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ダーツの道具

ダーツのセッティングを変えるべき?合わない時の見分け方と矢速が速い人の組み方

セッティングを変えるなら、合わない理由を記録で確かめてから、シャフトかフライトを1か所ずつ替えて比べます。調子が悪いだけの日に全部を替えると原因が分からなくなります。合わないサイン、矢速が速い人の組み方、試し方の手順をまとめました。

目次
  1. ダーツのセッティングを変えるのはどんな時?
  2. セッティングが合わない時のサインと見分け方
  3. 何を変えると何が変わる?部品ごとの違い
  4. 矢速が速い人のセッティングは?
  5. セッティングを変える手順
  6. 変えていないのに合わなくなった時は
  7. セッティングを変えるタイミングの注意
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ダーツの「セッティング」は、バレルにチップ・シャフト・フライトを組み合わせた全体のことです。同じバレルでも、シャフトの長さやフライトの形を替えると、持ったときの重心や飛び方の見た目が変わります。そのため、調子が悪いときに「セッティングを変えれば良くなるのでは」と考える人は少なくありません。

ただ、変えれば上手くなるとも、変えないほうがよいとも一概には言えません。大事なのは、合わない理由が道具にあるのか、投げ方や体調にあるのかを先に分けることです。

結論

セッティングを変えるなら、合わない症状を記録で確かめてから、1 か所ずつ替えて比べるのが、原因を見失いにくい進め方です。調子の波だけで全部を替えると、何が効いたのか分からなくなります。

  • まず替えやすいのはフライトとシャフト。バレルは最後に考える
  • 矢速が速い人の組み方は「短く小さく」と「大きめで安定」の両方の考え方がある
  • 替える前の組み合わせを書き残し、いつでも戻せるようにする

ダーツのセッティングを変えるのはどんな時?

セッティングを変えるきっかけは、大きく分けて 3 つあります。道具が投げ方と合っていない、投げ方そのものが変わった、部品が消耗した、のどれかです。それぞれ、変える意味の大きさが違います。

きっかけ例変える意味
投げ方と合っていない同じ向きに外れ続ける、飛びが毎回揺れる大きい。原因が道具かを確かめる価値がある
投げ方が変わったグリップの位置や矢速が以前と違うあり。前のセッティングが今の投げ方に合わないことがある
部品の消耗フライトの割れ、シャフトの緩み・曲がり同じ部品への交換で足りることが多い
一時的な不調今日だけ入らない、疲れている小さい。替えると比べる基準がなくなる

英語圏の解説でも、道具を頻繁に替えると投げ方がそのたびに少しずつ合わせにいってしまい、安定しにくくなるという意見がよく見られます。一方で、決める前に複数のシャフトの長さやフライトの形を試すことは勧められています。つまり「試す時期」と「固める時期」を分けて考えると整理しやすくなります。

セッティングが合わない時のサインと見分け方

「合わない」と感じる中身は人によって違います。感覚だけでは道具のせいか投げ方のせいかを分けにくいので、外れ方と飛び方を見て、手がかりを集めます。

起きていること考えられる原因見分け方試す対処
飛んでいる途中で尻が左右に振れるフライトの抵抗やシャフトの長さが矢速と合っていない/リリースで横に力が入っている横と後ろから動画を撮り、毎回同じ振れ方か見るフライトの形かシャフトの長さを 1 段階だけ替える
同じ方向(上・下)に外れ続ける重心と持つ位置のずれ/リリースの位置狙いを変えても同じ方向にずれるか記録するグリップの位置を確かめてから、シャフトの長さを比べる
持つ位置が毎回決まらない重心の位置が分かりにくい組み合わせバレルを指に乗せ、釣り合う点が自分の持つ位置と離れていないか見るシャフトの長さや素材を替えて重心を動かす
ダーツ同士が当たって入りにくいフライトが大きく、グルーピングが近いと当たる当たる場面が多いか数えるフライトを小さめの形にして比べる
日によって全然違う疲れ・緊張・投げ方の揺れ同じ道具で別の日にも記録をとる道具は替えず、練習の記録を続ける

表のいちばん下のように、日による差が大きいときは道具より投げ方や体調の影響を先に疑います。グリップの位置が決まらない悩みはグリップが定まらないときで、投げ方の基本はダーツの投げ方で扱っています。

セッティングが合わない時によくある失敗

  • 一度に全部替えるシャフトとフライトとバレルを同時に替えると、良くなっても悪くなっても理由が分かりません。
  • 数投で判断する新しい組み合わせは最初だけ良く感じることも、最初だけ違和感が出ることもあります。
  • 人のセッティングをそのまま真似る同じ部品でも、投げ方が違えば飛び方は変わります。
  • 元の組み合わせを覚えていない戻したくなったときに戻せなくなります。

何を変えると何が変わる?部品ごとの違い

セッティングで替えられる部品は、チップ・バレル・シャフト・フライトです。替えやすさと、変化の大きさが部品ごとに違います。

部品替えると変わること替えやすさ
フライト空気の抵抗。大きいほど後ろが安定しやすく、減速しやすいとされる安く、すぐ替えられる
シャフトフライトの位置と重心。長いほど後ろが重く、重心が後ろへ動く安く、すぐ替えられる
チップ先の長さと、前寄りの重さが少し消耗品なので替える機会が多い
バレル重さ・形・持つ場所。投げる感覚がいちばん大きく変わる高価で、慣れるのに時間がかかる

英語圏の道具の解説では、大きいフライトは抵抗が増えて安定するぶん山なりで遅めの軌道に、小さいフライトは抵抗が減って速く平らな軌道になるが、投げ方の揺れが飛びに出やすい、と説明されることが多くあります。シャフトについては、長いほど空気の力が働く腕が長くなり、揺れや山なりの軌道につながりやすい、短いほど直線的に飛ばしやすい、という説明が一般的です。ただし、どれくらい変わるかを測った資料は少なく、感じ方には個人差があります。

シャフトの長さの詳しい比べ方はシャフトの長さで何が変わるか、フライトの形はフライトの形と選び方、バレルはダーツバレルの選び方にまとめています。

矢速が速い人のセッティングは?

矢速(ダーツが飛ぶ速さ)が速い人のセッティングには、正反対の 2 つの考え方があります。どちらが正しいという決まりはなく、飛び方を見て選ぶものです。

短く小さく

抵抗を減らし、速さを生かす。

  • 短めのシャフト、小さめのフライト
  • 速く直線的な軌道と合いやすい
  • 投げ方の揺れが飛びに出やすい
  • 大きいフライトで「失速する」と感じる人が試す

大きめで安定

抵抗で後ろの振れを抑える。

  • 標準〜大きめのフライト、中くらいのシャフト
  • 速いぶん尻が振れる人が試す
  • 速さは少し落ちやすい
  • グルーピングが近いとダーツ同士が当たりやすい

見分ける手がかりは、飛んでいる途中の尻の動きです。速く投げても尻が振れずにまっすぐ刺さるなら、抵抗を減らす方向を試す余地があります。速さのぶん尻が左右や上下に振れるなら、抵抗を増やす方向で振れが減るかを比べます。矢速が速いと感じるのが力みのせいなら、道具より先にリリースの抜き方や腕の振りを見直すほうが近道のこともあります。

矢速が遅い人の場合

逆に、ふわりと山なりに投げる人では、小さいフライトだと後ろが安定しにくく、大きめのフライトや長めのシャフトで飛びが落ち着くと感じる人がいます。一方で、大きいフライトだと届く前に失速すると感じる人もいます。これも、動画で尻の振れと刺さる角度を見て決めます。

セッティングを変える手順

試すときは、比べる条件をそろえることが大切です。次の順に進めると、どの変更が効いたのかを確かめやすくなります。

  1. 今の組み合わせを書き残すバレル、シャフトの種類と長さ、フライトの形、チップの長さをメモし、写真も撮っておきます。
  2. 基準の記録をとる同じ練習(ブルを 30 本、カウントアップ数回など)で、今のセッティングの成績と外れ方を記録します。
  3. 1 か所だけ替えるまずフライトかシャフトのどちらか 1 つを、1 段階だけ替えます。
  4. 同じ練習で比べる数投で決めず、同じ本数・同じ練習で記録をとります。日を変えてもう一度比べると、調子の差を減らせます。
  5. 良ければ残し、悪ければ戻す差が分からないときは元に戻します。次に別の 1 か所を試します。

英語圏では、決めるまでに数か月かけてフライトの形やシャフトの長さを何通りも試した、という体験談もあります。焦って結論を出さず、変える期間を区切って試すのも 1 つのやり方です。練習のやり方は練習量の考え方や一人でできる練習も参考にしてください。

試し方の例:尻が振れるのが気になる場合

たとえば、ブルを狙うと左右に散り、動画で見るとダーツの尻が飛んでいる途中で振れている、という場面を考えます。まず今のセッティングでブルを 30 本投げ、入った本数と外れた方向を記録します。次にフライトだけを 1 段階大きい形に替えて、同じく 30 本投げます。振れが減って散り方が小さくなれば、その変更を残す候補になります。変わらなければフライトを戻し、今度はシャフトだけを 1 段階短く、または長くして比べます。

どの変更でも変わらないなら、原因は道具ではなく、リリースで横に力が入っているなど投げ方の側にある可能性が高くなります。この見極めができることも、1 か所ずつ試す利点です。

変えていないのに合わなくなった時は

同じセッティングのはずなのに、急に合わなくなったと感じることがあります。その場合は、まず部品が変わっていないかを確かめます。

確かめる場所よくある変化
シャフトねじが緩んでいる、曲がっている、途中で折れかけている
フライト割れや折れ目で形が変わり、抵抗が変わっている
チップ曲がり・短くなりで、先の重さや刺さり方が変わっている。交換時期はチップの交換タイミングを参照
バレル汚れで滑りやすくなり、持つ位置がずれている

部品に変化がなければ、疲れや練習量の変化、フォームのずれのほうを疑います。この段階で新しい部品を買い足すと、比べる基準がさらに増えてしまいます。

セッティングを変えるタイミングの注意

セッティングを変える時期には、向き不向きがあります。

時期考え方
試合やリーグの直前慣れる時間がないので、替えない人が多い
練習の時間がとれる時期比べる記録をとりやすく、試すのに向く
フォームを直している最中道具と投げ方が同時に変わり、原因を分けにくい
バレルを買い替えた直後まず前のシャフト・フライトのまま投げ、違いをバレルだけに絞る

重さと長さの規定も確かめる

シャフトやリングを替えると、全体の重さと長さも変わります。ソフトダーツのプロ団体では、JAPAN が 1 本 25g 以下・30cm 以内、PERFECT が 3 本で 75g 以下・1 本 30cm 以内と決めています(JAPAN プロ規定、PERFECT 競技規則)。ふだんの遊びで気にすることはほとんどありませんが、試合に出るなら組んだ状態で量っておくと安心です。規定は変わることがあるので、出る前に最新のものを確かめてください。重さの考え方はダーツバレルの重さで詳しく扱っています。

違和感が痛みのときは

道具を替えてから手首や肘、指に痛みが出る、しびれが続く、という場合は、道具の相性だけの問題と決めつけず、投げるのを休んでください。痛みやしびれが続くときは、整形外科などの医療機関に相談してください。

まとめ

セッティングを変えること自体は良くも悪くもなく、合わない理由を確かめてから 1 か所ずつ試すかどうかで結果の分かりやすさが変わります。

  • 合わないサインは、動画と記録で道具の影響か投げ方の影響かを分けて見る
  • 矢速が速い人は「短く小さく」と「大きめで安定」の両方を試して、尻の振れで比べる
  • 替える前の組み合わせを残し、試合前は替えない人が多い