ナレッジ — TSUDA
ダーツのルール

カットスロートクリケットのルール。点数は相手に入り、少ない人が勝ち

カットスロートクリケットは、取った点数が自分ではなく相手に入り、点数の少ない人が勝つクリケットです。DARTSLIVE では 3 人以上のクリケットが自動でこのモードになります。点数の入り方、終わり方、スタンダードとの違い、勝つための考え方をまとめました。

目次
  1. カットスロートクリケットのルール。スタンダードとの違い
  2. 点数の入り方。誰に何点入るのか
  3. カットスロートクリケットの終わり方と勝ち方
  4. カットスロートとスタンダード、どちらで遊ぶか
  5. カットスロートクリケットで勝つための考え方
  6. 3 人で遊ぶときの進み方の例
  7. 初めてのカットスロートでよくある失敗
ダーツ仲間の経験を聞く

ダーツの悩みを、みんなに相談。

フォームや道具、練習の悩みを投稿。ダーツ仲間の経験を、次に試すヒントに。

みんなに相談 登録前から書けます。無料登録後、確認して公開。自分用に記録する

3 人以上でクリケットを始めたら、点数が自分ではなく相手のところに入っていた。マシンの画面で驚いた人も多いはずです。それがカットスロートクリケットです。

結論

カットスロートクリケットは、陣地で取った点数がまだその数字を閉じていない相手に入り、最後に点数の少ない人が勝つクリケットです。

  • 狙う 7 か所(20〜15 とブル)と、3 マークで陣地になる仕組みはスタンダードクリケットと同じ
  • DARTSLIVE では、3 人以上のクリケットは自動でカットスロートになる(設定で変えられる)
  • 自分の身を守るには、相手に陣地を作られた数字を早めに閉じる

DARTSLIVE のゲームガイドは、3 人以上のクリケットはすべてカットスロートに切り替わり、基本のルールはスタンダードクリケットと同じで、違いは「点数が相手に加算され、点数の少ない人が勝つ」ことだけ、と説明しています(DARTSLIVE2 ゲームガイド)。クリケットそのものの基本はダーツのルールの記事にまとめています。

カットスロートクリケットのルール。スタンダードとの違い

まずは、ふつうのクリケット(スタンダードクリケット)と何が同じで、何が違うのかを並べます。

項目スタンダードクリケットカットスロートクリケット
狙う場所20・19・18・17・16・15・ブル同じ
陣地になる条件同じ数字に 3 マーク同じ
マークの数え方シングル 1・ダブル 2・トリプル 3同じ
陣地で取った点数自分に入るその数字を閉じていない相手に入る
勝ち点数の多い人点数の少ない人
人数(DARTSLIVE)1〜4 人(ダブルス 2〜8 人)3〜4 人(ダブルス 4〜8 人)

人数は DARTSLIVE のゲームガイドの記載です。クリケットのマークの数え方は PHOENIX の公式ガイドでも同じで、シングルは 1 マーク、ダブルは 2 マーク、トリプルは 3 マークです(PHOENIX の遊び方)。

7 か所20〜15 とブル
3 マーク陣地になる条件
3 人〜DARTSLIVE で自動になる人数

名前の意味

英語の cut-throat は「のど元をかき切る」から転じて、容赦のない、食うか食われるかの競争を指す言葉です。DARTSLIVE も「CRICKET BATTLE ROYAL」と紹介しています。全員が全員の敵になり、自分の点数を増やすのではなく相手の点数を増やして沈めるゲームだから、この名前が付いています。

点数の入り方。誰に何点入るのか

カットスロートで一番つまずきやすいのが、点数の行き先です。英語圏の解説では、陣地にした数字に 4 マーク目以降を入れると、その数字をまだ閉じていない相手全員に点数が入り、すでに閉じた人には入らない、と説明されています(Dolf Darts の解説)。全員が閉じた数字は、もう誰も点数を取れません。

3 人(A・B・C)で、A が 20 を陣地にしている場面で考えます。

B と C の 20 の状態A が 20 のトリプルを入れたとき
B も C も閉じていないB に 60 点、C に 60 点
B だけ閉じているC にだけ 60 点
B も C も閉じている誰にも入らない(20 は終わり)

点数はスタンダードと同じ数え方で、ダブルは 2 倍、トリプルは 3 倍です。1 本で 3 人に入るのではなく、閉じていない人それぞれに同じ点数が入る点に気をつけてください。4 人なら、1 本のトリプルで最大 3 人に 60 点ずつ入ります。

A:20 が陣地B:+60C:+60D:閉じた A が 20 のトリプルを入れたとき
点数が入るのは、その数字をまだ閉じていない相手だけ

閉じる 1 本で余ったマークの扱いは、英語圏の解説では「余りも点数になる」と書かれています。たとえば 2 マーク持っている数字にトリプルを入れると、3 マーク目で陣地になり、残りの 2 マーク分が相手に入る、という数え方です。マシンの数え方は画面で確かめるのが確実です。

カットスロートクリケットの終わり方と勝ち方

DARTSLIVE のガイドでは、カットスロートの基本ルールはスタンダードと同じで、勝ちが「点数の少ない人」に替わるだけとされています。スタンダードのクリケットは、すべての数字が閉じられたとき、または決まったラウンドを投げ終えたときに終わります。カットスロートでも、ゲームが終わるきっかけはこの 2 つです。

  1. 7 か所をすべて閉じ、かつ点数が一番少ないこの 2 つがそろった人が出た時点で勝ち。英語圏の解説でも、勝つには両方が要ると書かれています。
  2. 全部閉じても点数が一番少なくなければ続く閉じ終えた人は、まだその数字を閉じていない相手に点数を入れることだけができる。
  3. ラウンドの上限まで来たら、点数の少ない人が勝ち上限のラウンド数は、店のマシンの設定や大会の決まりで違う。

同点の扱いやラウンドの上限は、機種や店の設定、大会ごとに違うことがあります。英語圏では「全部閉じた時点で終わる」という遊び方も紹介されています。仲間内で遊ぶときも、始める前に画面の設定を見ておくと揉めません。GRAN DARTS のアプリの説明では、終盤に勝つ見込みがなくなった人を「SPOILER」と呼び、そこでその人のゲームは事実上終わる、としています(GRAN DARTS の説明)。

カットスロートとスタンダード、どちらで遊ぶか

DARTSLIVE では 3 人以上だと自動でカットスロートになりますが、設定でスタンダードに戻すこともできます。3 人以上でのクリケットをどちらで遊ぶかは、集まった顔ぶれで選べます。

カットスロート

全員が全員の敵になる

  • 点数を入れる相手を選べるので、駆け引きが増える
  • 上手な人ほど狙われやすく、差が縮まりやすい
  • 3〜4 人で遊ぶ人に向く
  • 点数の行き先が分かりにくく、初めての人は迷いやすい

スタンダード(3 人以上)

自分の点数を増やす

  • 2 人のときと同じ考え方で遊べる
  • 練習の続きとして投げたい人に向く
  • 上手な人がそのまま逃げ切りやすい
  • 閉じる・取るの判断が 2 人戦より単純になりやすい

レーティングのような記録を気にする人は、どのゲームの成績が記録に入るかを機種の案内で確かめておくと安心です。DARTSLIVE のガイドでは、レーティングは 01 とスタンダードクリケットの成績から出すと説明されています。

カットスロートクリケットで勝つための考え方

点数が逆に入るので、スタンダードの感覚のままだと判断を間違えやすくなります。英語圏の解説で紹介されている考え方を、選択肢として並べます(Dolf Darts)。どれを優先するかは、人数と点差で変わります。

考え方向く場面よくある失敗
相手が陣地にした大きい数字(20・19)を早めに閉じる自分に大量点が入りそうなとき閉じることに追われ、自分の陣地が作れない
自分の陣地で、一番勝ちに近い人に点数を入れる点数の少ない人が逃げそうなとき点差を見ずに、入りやすい数字に投げてしまう
全部を急いで閉じない相手がまだ開けている数字を自分が持っているとき先に閉じ終えたのに点数で負けていて、打つ手が減る
ブルを終盤まで残す終盤の点数の取り合いを有利にしたいとき相手にブルを先に取られ、50 点ずつ入れられる

守りと攻めの切り替え

カットスロートでの守りは、相手の陣地を閉じて自分に点数が入らないようにすること、攻めは自分の陣地で相手に点数を入れることです。スタンダードでは「負けているなら点数、勝っているなら閉じる」が基本とされますが(クリケットの勝ち方の記事)、カットスロートでは向きが変わります。自分が一番少ないなら閉じて守る、多いなら相手に入れて追い上げると考えると整理しやすくなります。

具体的な場面で考えます。A が 120 点、B が 40 点、C が 200 点だとします。A から見ると、勝ちに一番近いのは B です。A が 18 の陣地を持っていて、B がまだ 18 を閉じていなければ、18 に入れると B の点数を増やせます。ただし C も 18 を閉じていなければ C にも入るので、一番の相手との差は縮まらず、C との差が広がるだけです。誰が何を閉じているかを、投げる前に画面で見る癖を付けておくと判断が速くなります。

人数による違い

3 人では、点数の少ない人を残りの 2 人が狙う形になりやすく、2 人が手を組んだような展開も起きます。4 人になると、1 本で入る相手が増えるぶん、大きい数字を開けたままにしておく危険が大きくなります。ダブルス(チーム戦)では、ペアの 2 人で同じ陣地と点数を分け合うので、相棒が何を閉じたかも見ておく必要があります。

3 人で遊ぶときの進み方の例

ルールの説明だけでは点数の動きがつかみにくいので、3 人(A・B・C)の序盤を追ってみます。数字は説明のための例です。

  1. 1 ラウンド目:A が 20 にトリプルA の 20 が陣地になる。3 マーク目で陣地になっただけなので、この時点では誰にも点数は入らない。
  2. B が 20 にシングル 2 本B の 20 は 2 マーク。まだ閉じていないので、A に 20 を使われると B にも点数が入る状態が続く。
  3. C が 19 にトリプルC の 19 が陣地になる。A も B も 19 には 1 マークも入っていない。
  4. 2 ラウンド目:A が 20 にシングル 2 本B も C も 20 を閉じていないので、B に 40 点、C に 40 点が入る。
  5. B が 20 にシングル 1 本、19 にシングル 1 本B は 20 を閉じたので、これから A が 20 に入れても B には入らない。19 は 1 マークで、C に狙われる側に残る。
  6. C が 20 にトリプルC も 20 を閉じる。A・B・C 全員が 20 を閉じたので、20 はここで終わり。

この時点で A は 0 点、B と C は 40 点ずつです。A は 20 で得をしましたが、20 は全員に閉じられたので、次の点数源を作らないと C の 19 で点数を入れられる一方になります。B は 20 を閉じて守ったものの、19 が 1 マークのままなので、次のラウンドは 19 を閉じるか、自分の陣地を作るかの判断になります。このように、誰が何を閉じたかで点数の流れが毎ラウンド変わるのがカットスロートの特徴です。

紙やアプリでスコアを付けるときのこつ

マシンなら点数の行き先を自動で計算してくれますが、家のボードで紙に付けるときは計算を間違えやすくなります。マークの欄は数字ごとに人数分並べ、点数を書くときは「誰が入れたか」ではなく「誰に入ったか」の欄に書く、と決めておくと混乱が減ります。1 本ごとに、その数字を閉じていない人を指で数えてから書き込むのも確実な方法です。

初めてのカットスロートでよくある失敗

ルールを分かったつもりでも、実際に投げると迷う場面があります。よくある失敗と、見分け方を並べます。

よくある失敗見分け方直し方
自分の点数を増やそうとして陣地に入れ続ける投げるほど相手の点数だけが増えていく点数は相手に入る、勝つのは少ない人と声に出して確認する
全員が閉じた数字に投げるマークが付かず、点数も動かない画面で数字ごとの状態を見てから狙う
一番点数の多い人に入れる最下位の人がさらに離れていく勝ちに近い人(点数の少ない人)を狙う
先に全部閉じて安心する閉じ終えたのに勝ちにならない点数で一番少ないかも同時に見る

投げ方そのものが安定しないうちは、狙った数字に入らないことのほうが勝敗を分けます。ナンバーの上下の狙い分けは狙い方の記事、一人でクリケットのナンバーを練習するゲームは一人でできる練習ゲームの記事で扱っています。

まとめ

カットスロートクリケットは、取った点数がまだ閉じていない相手に入り、点数の少ない人が勝つクリケットです。DARTSLIVE では 3 人以上のクリケットで自動になり、設定で切り替えられます。

  • 狙う 7 か所と 3 マークで陣地になる仕組みはスタンダードと同じ
  • 点数は、その数字を閉じていない相手それぞれに入る
  • 全部閉じて点数が一番少ない人が勝ち。ラウンド数や同点の扱いは設定で確かめる