまりも小さいのが特徴です。立ち位置をスローラインに沿って少しずつ左右へずらし、まとまりが真ん中に来る位置を探します。決まったら、スローラインのどのあたりに足を置くかの目印を作っておくと、毎回同じ構えをとりやすくなります。
目線と狙いのずれ
利き目と狙いの線が合っていないと、見えている場所と腕が向かう場所がずれる、という説明があります。一方で、利き目や利き手の組み合わせは投げたときのずれの向きに大きく影響しなかったとする研究もあり、説が分かれます。目線を疑うときは、構えたときにダーツと狙う場所と目が一直線に並んでいるかを確かめ、構えの位置を少し変えて結果を比べます。目線の考え方はダーツの狙い方で整理しています。
ダーツが右にずれるときの原因と直し方
右投げで右にずれるのは、腕を体の外側へ押し出している状態です。肘が体から離れて外へ開く動き(英語圏では chicken wing、鶏の羽のような動きと呼ぶことがあります)があると、右下へ外れやすくなります。
- 肘が外へ開く:構えで肘の位置を決め、投げ終わりまで横に動かないかを鏡や動画で確かめる
- 腕を伸ばす方向が外向き:投げ終わりに腕がどこを指しているかを見る。狙った場所を指して止まるかを確かめる
- 構え自体が右を向いている:まとまって右に行くなら、左にずれるときと同じく立ち位置を少しずつ変えて比べる
よくある失敗は、肘を固めようとして肩や腕全体に力を入れることです。力が入ると今度は上下にずれやすくなります。肘は「止める」より「動かさない構えを作る」と考え、腕を自然に振ったときに肘が横へ流れない位置を探すほうが、試しやすいでしょう。
横ずれはグリップや指の離し方のせい?
左右にばらばらと散るときは、グリップと指の離し方が関わっていることがあります。手を離れる瞬間に、ある指だけが遅れてダーツに触れると、ダーツの後ろが横に押され、向きが変わったまま飛び出します。飛びが左右に暴れる横ブレと、ヒット位置の横ずれが同時に出ている場合は、まずここを疑います。
位置のずれ
握る場所が毎回違う
- 見分け方:構えたときの指の位置が日によって違う
- 試すこと:バレルのカットやリングに目印を決めて握る
力みのずれ
強く握って離すのが遅れる
- 見分け方:疲れた終盤や試合でずれが増える
- 試すこと:落とさない程度まで握る力を弱めて比べる
引っ掛かりのずれ
特定の指が最後まで残る
- 見分け方:スロー再生で指が横にはじくように動く
- 試すこと:指の本数や置き方を変え、離れ方を比べる
グリップの決め方や指の本数の違いはグリップが決まらないときの決め方、飛びの横ブレは飛びが暴れる原因と直し方で詳しく扱っています。近い距離(1 m ほど)から軽く投げると、指の離し方だけを確かめやすくなります。
狙ったところに行かないときの確かめ方の手順
左右に限らず、狙ったところに行かないときは、変えることを 1 つに絞るのが近道です。いくつも同時に変えると、何が効いたのか分からなくなります。
- 道具を確かめるフライトの傷み、シャフトの曲がりやゆるみ、チップの折れがないかを見る。
- ずれ方を記録するブルを狙って 3 本ずつ 10 ラウンド。ヒット位置を紙に点で書く。
- 動画を撮る後ろと横から。肩・肘・手首が横へ動いていないかをスロー再生で見る。
- 原因の候補を 1 つ選ぶ上の表に当てはめ、立ち位置・体の向き・肘・手首・指のどれか 1 つだけ変える。
- 同じ本数で比べる変える前と同じ本数を投げ、まとまりの場所と大きさを比べる。
- 別の日にも確かめるその日だけの調子でないかを、日を変えて見る。
動画を撮るときは、投げる方向に人やカメラを置かないようにしましょう。
こんなときはどこを見る?よくある場面の例
同じ「左にずれる」でも、起きる場面によって疑う場所が変わります。思い当たる場面から確かめると、遠回りが減ります。
| 場面 | 考えられること | 試すこと |
|---|---|---|
| 練習の終盤や、長く投げたあとにずれ始める | 疲れで握る力や肘の位置が変わる | 休んでから同じ本数を投げ、ずれが戻るかを見る |
| 試合や勝負どころだけずれる | 力が入り、上半身が動く、離すのが遅れる | 練習でも同じ間合いで構えて投げ、試合と比べる |
| 投げ方やバレルを変えた直後からずれる | 握る位置や腕の通り道が変わった | 前の道具・投げ方で投げ、ずれが消えるかを見る |
| 20 トリプルではずれず、ブルでだけずれる | 狙う高さで構えや目線が変わっている | 両方を狙って動画を撮り、構えの違いを見る |
| 店や台によってずれ方が違う | スローラインと台の位置関係、立つ位置の目印が変わる | スローラインのどこに立つかを、台の中心から決め直す |
スローラインからボードまでの距離は規則で決まっています(ダーツの距離と高さ)が、店によってはスローラインの幅や周りの空間が違い、いつもの位置に立てないことがあります。普段は横の壁や隣の台を目印にしている人ほど、店が変わったときに立ち位置がずれやすくなります。ボードの中心の真下を基準に、そこから何足分ずらすかで覚えておくと、どの店でも同じ構えをとりやすくなります。
また、ずれが出る日と出ない日がある場合は、その日の体の状態も記録しておくと手がかりになります。投げる前に腕や肩を軽く動かしてから始めると、最初の数ラウンドだけずれる、ということが減る人もいます。
狙いをずらして合わせるのはあり?
左にずれるから、少し右を狙う。手っ取り早い合わせ方ですが、考え方は分かれます。
| やり方 | 向く場面 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 狙いをずらして合わせる | 試合の途中など、今すぐ投げ方を変えられないとき | 原因が残るので、調子によってずれる量が変わると合わなくなる |
| 立ち位置で合わせる | ずれが毎回同じ量で、まとまりが小さいとき | 立ち位置を変えると見え方も変わるので、目印を作って固定する |
| 投げ方を直す | ずれがばらつく、斜めに散るとき | 直している間は一時的に入りにくくなることがある |
英語圏の解説には、狙う場所をずらす合わせ方は長く続けると投げ方や気持ちの面で問題を生みやすい、とするものもあります。一方で、まとまりが小さく安定しているなら、立ち位置や狙いで合わせるのは現実的な方法でもあります。自分のずれが「向き」なのか「再現性」なのかで選ぶとよいでしょう。
直そうとして腕や肩に力が入り、肘・手首・肩に痛みが出ることもあります。痛みやしびれが続くときは投げるのを休み、整形外科などの医療機関に相談してください。投げ方全体の見直しはダーツの投げ方の基本、離すタイミングはリリースポイントの見分け方も参考になります。
まとめ
まとめ
ダーツが左右にずれるときは、同じ方向にまとまるのか、ばらつくのかを記録で見分けてから、原因を 1 つずつ確かめます。
- 右投げで毎回左なら、体のねじれ・立ち位置・目線を疑う
- 右にずれる、右下と左上に散るなら、肘が外へ開いていないかを見る
- 左右にばらつくなら、グリップの位置と指の離し方を見直す