ダーツで肘が開くのはなぜ?内側に入る・斜めに振る・跳ね上げる癖の見分け方
ダーツで肘が開くときは、構えの時点で外にあるのか、投げる途中で外へ流れるのかを先に分けます。肘が内側に入る、腕が斜めに出る、リリースで跳ね上げる癖との違い、ヒット位置での見分け方と確かめる手順を表で整理します。
目次
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プレーノートを試す 登録前でも書けます。無料登録で記録を引き継げます。動画で見ると、投げるたびに肘が体の外へ逃げている。脇を締めようとすると今度は腕が窮屈になり、ダーツが思った方向へ出ない。肘が開く悩みは、肘そのものより「腕の通り道がボードへの線からずれていること」として見ると整理しやすくなります。
結論
肘が開くときは、構えた時点で開いているのか、投げる途中で外へ流れるのかを分けて確かめます。右投げなら右下と左上に散るのが、肘が横に動いているときによく見られるずれ方です。
- 構えから開いているなら、立ち位置・体の向き・肘を置く位置を見直す候補になる
- 途中で開く・内側に入るなら、腕を振る通り道と力の入れ方を確かめる
- 肘が上がること自体は投げ方の一つ。横へ動くことと、急に跳ね上げることは別に見る
ダーツで肘が開くとは。どこから見て、何が起きているか
ここで言う「肘が開く」は、右投げなら肘が体から離れて右へ動くことです。英語圏では、鶏の羽のように肘が張り出す形を chicken wing(チキンウィング)と呼ぶことがあります。逆に、肘が体の中心側へ寄っていく動きが「肘が内側に入る」です。
肘の位置は、正面からと後ろから撮ると分かりやすくなります。横からの動画は上下の動き(肘が下がるなど)を見るのに向いていますが、左右の動きはほとんど映りません。肘の開きを確かめるなら、投げる人の真後ろ、またはボード側から斜めに撮ります。
| 見えている形 | 呼び方 | 起きていること(右投げ) |
|---|---|---|
| 構えた時点で肘が外にある | 構えの開き | 腕の通り道が最初からボードへの線の右にある |
| 引くとき・前へ振るときに肘が外へ流れる | 途中の開き | 上腕がねじれ、手が弧を描いて出る |
| 肘が体の中心へ寄っていく | 内側に入る | 脇を締めすぎ、腕が体をまたいで出る |
| 腕が斜め上へ、または斜め横へ振られる | 斜めに振る | 前腕の通り道と狙いの線が交差している |
| 離す直前に肘が急に上へ跳ねる | 跳ね上げる | 腕を伸ばす動きが一気に出る |
この表は名前を付けるためのもので、原因の診断ではありません。同じ人に複数の動きが重なっていることもよくあります。どれが起きているかを決める前に、次のヒット位置の見方で候補を絞ります。
肘が開くとダーツはどこに外れる?ヒット位置での見分け方
米ウィスコンシン大学の研究者がまとめた Throwing Errors は、肘が左右に動くと上腕がねじれ、横だけでなく上下にもずれると説明しています。同じページによると、右投げで肘が外へ動くと右下へ、内側へ動くと左上へ外れやすく、手首の返し方のばらつきはそれと交差する斜め(左下と右上)に出るとしています。
ただし、斜めに散る理由は肘だけではありません。立ち位置が合っていない、体が投げる途中で動く、といった要因でも似たずれ方になります。左右のずれの見分け方と合わせて、次の順で確かめると候補を絞りやすくなります。
| ヒット位置(右投げ) | まず疑う候補 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 右下と左上に散る | 肘が左右に動いている | 真後ろから撮り、引く途中と前へ振る途中の肘を見る |
| 毎回まとまって右 | 構えの時点で肘・腕が外にある | 構えた静止画で、肘が目とボードを結ぶ線の外にないか |
| 毎回まとまって左 | 肘を締めすぎて腕が体をまたぐ、体の向き | 立ち位置を変えずに肘の位置だけ少し外へ戻して比べる |
| 左下と右上に散る | 手首や指の離し方 | 肘より先にリリースのタイミングを見る |
肘が開く原因の候補
構えの時点で、腕がボードへの線から外れている
多くの解説は、肩・肘・手を狙いの線にそろえる形を基本に置いています。英国の販売店 Darts Corner の解説は、投げる腕の肘をボードへ向け、横へ流さないことを挙げています。The Dart Thrower の技術解説も、目・ダーツ・狙う場所を 1 本の線に置く考え方です。
構えで肘が外にあると、投げ始めからその線をなぞれません。腕は途中で狙いの線へ戻ろうとし、その戻り方が毎回少しずつ違うことで、ずれが斜めに出ます。
立ち位置と体の向きが、腕の通り道と合っていない
Throwing Errors は、体とボードの向きが合っていないと、腕が左右のずれを補おうとして肘が横へ動くと説明しています。体を大きく開いて構える人ほど、肘を体の前へ持ってくるために外へ張り出しやすい、という見方もできます。足の置き方を変えると体の傾きも変わるため、立ち位置の調整は少しずつ試すのが前提です。
力の入れ方と、脇を締める意識
肩に力が入って腕が持ち上がると、肘が外へ出やすくなります。逆に「脇を締める」を強く意識すると、肘が内側に入りすぎ、腕が体をまたいで出ることがあります。どちらも肘の位置を決める力が、投げる動作の邪魔をしている状態です。
練習の後半や、急いで投げたとき
疲れてくると、構え直しの時間が短くなり、肘の位置が毎回変わりやすくなります。始めはそろっていたのに後半だけ開くなら、フォーム全体ではなく、投げる量や区切り方の問題として見ます。腕の疲れについては腕が疲れる原因も参考になります。
肘が内側に入る・腕が斜めに出るとき
肘が内側に入るのは、肘が開くのとは逆向きの動きです。原因の候補も、開く場合と表裏の関係になることが多くあります。
肘が外へ開く
右投げなら右下・左上に散りやすい
- 構えで肘が線の外にある
- 体を開いた立ち方で、肘を前へ回し込んでいる
- 肩が上がっている
肘が内側に入る
右投げなら左上・右下の逆向き、またはまとまって左
- 脇を締める意識が強すぎる
- ボードに体を正対させすぎて、腕が体の前を横切る
- 引くときに手が顔の内側へ入る
「斜めに振る」は、肘の左右の動きと、腕の通り道の傾きが重なった状態です。肘が外から内へ入りながら前へ出ると、手は斜めの線を描きます。後ろから撮った動画で、手が真上から真っすぐボードへ向かっているか、弧を描いて横から回り込んでいるかを見ると区別できます。
よくある失敗は、内側に入る癖を直そうとして一気に肘を外へ出し、今度は開く癖に変わることです。変える幅は小さくし、元の位置と交互に投げ比べると、行き過ぎに気づきやすくなります。
肘を跳ね上げるのは悪い癖?上がる動きとの違い
肘の上下の動きについては、解説によって考え方が分かれます。日本ダーツ協会の 投げ方の解説は、肘を支点にして頭や体を動かさずに投げる形を紹介しています。一方、The Dart Thrower は、引くときは肘の位置を保ち、前へ加速する後半で肘が上がるのは自然な動きで、肘を止めると早く離さざるを得なくなると説明しています。
肘を支点に保つ考え方
動く箇所を減らし、毎回同じ動作にしやすい
- 向く人:動きが多くてどこがずれたか分からない人
- 注意:止めようとして肩や腕全体に力が入りやすい
後半で肘が上がるのを許す考え方
腕を伸ばしきるまでの流れを保ちやすい
- 向く人:肘を止めると窮屈で、ダーツが押し出せない人
- 注意:上がる時機と量が毎回そろっているかを確かめる
どちらの考え方でも、気にしたいのは「横へ動く」ことと「急に跳ねる」ことです。腕を伸ばす流れの中で肘が上へ抜けていくのと、離す直前に肘だけがぴょんと跳ね上がるのとでは、手の通り道の安定が違います。跳ね上げる癖がある人は、狙いを強く意識した 1 本や、ダブルを狙う場面で大きく出ていないかを動画で見比べます。
肘の位置を確かめる手順
肘を直そうとするとき、立ち位置・肘の位置・力の入れ方を同時に変えると、何が効いたのか分からなくなります。一度に 1 つずつ試します。
- 今の投げ方を後ろから撮る人や機材は投げる方向に置かない。肩・肘・手首・ボードが 1 画面に入る位置から、普段どおり 15〜30 本投げる。
- ヒット位置を記録するブルなど 1 か所を狙い、外れた方向をメモする。斜めに散るか、まとまって片側か。
- 構えと途中を分けて見る構えの静止画で肘が線の外にあるか、引く・前へ振るときに外へ流れるかをスロー再生で確かめる。
- 1 つだけ変える肘を置く位置、足の位置、肩の力のどれか 1 つを少しだけ変える。
- 同じ本数を投げ、元の投げ方と比べる散り方が変わったか、投げにくさが増えていないかを両方見る。
真後ろからの動画では、肘と手が重なって見えにくい場合があります。左右どちらかに少しずらして撮るか、反対の手で肘の下を軽く支えて投げてみると、肘が横へ動く感覚がつかみやすくなります。Throwing Errors も、反対の手で肘を押さえて確かめる方法を紹介しています。ただし、支えた状態で入るようになっても、それをそのまま試合の投げ方にするかは別に考えます。
肘が開く癖を見直す練習の選択肢
練習方法にも向き不向きがあります。どれか 1 つが全員に合うわけではないので、自分のずれ方に近いものから試します。
| 練習 | やり方 | 向く人 | よくある失敗 |
|---|---|---|---|
| 素振りで通り道を確かめる | 鏡や窓の前で、手がボードへの線を真っすぐなぞるかを見る | 構えの時点で開いている人 | 形をそろえることだけに集中し、投げる速さが変わる |
| 近い距離から投げる | スローラインより手前で、肘を動かさない感覚を作ってから戻る | 途中で肘が流れる人 | 近い距離の感覚のまま、本来の距離で力加減が合わない |
| 立ち位置を少しずつ変える | 足の位置を数 cm ずつ動かし、肘が自然に線上に来る場所を探す | 体の向きを補うために肘が動いている人 | 一度に大きく動かし、体の傾きまで変わる |
| 力を抜いたスロー | 普段より軽い力で、肩を下げたまま投げてみる | 肩に力が入ると開く人 | 力を抜きすぎて、ダーツが届かず別の癖が出る |
構えの作り方や素振りの全体像はダーツフォームの作り方、テイクバックで肘が動く場合はテイクバックの考え方も参考になります。投げ方そのものの選択肢はダーツの投げ方にまとめています。
肘・肩に痛みや違和感があるとき
肘の位置を無理に固めようとして、肘や肩、前腕に力が入り続けることがあります。直そうとしているうちに痛みが出た、投げると肘の内側や外側がうずく、といった場合は、フォームの問題として片付けず、投げるのを休んでください。痛みやしびれが続くときは、整形外科などの医療機関に相談してください。
また、狙おうとすると腕が思うように出なくなる、急に肘が引っかかる感じがする、という場合は、肘の位置とは別の問題のこともあります。腕が思うように出ないときの記事も合わせて読んでみてください。
まとめ
まとめ
肘が開くときは、構えから開いているのか、途中で流れるのかを後ろからの動画で分けることから始めます。右投げで右下と左上に散るなら、肘の横の動きを疑う候補になります。
- 内側に入る・斜めに振る癖も、通り道がボードへの線からずれている点では同じ
- 肘が上がる動きは考え方が分かれる。横へ動くことと急な跳ね上げを別に見る
- 立ち位置・肘の位置・力の入れ方は 1 つずつ変え、元の投げ方と比べる
- 痛みやしびれが続くときは無理に投げず、医療機関に相談する