ダーツのグリップで小指はどうする?握る・浮かせる・立てるの違いと選び方
ダーツのグリップで小指をどうするかに決まりはなく、手のひらに軽く曲げる・浮かせる・伸ばして離す・バレルに添えるの 4 つに分かれます。共通するのは、握り込まず力を抜くことです。それぞれの向き不向きと、自分に合う形の確かめ方を解説します。
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みんなに相談 登録前から書けます。無料登録後、確認して公開。自分用に記録するダーツを持つとき、親指・人差し指・中指の置き場所は気にしても、小指まで意識している人は多くありません。ところが、投げ比べるうちに「小指を立てたほうが投げやすい気がする」「小指に力が入って手が固まる」と、急に気になり出すことがあります。
小指はバレルに触れないことが多い指ですが、手の形と力の入り方を通して、ほかの指の動きに影響します。ここでは、小指の置き方の種類と、それぞれが向く人・気をつけること、自分に合う形の確かめ方を順に説明します。
結論
ダーツのグリップで小指をどうするかに決まった型はありません。軽く曲げる・浮かせる・伸ばして離す・バレルに添える、の 4 つに分かれ、どれにも上手な人がいます。共通して避けたいのは、小指を手のひらに握り込んで力を入れることです。
- 小指の形は、使う指の本数とバレルの長さで決まりやすい
- どの形でも、小指がダーツを持つ指やシャフト・フライトに触れないようにする
- 小指を変えるときは、ほかの条件をそのままにして投げ比べる
ダーツのグリップで小指が気になる理由
小指は、多くのグリップでバレルに触れません。それでも気になるのは、手の指が筋肉と腱でつながっていて、1 本に力が入ると隣の指にも力が入りやすいからです。小指をぎゅっと曲げると薬指が、薬指が曲がると中指が引っ張られ、ダーツを持つ指まで固くなることがあります。
英語圏の投げ方の解説(Dartbase の grip 解説)でも、ダーツを持たない指については「ほかの指から離して広げるか、ほかの指と同じ形にそろえる」とし、小指を手のひらにつけてこぶしを作るような形は、ほかの指まで握り込む方向に引っ張られるとして避けるよう書かれています。どの形がよいかより、力が入らない置き方かどうかが問われている、と考えると整理しやすくなります。
ダーツの公式ルールには、指の使い方の決まりはありません。グリップ全体の種類はグリップの種類と指の本数でまとめているので、そちらとあわせて読むと位置づけが分かります。
小指の置き方は 4 つ。違いの一覧
小指の置き方は、手のひらとの距離と、ほかの指との距離で分けると整理できます。
| 置き方 | 形 | 合わせやすいグリップ | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 軽く曲げる | 薬指と一緒に、手のひら側へ軽く曲げておく | 2〜3 本 | 曲げすぎると握り込みになる |
| 浮かせる | 曲げも伸ばしもせず、力を抜いて宙に置く | 3 本 | 形が毎回変わりやすい |
| 伸ばして離す(立てる) | ほかの指から離し、上や横に伸ばす | 2〜3 本 | 伸ばす力で手首まで固まることがある |
| バレルに添える | 小指もダーツに触れさせる | 5 本 | 離すのが遅れて引っかかりやすい |
小指を軽く曲げる。手のひらに沿わせる型
3 本のグリップで、薬指と小指を一緒に手のひら側へ曲げておく形です。普段ものをつまむときの手に近く、意識しなくても自然にこの形になる人が多くいます。
軽く曲げる
普段の手の形に近く、迷いにくい
- 向く人:小指を意識すると逆に固くなる人
- 気をつけること:先が手のひらに強く当たるほど曲げると、こぶしの形に近づく
握り込む(避けたい形)
小指を手のひらに押し付けて固定する
- 起きやすいこと:中指・人差し指まで力が入り、離すときにダーツを引っ張る
- 見分け方:投げたあと、手のひらに小指の跡や圧迫感が残る
同じ「曲げる」でも、添えているだけか、押し付けているかで結果が変わります。見分けるには、ダーツを持ったまま小指を 1 cm ほど手のひらから離してみます。それでほかの指の感覚が変わらなければ、力は入っていません。持つ指まで緩む、または逆に締まるなら、小指に力が入っていたと考えられます。
小指を浮かせる。力を抜いて宙に置く型
小指を曲げも伸ばしもせず、力を抜いた位置に置いておく形です。手をぶらりと下げたときの、少し曲がった指の形に近くなります。
この型のよいところは、小指に役割を持たせないぶん、力が入りにくいことです。一方で、決まった形がないため、緊張した場面や疲れたときに、知らないうちに握り込んだり、ぴんと伸びたりします。試合の終盤だけ飛びが変わる人は、小指の形も動画で確かめてみる価値があります。
よくある失敗は、「力を抜く」を意識しすぎて、手首や肘まで抜けてしまうことです。ダーツを落とさずに持てる力は残し、小指だけを休ませるつもりで置きます。
小指を立てるのはだめ?伸ばして離す型
小指をほかの指から離し、上や横へ伸ばす形です。「小指を立てる」と言われることもあります。見た目が気になって直そうとする人もいますが、英語圏の解説では、トップ選手の中にも小指を縦に離して伸ばす持ち方や、ほかの指から大きく離す持ち方をしている例が紹介されています。立てることそのものが悪いわけではありません。
立てても困らない場合
小指が自然に開いていて、力みがない
- 向く人:指を開いたほうが手のひらの力が抜ける人
- 確かめ方:小指を立てたまま、手首を軽く回せる
見直したい場合
小指をまっすぐ伸ばす力が入っている
- 起きやすいこと:前腕の外側が張り、手首の動きが固くなる
- 確かめ方:数十投で小指の付け根や前腕がだるくなる
立てる型でもう 1 つ気をつけたいのは、小指がシャフトやフライトに近づくことです。後ろを持つグリップで手を開くと、小指の先がフライトに触れる場合があります。触れると、離した瞬間にダーツの後ろが弾かれ、フライトの向きが乱れます。立てる人は、横から動画を撮り、小指とフライトの距離を確かめてください。
小指もバレルに添える。5 本のグリップ
5 本の指をすべてダーツに触れさせる持ち方では、小指もバレルの前やチップの近くに添えます。英語圏の解説では、5 本の持ち方は珍しく、人に教える型ではないとされることもあります。ほかの指で足りる支えを、さらに増やす形だからです。
この型が合うのは、長いバレルを使い、腕を大きくゆっくり振る人です。指の置き場所が足りるだけの長さがないと、小指がバレルからはみ出し、チップ(ソフトダーツでは先端のプラスチック部分)に触れて向きが変わります。
よくある失敗は、離すときに小指だけ遅れることです。小指は力の調整が細かくしにくい指なので、ほかの 4 本が離れても小指が残り、ダーツが引っかかります。引っかかりの見分け方はリリースで指に引っかかる原因で扱っています。
小指に力が入る・震えるときの見分け方と対処
「小指をどうするか」より先に、「小指に力が入っているか」を見るほうが、問題に近づきやすくなります。原因の候補と見分け方を表にまとめます。
| 原因の候補 | 見分け方 | 試せること |
|---|---|---|
| ダーツを強く持ちすぎている | 持つ指の先が白くなる | 落とさない程度まで力を弱める |
| 小指を握り込む癖 | 手のひらに小指の跡が残る | 小指を手のひらから少し離す |
| 小指を伸ばす力が強い | 前腕の外側が張る | 伸ばしきらず、少し曲げた位置で止める |
| バレルが滑る不安 | 濡れた手や汗で強く持ち直している | 手を拭く、グリップの位置とカットを見直す |
| 緊張している | 練習では平気で、試合だけ力が入る | 投げる前の動きを決めて、毎回同じ順にする |
バレルが滑るのが原因で全体に力が入っているときは、小指だけ直しても戻ります。滑るときの見分け方はバレルが滑る原因と対策を参照してください。
緊張したときに小指や手が震える、思うように指が離れないという悩みは、人によって原因が違い、練習だけで治るとは言えません。続くときは、スポーツの相談ができる医療機関や専門家に相談してください。
自分に合う小指の形の選び方
4 つの型のどれが合うかは、手の大きさ、指の本数、バレルの長さで変わります。次の順で試すと、小指の違いだけを比べられます。
- 今の形を記録するスマートフォンで手元を横と後ろから撮り、小指がどの型かを確かめます。
- ほかの条件を固定するバレル・持つ位置・指の本数は変えず、小指だけを変えます。
- 1 つの型で本数を決めて投げるブルを狙って同じ本数ずつ投げ、まとまり方を記録します。
- 力みを確かめる投げ終わったあと、小指の付け根・前腕・手首のだるさを比べます。
- 別の日にもう一度その日の調子に左右されるので、日を変えて同じ比べ方をします。
比べるときは、まとまりのよさと同じくらい、毎回同じ形を作れるかを見ます。小指は意識の外に置かれやすい指なので、試合で形が崩れない型のほうが、結果として安定することがあります。グリップ全体が毎回変わってしまう悩みはグリップが決まらない原因と決め方で、親指の置き方はグリップで親指が反るのはだめ?で扱っています。
小指と薬指はセットで考える
小指の形は、薬指の形とほぼ連動します。2 本は付け根の近くで腱がつながっているため、片方だけを大きく曲げ、もう片方を伸ばすのは、手の構造上むずかしい動きです。小指だけを立てようとすると、薬指が中途半端に浮き、中指の下に当たることがあります。
| 薬指の形 | 小指の合わせやすい形 | 起きやすいこと |
|---|---|---|
| 手のひら側へ曲げる | 一緒に軽く曲げる | 2 本とも握り込みやすい |
| 力を抜いて浮かせる | 浮かせる・少し開く | 形が日によって変わる |
| バレルやチップに触れる(4 本) | 浮かせる・伸ばす | 薬指が離れる遅れで引っかかる |
4 本のグリップでは、薬指がバレルの前やチップに触れる形が英語圏の解説でも紹介されています。この場合、小指は薬指の動きを邪魔しない位置に置くことになります。小指の置き場所に迷ったら、薬指がどこにあるかを先に決めると、選べる形が自然に絞られます。
よくある質問
小指は意識しないほうがいい?
力みがなく、毎回同じ形になっているなら、意識しなくても困りません。飛びが乱れる、手が疲れるなどの変化があったときに、確かめる場所の 1 つとして見れば十分です。
手が小さい人は小指をどうする?
手が小さいと、長いバレルで 4〜5 本の指を使う形は作りにくくなります。3 本以下で持ち、小指は軽く曲げるか浮かせる形から試すと、ほかの指の置き場所を確保しやすくなります。手の大きさとバレルの長さの関係はダーツバレルの選び方で説明しています。
小指がほかの指に触れていてもいい?
英語圏の解説では、ダーツを持たない指が、持つ指に触れないようにすることを勧めるものがあります。触れていると、離すときに持つ指の動きを妨げることがあるためです。気になる人は、小指と薬指を少しだけ離して投げ比べてみてください。
小指の形を変えるときによくある失敗
| 失敗 | 起きること | 見直し方 |
|---|---|---|
| プロの形を写すだけ | バレルや手の大きさが違い、合わない | 形より、力の入り方を真似る |
| 小指と一緒に持つ指も変える | 何が効いたか分からない | 小指だけを変えて比べる |
| 見た目を理由に立てる癖を直す | 直すための力で、かえって固くなる | 力みがなければ、そのままでもよい |
| 数投で判断する | 慣れない違和感で元に戻す | 本数を決めて投げ比べる |
小指の形を変えたあとに、小指の付け根や手首の小指側、前腕に痛みやしびれが出ることがあります。慣れない形で力が入っていることもありますが、原因は人によって違います。痛みやしびれが続くときは投げるのを休み、整形外科などの医療機関に相談してください。親指の痛みについてはダーツで親指が痛いのはなぜ?でまとめています。投げ方の全体像はダーツの投げ方の基本で説明しています。
まとめ
ダーツのグリップで小指をどうするかに決まりはなく、軽く曲げる・浮かせる・伸ばして離す・バレルに添える、の 4 つに分かれます。どの型でも、握り込まず、力を抜いておけるかが分かれ目です。
- 小指を立てるのは悪い形ではない。力みとフライトへの接触がなければ選択肢の 1 つ
- 小指に力が入るときは、持つ強さ・バレルの滑り・緊張から原因を探す
- 変えるときは小指だけを動かし、同じ条件で投げ比べる