ダーツのフライトL1とL3の違いは?形の番号・一体型・回転式・重さの比べ方
ダーツのフライトのL1とL3の違いは形で、L1はスタンダード、L3はシェイプ。L3のほうが面積が小さく、整える力は少し弱くなります。番号の一覧、リング一体型や一体成形との違い、回転式、重さの比べ方まで整理します。
目次
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結論
L1 はスタンダード、L3 はシェイプです。L3 は L1 の後ろの角を落とした形で、面積が少し小さいぶん、向きを整える力も少し弱くなります。
- どちらが上ということはなく、軌道と集め方で向き不向きが分かれる
- 「EZ」「Pro」「Fantom」などの名前は形ではなく、リングの付き方や素材の違い
- 一体型・回転式・重さは形とは別の軸。1 つずつ変えて比べる
フライトの名前は「メーカー・シリーズ名・形の番号」の組み合わせでできています。たとえば「L-style EZ L1」なら、L-style のリング一体型(EZ)の、スタンダード(L1)という意味です。この読み方が分かると、店で迷う時間がかなり減ります。形そのものの種類(スタンダード・シェイプ・カイトなど)はフライトの形の種類の記事で図にしています。ここでは番号の読み方と、L1 と L3 の比べ方、形以外の違いを扱います。
L1・L3 など、フライトの番号の一覧
L-style のフライトは、形ごとに L1〜L9 の番号が付いています。海外の販売店 Darts Corner の解説では、L1 はスタンダード(英国で「No.2」と呼ばれる標準の形)、L4 はカイトと説明されています。ほかの番号も、販売店の商品説明では次のように並んでいます。
| 番号 | 形 | 面積の目安 |
|---|---|---|
| L1 | スタンダード | 大きい |
| L2 | ペア(洋なし形) | スタンダードとシェイプの間 |
| L3 | シェイプ | L1 より少し小さい |
| L4 | カイト | 中くらい |
| L5 | ロケット | 小さめ |
| L6 | スリム | 小さい |
| L7 | アストラ | 小さめ |
| L8 | ブレット | 最小クラス |
| L9 | Z(ゼット) | 独自形状 |
このうち、リング一体型の EZ シリーズは L1・L3・L6 の 3 形で出ていることが多く、店頭でもこの 3 つをよく見かけます。番号が大きいほど面積が小さいというわけではない点に注意してください。L2 は L1 と L3 の間の大きさですし、L9 は形そのものが独特です。面積の目安は形の比較であって、メーカーが公表している数値の並びではありません。
もう 1 つ注意したいのは、番号は L-style の中だけの呼び方だということです。別のメーカーでは同じ「シェイプ」でも面積や角の丸みが違い、番号の付け方も違います。他社から乗り換えるときは、名前や番号ではなく、今使っているフライトと重ねて形を比べるのが確実です。
L1 と L3 の違い:面積と飛び方
L1 と L3 の違いは、ほぼ「後ろの角があるかないか」です。長さや根元の形は似ていて、L3 は後ろの角を斜めに落としたぶん、面積が少し小さくなります。
フライトは空気を受けて、飛んでいるダーツの向きを進む方向へそろえる部品です。面積が大きいほど、そろえる力が強くなります。そのため一般的には、次のように言われます。
L1(スタンダード)
面積が大きく、向きをしっかりそろえる。
- 山なりの軌道で投げる人
- 飛びの途中でダーツが暴れやすい人
- 初めての 1 枚を選ぶ人
- 集めると後ろのフライトに当たりやすい
L3(シェイプ)
少し小さく、角が当たりにくい。
- L1 で「ブレーキがかかる」感じがする人
- 同じ場所に集めることが増えてきた人
- 矢速が速め、軌道が直線的な人
- 投げ方が不安定だと向きが乱れやすい
違いは大きくはありません。L1 から L3 に替えて、すぐに得点が変わるようなことはまずありません。変わるのは、刺さったときのダーツの角度と、集めたときのぶつかりやすさです。
刺さったときの角度で見分ける
自分にどちらが合うかの手がかりになるのが、刺さったダーツの角度です。山なりにゆっくり飛ぶダーツは、空気を受ける時間が長く、面積の大きいフライトと組み合わせると向きが整いやすくなります。一方、まっすぐ速く飛ぶダーツは、面積が小さめでも向きが崩れにくいと言われます。
| 刺さったときの様子 | 試しやすい形 | 見るところ |
|---|---|---|
| 後ろが下がる、上を向いて刺さる | L1 のまま、または L2 | 面積を減らすと、さらに傾くことがある |
| ほぼ水平に刺さる | L1 と L3 の両方を試す | どちらでも大きくは変わりにくい |
| 3 本目が先のダーツに当たって弾かれる | L3、または L6 | 面積が小さいほど当たりにくい |
| 飛びの途中で左右に揺れて見える | まず投げ方を確かめる | 形を変える前に飛びが暴れる原因を見る |
よくある失敗は、飛びが安定しない理由をフライトだけに求めることです。ダーツが斜めに刺さる、揺れて飛ぶといったときは、多くの場合、離し方や腕の振りに原因があります。面積の大きいフライトは揺れを小さく見せてくれますが、原因そのものを消すわけではありません。
EZ・Pro・Fantom の違い:リングと素材
L-style のフライトは、同じ L1 でもシリーズによって作りが違います。形の番号とは別に、名前で次の 2 点を見分けます。
- リングが付いているか:L-style はフライトの根元に「シャンパンリング」と呼ばれる金属や樹脂のリングを付けて、シャフトとの結びつきを強くする作りです。EZ はこのリングが最初から一体になっていて、付けるだけで使えます。リングが別売りのものは、自分でリングをはめて使います
- 素材と厚さ:Darts Corner の解説では、Fantom は EZ より少し厚い素材で、そのぶん少し重く、まっすぐな飛びを好む人向けと説明されています。Pro はくぼみ(ディンプル)のある表面のものなど、表面加工の違うシリーズがあります
同じ L3 でも、EZ と Fantom では厚さと重さが違うので、手に持った感じも投げた感覚も少し変わります。形を比べたいときは、シリーズをそろえて L1 と L3 だけを入れ替えると、何が違いを生んだのかが分かりやすくなります。
リングには、フライトとシャフトがしっかりつながるほか、後から来たダーツがシャフトの後ろに刺さる「ロビンフッド」を減らす役割もあると説明されています。リングの種類や付け方はフライトの記事の付け方の項にまとめています。
フライトの一体型とは?3 つの意味
「フライト 一体型」という言葉は、店や人によって指すものが違います。主に次の 3 つです。
リング一体型
根元にリングが最初から付いている(L-style の EZ など)。
- リングを別に買わなくてよい
- 付け外しが楽
- リングだけを替えることはできない
成形フライト
羽根が折り目のない一枚の形に成形されている(フィットフライトなど)。
- 形が崩れにくく、毎回同じ開き方になる
- 専用のシャフトと組み合わせる方式が多い
- 柄の選択肢はメーカーの中だけ
シャフト一体型
フライトとシャフトが 1 つの部品(コンドルなど)。
- フライトが抜けることがない
- 長さと形の組み合わせを買い替えで選ぶ
- どちらかが壊れると丸ごと交換
どれも「フライトが外れる・開きが変わる」という困りごとに対する作りです。普通の差し込むフライトで困っていなければ、無理に替える理由はありません。反対に、1 ゲームのうちに何度もフライトが抜ける、羽根の開き方が毎回違う、という人は試す価値があります。
注意したいのは互換性です。成形フライトの多くは専用のシャフトでしか使えず、販売店の説明でもフィットフライトはフィットシャフトと組み合わせるとされています。シャフト一体型は、今のシャフトの長さを引き継げません。乗り換えるときは、今のシャフトの長さを測っておき、近い長さを選ぶと比べやすくなります。長さの見方はシャフトの長さの記事を参考にしてください。
フライトの回転式とは?
「回転式のフライト」と呼ばれるものの多くは、フライトそのものではなく、フライトを差すシャフトの先端が回る回転式シャフト(スピンシャフト)です。先に刺さったダーツのフライトに後のダーツが当たったとき、先端が回って逃がすことで、弾かれにくくする仕組みです。
回転式は投げ方や飛び方を助けるものではありません。違いを感じやすいのは、同じ場所に集まり始めた人です。フライトの形を L1 から L3 に小さくするのも、回転式にするのも、「集めたときに当たる」ことへの対策としては同じ方向にあります。どちらを先に試すかは好みですが、2 つ同時に変えると、どちらが効いたのか分からなくなります。素材ごとの回転式の違いはシャフトの素材の記事で比べています。
フライトの重さは比べるべき?
フライトの重さは、素材と厚さで変わります。薄いフライトほど軽く、厚いフライトや成形フライト、リング付きのものは重くなります。とはいえ、フライト 1 枚はもともと軽い部品で、ダーツ全体の重さの中では小さな割合です。
それでも重さの違いを感じることがあるのは、フライトがダーツのいちばん後ろにあるからです。後ろが重くなると、ダーツ全体の重心が少し後ろへ移ります。重心の位置は持つ場所や飛び方の感覚に関わるので、合計の重さの差よりも大きく感じることがあります。
| 重さが増える要素 | 例 | 変わりやすい感覚 |
|---|---|---|
| 厚い素材 | Fantom、厚手の成形フライト | 後ろが重く感じる、形が崩れにくい |
| リングを付ける | EZ、別売りのシャンパンリング | 後ろが少し重くなる |
| シャフトと一体 | コンドルなど | シャフトの素材の違いと合わせて変わる |
メーカーはフライト 1 枚の重さを表記していないことが多く、数字で比べられる場面は限られます。気になる人は、0.01g 単位のはかりで今のフライトと新しいフライトを量って比べる方法があります。重さよりも、後ろの重さが変わったときに刺さる角度や持つ場所の感覚がどう変わるかを見るほうが、判断の材料になります。ダーツ全体の重さと重心についてはダーツの重さの記事、バレル側の重心はバレルの選び方の記事で扱っています。
L1 から L3 へ替えるときの比べ方
フライトの違いは小さいので、比べ方を決めておかないと、その日の調子の違いと区別がつきません。次の順番で比べると、違いが見えやすくなります。
- 今のセットを書き留めるシャフトの長さ・素材、フライトのシリーズと番号を控えておく。
- シリーズをそろえるEZ の L1 なら EZ の L3 と比べ、形以外の違いをなくす。
- 同じ日に交互に投げるブルを 3 本ずつ、L1 と L3 を数ラウンドずつ入れ替えて投げる。
- 刺さり方を見る点数よりも、刺さる角度と、3 本目が弾かれる回数を数える。
- 数日続ける1 日で決めず、違いが同じ方向に出るかを確かめる。
よくある失敗は、フライトとシャフトを同時に替えてしまうことです。シャフトが長くなると、フライトの位置が後ろへ下がり、面積を大きくしたのと似た変化が起きます。フライトを比べる期間はシャフトを替えず、セッティング全体を見直すときはセッティングを変えるときの記事の手順で 1 か所ずつ進めると、何が合ったのかが残ります。
比べた結果「どちらも同じ」と感じたなら、それも 1 つの答えです。その場合は、手に入りやすさや柄、値段で選んでかまいません。フライトは消耗品なので、同じものを続けて買える形を基準にしておくと、替えたときに感覚が変わる心配が減ります。
まとめ
L1 と L3 の違いは形で、L1 はスタンダード、L3 は角を落としたシェイプです。L3 のほうが少し面積が小さく、集めたときに当たりにくい一方、向きを整える力は少し弱くなります。
- EZ・Pro・Fantom はリングと素材の違い。比べるときはシリーズをそろえる
- 一体型はリング一体・成形・シャフト一体の 3 種類。回転式は主にシャフトの仕組み
- 重さはフライト単体の差より、後ろの重心の変化として感じやすい