ダーツの練習記録のつけ方。ノート・表計算・アプリの比較と残す項目
ダーツの練習記録は、日付・練習メニュー・本数・結果・気づきの 5 項目を、同じ条件で毎回残すのが基本です。ノート、表計算、アプリ、機種のプレイデータの向き不向きと、記録の読み方・見直しの頻度を解説します。
目次
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結論
記録は日付・メニュー・本数・結果・気づきの 5 項目を、同じ条件で毎回残すのが基本です。書く道具はノート、表計算、アプリ、機種のプレイデータのどれでも構いません。続けられるものを選びます。
- 結果(数字)と気づき(言葉)を分けて書く
- 比べるのは 1 回ごとではなく、週や月の平均
- 見直しは週に 1 回。次に試すことを 1 つだけ決める
ダーツの練習記録は何のためにつける?
ダーツの調子は日によって大きく揺れます。昨日はブルがよく入ったのに、今日はまったく入らない、ということは珍しくありません。記憶だけに頼ると、いちばん良かった日か、いちばん悪かった日の印象が残りやすく、実際の変化が見えにくくなります。
記録をつける目的は、主に次の 3 つです。
| 目的 | 記録で分かること |
|---|---|
| 上達を確かめる | 先月と今月で、同じメニューの平均が上がったか |
| 苦手を見つける | ブルは伸びているのに、20 トリプルや上がりが横ばい |
| 変えたことの効果を見る | グリップ・立ち位置・道具を変える前と後の差 |
イギリスのメーカー Harrows の練習メニューの解説でも、練習ごとに結果を書き留め、翌週にその数字を超えることを目標にする方法が紹介されています。数字が週ごとに伸びるのを見ることが続ける力になり、次に何を練習するかの手がかりにもなる、という考え方です。
練習の量と質の配分は練習の量と質の決め方、レーティングとの関係はレーティングが上がらないときの見直し方で詳しく扱っています。
練習記録に残す項目
項目を増やしすぎると、書くことが負担になって続きません。最初は次の 5 つで十分です。慣れてきたら、必要なものだけ足します。
| 項目 | 記入例 | なぜ残すか |
|---|---|---|
| 日付 | 10 月 31 日 | 間隔が空いた後の落ち込みも分かる |
| メニュー | カウントアップ 5 回 | 同じメニュー同士で比べるため |
| 本数・回数 | ブル 60 本 | 入った数を割合にするため |
| 結果 | ブル 21 本(35%) | あとで平均を出すため |
| 気づき | 後半に肘が下がった | 数字の理由を思い出すため |
余裕があれば足したい項目
- 道具の変更:バレル・シャフト・フライト・チップを替えた日。変えた日を書いておかないと、数字が動いた理由が分からなくなります
- 場所と台:家の練習ボードか、お店の機種か。ボードの大きさや照明で結果は変わります
- 体の調子:睡眠不足、疲れ、手の痛み。不調の日の数字を、技術の問題と取り違えないためです
- 練習時間:投げた時間の長さ。後半に崩れるかどうかを見られます
結果と気づきを分けて書く
よくある失敗は「今日は調子が悪かった」とだけ書くことです。これでは後から読み返しても何も分かりません。数字は数字の欄に、感じたことは気づきの欄に、分けて書きます。
気づきは、できるだけ具体的に書きます。「狙いがずれた」より「20 トリプル狙いで 1 側に流れた」、「疲れた」より「40 分を過ぎてから引きが浅くなった」のほうが、次の練習で何を確かめるかが決まります。
ノート・表計算・アプリ・機種のデータを比べる
記録の道具は大きく 4 つに分かれます。どれが優れているということはなく、続けやすさと、見たいものに合っているかで選びます。
紙のノート
書くのが速く、自由に書ける。
- 図や絵でヒット位置を残せる
- 電池も通信も要らない
- 平均やグラフは手で出す
表計算
平均とグラフが自動で出る。
- 項目を自分で決められる
- 長い期間の比較に強い
- 最初の表づくりに手間がかかる
練習用アプリ
投げながら入力できる。
- 1 本ずつの記録も残しやすい
- 集計とグラフが自動
- 項目はアプリの作りに縛られる
4 つ目は、DARTSLIVE や PHOENIX などの機種に記録されるプレイデータです。カードやアプリを登録してお店で投げると、スタッツやレーティングが残ります。自分で書く手間がないのが強みです。
| 道具 | 向く人 | 向かない人・よくある失敗 |
|---|---|---|
| 紙のノート | 家で投げる人、言葉で振り返りたい人 | 数字が溜まっても平均を出さず、読み返さなくなる |
| 表計算 | 数字で比べたい人、長く続けたい人 | 項目を作り込みすぎて、入力が面倒になる |
| 練習用アプリ | 投げながら入力したい人 | アプリを替えると過去の記録が引き継げないことがある |
| 機種のプレイデータ | お店で対戦が中心の人 | 家での練習や気づきは残らない。対象外のゲームもある |
組み合わせる方法もあります。たとえば、数字は機種のデータやアプリに任せ、気づきだけをノートに 1〜2 行書く、という分け方です。全部を 1 か所にまとめようとして続かなくなるより、手間の少ない組み合わせのほうが長く残ります。
機種のスタッツを記録に使うときの注意
DARTSLIVE のスタッツの説明によると、通常のスタッツは 80% スタッツが基準で、ゼロワンはゲームが 80% 進んだ時点、クリケットは 6 つのナンバーがオープンした時点で確定します。レーティングの説明では、直近 30 ゲームの対戦成績をもとに 1 日 1 回更新するとしています。
つまり、機種の数字はゲーム全体をそのまま表しているわけではなく、1 人プレイなど算出の対象外の条件もあります。自分の記録に書き写すときは、どの数字を、どの表示から写したかをそろえます。80% と 100% の表示、ほかの機種の数字を同じ列に混ぜると、比べられなくなります。
記録をつけやすい練習メニュー
記録に向くのは、本数と結果がはっきり決まるメニューです。毎回同じ形で投げられるので、前回と比べやすくなります。一人でできるゲームの全体は一人練習ゲームの比較にまとめています。
| メニュー | 記録する数字 | 見えること |
|---|---|---|
| カウントアップ | 8 ラウンドの合計点 | ブル周りのまとまり |
| ブルを決まった本数 | 入った本数と割合 | 中心への再現性 |
| 20 トリプルを決まった本数 | トリプル・シングル・隣のナンバー | 高さと左右のずれ方 |
| 1〜20 を順に狙う(アラウンド・ザ・クロック) | かかった本数か時間 | 狙う場所を替えたときの対応 |
| 決まった数字からの上がり | 上がりまでの本数 | アレンジとダブル・ブルの決定力 |
本数は毎回同じにします。今日は 60 本、明日は 90 本では割合しか比べられず、疲れの影響も変わります。メニューも頻繁に入れ替えないほうが、比べられる記録が溜まります。
ヒット位置を残すと、ずれ方が分かる
入った・入らないの数だけでなく、外れた場所を残すと原因を探しやすくなります。ノートなら、的の簡単な図に点を打つだけで十分です。
外れ方と原因の見分け方はヒット位置の散らばり方から原因を探す方法で扱っています。
練習記録の読み方と見直しの頻度
記録は、つけるだけでは役に立ちません。読み返して、次の練習を決めるところまでが 1 回分です。
- 1 週間分の平均を出す同じメニューの結果を並べ、平均と、いちばん良い回・悪い回を見ます。
- 先週と比べる1 回の自己ベストではなく、平均が動いたかを見ます。
- 気づきの欄で多い言葉を探す「後半に崩れる」「左に流れる」など、何度も出てくるものが課題の候補です。
- 次に試すことを 1 つ決めるグリップと立ち位置を同時に変えると、どちらが効いたか分からなくなります。
1 週間分の記録の例
たとえば、家でブル 60 本を毎回投げている人の 1 週間は、次のように並びます。
| 日 | ブル 60 本 | 気づき |
|---|---|---|
| 月 | 19 本 | 後半に左下へ |
| 水 | 24 本 | 前半は良い。後半に左下へ |
| 金 | 17 本 | 寝不足。最初から散る |
| 日 | 22 本 | 後半に左下へ |
平均は 20 本台の前半です。金曜の低さは寝不足と書いてあるので、技術の問題とは分けて考えられます。一方で「後半に左下へ」は 3 回出ています。次の週は、練習の途中で一度休みを入れる、あるいは後半だけ立ち位置を確かめる、といった 1 つの試みを決めて、同じ 60 本で比べます。
1 回の良い日・悪い日で判断しない
ダーツは 1 日の中でも結果がばらつきます。新しいグリップを試した初日に自己ベストが出ても、それが変更の効果とは限りません。逆に、初日に下がっても、慣れの問題であることもあります。変えたことの効果は、少なくとも数回分の平均で比べます。
伸びない時期の記録の読み方
何週間も平均が横ばいのときは、記録を細かく分けて見ます。カウントアップの合計は同じでも、ブルの数は増えていて、ほかの点が減っていることがあります。総合の数字だけでなく、内訳を見るのがこのときの役目です。
反対に、平均が下がり続けているときは、技術より体の状態を疑います。体の調子の欄に疲れや痛みが続いていないかを確かめます。
練習記録が続かないときは?
記録が途切れる理由は、たいてい「書くのが面倒」か「読み返さない」のどちらかです。
| 続かない理由 | 試せること |
|---|---|
| 書く項目が多い | 5 項目だけに減らす。気づきは 1 行 |
| 投げる流れが止まる | 1 組ごとではなく、練習の最後にまとめて書く |
| 家とお店で分かれる | お店は機種のデータに任せ、家の練習だけ書く |
| 読み返さない | 見直す曜日を決める |
| 悪い数字を見たくない | 1 回ではなく週の平均だけを見る |
毎日書けなくても構いません。空いた日があっても、書いた日の記録は比べられます。完璧につけるより、同じ形で長く残すほうが役に立ちます。
動画を記録に加える
数字だけでは分からないフォームの変化は、スマートフォンで撮った動画が助けになります。撮るなら、角度と距離を毎回そろえます。真横と真後ろなど、決まった場所から撮ると前回と比べられます。投げ方の基本はダーツの投げ方にまとめています。
体の調子も記録に残す
練習の記録には、体の様子も 1 行残しておくと役に立ちます。肘や手首、指の違和感が、何曜日のどれくらいの練習のあとに出たかが分かるからです。腕の疲れについては腕が疲れるときの見直し方も参考にしてください。
注意
痛みやしびれが続くときは、記録をもとに練習の量を調整するだけで済ませず、医療機関で相談してください。記録は、受診のときにいつから・どの練習で起きたかを説明する材料にもなります。
まとめ
練習記録は、日付・メニュー・本数・結果・気づきを、同じ条件で残すことから始めます。ノート・表計算・アプリ・機種のデータは、続けやすさで選び、組み合わせても構いません。
- 結果と気づきを分け、気づきは具体的に書く
- 1 回ではなく週や月の平均で比べる
- 週に 1 回読み返し、次に試すことを 1 つ決める