ダーツを使っていると、カット(ギザギザの溝)のところに汚れが溜まったり色がくすんだりしますよね。
この汚れ、どのようにすればきれいになるのでしょうか?
今回は、身近なものでダーツのバレルを簡単にきれいに洗浄する方法や、そもそもどうしてバレルに汚れがついてしまうのか、解説していきます。
ダーツバレルの汚れの正体は?
まずは、ダーツバレルの汚れが一体何なのか、紹介していきます。
カットに溜まった皮脂汚れ
ダーツバレルに溜まる汚れの正体は、ずばり汗や皮脂の汚れです。
ダーツを長時間練習していると、手がベタベタしてきますよね。表面にもカットにも、指が触れるところには、そのベタベタが付着するのです。また、摩擦力のあるバレルほど、しっかりと皮脂がついています。
ダーツを洗浄する際は、皮脂汚れなのか単なる金属のくすみなのかで、きれいにする方法が違います。まずはこの前提を覚えておきましょう。
時間とともに汚れが酸化する
長い間放置していると、サビに似たような汚れも見受けられると思います。
鉄などの金属が空気に触れていると酸化し(錆び)てきますよね。しかし実は、一般的なダーツバレルの素材であるタングステンの酸化温度は400℃。タングステンバレルという金属は非常に安定していることから、変色や酸化が生じにくいのです。
したがって、時間の経過によって酸化しているのは、皮脂汚れであると考えられます。
ダーツバレルの洗浄方法とは?
身近なもので汚れが取れるのであれば、バレルの洗浄も日々の投げ終わりに実践できそうです。では、具体的な洗浄方法を見ていきましょう!
重曹を使うことで酸化汚れをきれいにできる!
先ほど紹介したように、ダーツバレルの汚れの正体は、酸化した皮脂汚れです。つまり、酸性の汚れです。
これを落とすのに有効とされるのが、「重曹」です。
ご存知の方も多いかもしれませんが、重曹はアルカリ性です。酸性の汚れを中和し、きれいにしてくれることが期待できます。
実際に使う際は、以下の手順で洗浄してみてください。
- 少量の重曹をぬるめのお湯に溶かす
- ダーツバレルをお湯に10分ほど浸ける
- ダーツバレルを取り出し、水でよく洗い流す
この方法は、とくに長時間放置した汚れに有効。水洗いで取れないしつこい汚れに対して試してみてくださいね。
お湯の用意が面倒な方は、泡タイプの重曹もおすすめですよ。
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クエン酸には殺菌効果がある
アルカリ性の重曹に対して、酸性の「クエン酸」も掃除にはよく使われます。
前述の理屈の通り、酸性のクエン酸はアルカリ性の汚れに対して有効です。具体的には、水垢などが該当します。
一般的に、ダーツバレルにアルカリ性の汚れがつくことはありません。したがって、掃除の際に使うことはなさそうです。
しかし、クエン酸には殺菌効果があると言われています。そのため、ダーツバレルを洗浄したあと、仕上げとして使うと有効かもしれません。掃除ではなく殺菌、これを忘れないようにしましょう。
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食器用洗剤もおすすめ
重曹もクエン酸も、金属に対して使用するには少し強すぎると指摘されることがあります。そこで役立つのが、「中性洗剤」です。
多くのご家庭のキッチンにある食器用洗剤は、中性です。これならダーツバレルに負荷をかけずにお手入れができます。洗剤でさっと洗って、使い終わった歯ブラシなどで磨けば完成です。
他にも、よくネットカフェ等で見かける超音波洗浄機もおすすめ。きれいな水で3分程度かけておくと、綺麗なダーツバレルに戻ってきました。
超音波洗浄機もさほど値段は高くないので、綺麗なダーツバレルを求めている方やダーツバレルを複数持っている方に特におすすめしたい洗浄方法です。
もちろん洗浄の後は、綺麗に拭いてしっかり乾かしてください。拭きが甘いと、また汚れが生じやすくなってしまうので、乾かすまでが工程であることを忘れずに。
ダーツバレルを磨くときのポイント
洗浄でもきれいにならない場合は、ダーツバレルを研磨することもありますね。ここで、安全に磨くためのポイントを確認しましょう。
研磨剤入りスポンジ
実は、ダーツバレルに使われているタングステンという素材はとても硬く、激落ちくんなどの研磨剤入りスポンジで削れることはありません。
表面の汚れにのみ効くため、ダーツバレルを磨く場合には問題なく使用できます。しかしカット(溝)にまで届かないというところが難点です。ですので、ノーグルーヴやカットの目が荒いダーツバレルを使用している方に向いている研磨方法といえますね。
歯磨き粉がカットの研磨におすすめ
カットを研磨するなら、歯磨き粉がおすすめです。歯磨き粉には細かい研磨剤が含まれており、歯ブラシなどでカットを磨けば、溝の表面についた汚れを研磨してくれるのです。
そのため、以下のような流れで進めればピカピカになりそうです。
- 大まかに研磨剤入りスポンジで研磨する
- 歯磨き粉で研磨する
金属ヤスリは使ってもいいの?
本当に研磨するのであれば、包丁を研ぐときに使用するような固いものでないと研磨できません。逆にいえば、それくらい硬いヤスリを使えば、ダーツバレルを削ることができます。
しかし、それは掃除や研磨ではなく、形状の調整です。バランスが崩れたり、カットがしっくりこなくなってしまったりするリスクがあるため、ある程度の覚悟がなければおすすめできません。
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ダーツバレルはまめに掃除しよう
汚れてしまったダーツバレルの洗浄方法や研磨方法について紹介しましたが、いちばん大事なのはマメな掃除です。
経年劣化したダーツバレルが家の引き出しに入っていませんか?今使っているダーツは皮脂汚れが溜まっていませんか?それらは、少しでも早くメンテナンスをしたほうが寿命が長くなりますよ。ぜひ今回の記事を参考にお手入れしてみてくださいね。