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ダーツの道具

ダーツのチップの交換タイミングは?すぐ曲がる原因と長さの違い、抜けないときの対処

ダーツのチップは、折れた・曲がった・先が丸くつぶれた・刺さらなくなったときが交換のタイミングです。すぐ曲がる原因、ショート・ノーマル・ロングの長さの違い、規格の確かめ方、折れて抜けないときの外し方まで解説します。

目次
  1. ダーツのチップの交換タイミングは?4 つのサイン
  2. チップがすぐ曲がる原因は?
  3. チップの長さの違いは?ショート・ノーマル・ロング
  4. チップの違いは長さだけ?規格・素材・形
  5. チップの交換のしかた
  6. チップが抜けない・折れて残ったときは?
  7. チップと一緒に見直したい消耗品
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ソフトダーツの先に付いているプラスチックのチップは消耗品です。投げていれば必ず曲がり、折れ、すり減ります。では、どこまで使ってよくて、どの状態になったら替えればいいのでしょうか。

結論

チップの交換タイミングは期間ではなく状態で決めます。折れた・曲がった・先が丸くつぶれた・刺さらずに落ちることが増えたのどれかに当てはまれば替えどきです。

  • 少しの曲がりでも飛びとヒット位置が変わるので、気づいたらその場で替える
  • すぐ曲がるなら、チップの長さ・刺さる角度・グルーピングの近さを疑う
  • 買うときはバレルのネジの規格(多くは 2BA)を必ず確かめる

ダーツのチップの交換タイミングは?4 つのサイン

「何か月ごと」「何ゲームごと」という決まりはありません。毎日投げる人と月に 1 回の人ではすり減り方がまったく違うからです。英語圏の解説でも、日本の販売店の解説でも、目で見て状態で判断するという点は共通しています。

サイン見分け方そのまま使うと
折れた先がない、または根元から欠けている刺さらない。破片がボードの穴をふさぐ
曲がったダーツを転がすと先が円を描く飛びが乱れ、狙いと違う場所に刺さる
先がつぶれた先端が丸く平らになっている穴に入りにくく、はね返りが増える
刺さらない同じダーツだけ落ちる・はね返る得点が入らない、拾う手間が増える

曲がりの確かめ方で手軽なのは、テーブルの上でダーツをゆっくり転がす方法です。チップがまっすぐなら先はほぼ止まって見え、曲がっていれば先が小さな円を描きます。目線の高さにかざして、バレルの中心線とチップの先がそろっているかを見るのも有効です。

よくある失敗は、曲がったチップを指でまっすぐに戻して使い続けることです。見た目は戻っても、一度曲がったところは弱くなっていて、次の数投で同じ方向にまた曲がりやすくなります。予備を持っていれば、その場で替えるほうが手間は少なくすみます。

3 本は同時に替える?1 本ずつ替える?

考え方は 2 通りあります。

傷んだ 1 本だけ替える

チップの消費が少ない。

  • 向く人:練習量が多く、こまめに替える人
  • 気になる点:新しいチップと古いチップで、刺さり方や長さの感じが少し違う

3 本まとめて替える

3 本の状態がそろう。

  • 向く人:試合の前や、3 本の差が気になる人
  • 気になる点:まだ使えるチップも捨てることになる

どちらでも構いません。ただ、3 本で長さや種類の違うチップを混ぜると重さと飛びがそろわなくなるので、種類だけは同じものにそろえておきます。

チップがすぐ曲がる原因は?

「替えたばかりなのにすぐ曲がる」という悩みは多く聞かれます。原因の候補と見分け方を並べます。

原因の候補見分け方対処の選択肢
ダーツ同士が当たっているグルーピングがよい日ほど曲がる。前のダーツのシャフトやフライトに刺さる折れにくいチップに替える。曲がるのは上達の副作用と割り切る
斜めに刺さっている刺さったダーツの後ろが大きく上下にずれている投げ方の見直し(投げ方の基本)
セグメントの仕切りに当たっている数字の境目を狙うと曲がりやすい避けにくい。予備を多めに持つ
チップが長いロングに替えてから曲がる回数が増えたノーマルやショートを試す
しっかり締まっていない根元がぐらつく、根元から折れる付けるとき最後まで手で締める

いちばん多いのは、上の 2 つです。ダーツが同じ場所に集まるようになると、後から投げたダーツのチップが先に刺さっているダーツのバレルやシャフトに当たります。チップの先は細いプラスチックなので、ここでたいてい曲がるか折れます。グルーピングがよくなった証拠でもあるので、チップの消費が増えることは避けられません。

もう 1 つは刺さる角度です。ソフトのボードは無数の穴に先が入って止まる仕組みで、斜めに入ると穴の縁に横から力がかかります。抜くときに上下にこじると、それも曲がりの原因になります。ダーツはまっすぐ引き抜くと、チップの持ちがよくなります。

チップの長さの違いは?ショート・ノーマル・ロング

チップは主に長さで呼び分けます。正式な区分はなく、メーカーによって数ミリの差がありますが、日本の販売店ではおおむね次の 3 つで紹介されています。

約 20 mmショート(18〜22mm ほど)
約 25 mmノーマル(24〜25mm ほど)
約 28 mmロング(27〜30mm ほど)
ショート ノーマル ロング
右の四角がバレル。チップは長くなるほど、先が細く前に伸びる(長さは模式図)
ショートノーマルロング
折れ・曲がり起きにくい中くらい起きやすい
刺さったあと垂れにくい中くらい垂れやすいことがある
グルーピングバレルが的に近く、後のダーツが当たりやすい中くらいバレルが的から離れ、隙間に入れやすい
投げた感じ重心が前に寄った感じが強い標準ハードダーツに近いと言われる

長いチップは先の部分がボードの外に長く出るので、刺さったダーツのバレルが的から遠くなります。そのぶん後のダーツが前のダーツの下に潜り込みやすく、グルーピングでは有利と説明されることが多い一方、細い部分が長いので曲がりやすくなります。ショートはその逆です。

英語圏では、長いチップは飛びを安定させ、投げ方の小さなくせを吸収するという説明もあります。一方で、長さの違いはわずかで飛びへの影響は小さいという見方もあり、説が分かれます。実際には、チップの長さを変えると重心とダーツ全体の長さが少し変わるので、シャフトの長さと合わせて見直す人もいます。

ショートが向く人

チップの消費を減らしたい。

  • 練習量が多い人
  • 刺さったダーツが垂れるのが気になる人
  • 重心を前に感じたい人

ノーマルが向く人

まず基準を作りたい。

  • 始めたばかりの人
  • 何が合うかまだ分からない人

ロングが向く人

グルーピングを優先したい。

  • ダーツ同士の当たりが気になる人
  • ハードダーツと両方投げる人

どれがよいかは人によって違います。長さを変えたら、少なくとも数日は同じもので投げて、ヒット位置の傾向が変わったかを見ると判断しやすくなります。

チップの違いは長さだけ?規格・素材・形

長さのほかに、買う前に確かめることがあります。

ネジの規格(2BA・4BA など)

チップはバレルの先にネジで付けます。このネジの太さの規格が合わないと付きません。いまのソフトダーツでいちばん多いのは2BAで、店で売られているチップの多くもこの規格です。細身のバレルなどでは 4BA など別の規格のものもあります。4BA は、チップ側がネジ穴になっていて、バレルの細いネジをチップにねじ込む形のものがあります。

規格はバレルの商品ページや説明書に書いてあります。分からないときは、今付いているチップを持ってダーツショップで聞くのが確実です。

素材と硬さ

チップはどれもプラスチックですが、メーカーごとに硬さと粘りが違います。硬すぎると折れやすく、柔らかすぎると曲がりやすいので、各社とも曲がりにくさと折れにくさの釣り合いを工夫しています。曲がりにくさをうたう上位の種類もあり、値段は少し上がります。

形とボードとの相性

先の細さや形もメーカーで違います。ソフトのボードの穴に入る前提で作られていますが、使っているマシンのボードとの相性で、刺さりやすさの感じ方が変わることもあります。

ハードダーツ(スティール)の金属の針は、ソフトのチップとはまったく別の部品です。ソフトのボードに針で、ハードのボードにプラスチックのチップで投げると、どちらも傷めます。違いはソフトダーツとハードダーツの違いで解説しています。

チップの交換のしかた

  1. 古いチップを外すチップの根元をつまんで、反時計回りに回す。
  2. ネジ穴を確かめる中に破片や汚れが残っていないか見る。
  3. 新しいチップを付ける時計回りに、ネジ山に沿ってまっすぐ回し入れる。
  4. 最後まで手で締める根元がバレルにぴたりと当たるまで。工具で締めすぎると割れることがある。
  5. まっすぐか確かめる転がして、先が円を描かないかを見る。

チップの先をつまんで回すと、付けたそばから曲げてしまうことがあります。根元の太い部分を持つのがこつです。また、斜めに入れるとネジ山を傷めるので、最初の 1〜2 回転は軽い力で回し、引っかかりを感じたら一度戻してやり直します。

予備のチップは、マイダーツのケースに入れておくと、店で折れたときにすぐ替えられます。バレルを洗うときにネジ穴の汚れも落としておくと、チップの付きがよくなります。

チップが抜けない・折れて残ったときは?

チップは根元で折れることが多く、ネジ穴に破片が残ると指ではつかめません。外し方はいくつかあります。

方法やり方気をつけること
少しでも出ていれば指かペンチ出ている部分をつまんで反時計回りに回すペンチはバレルを挟まない
リムーバー(専用工具)針や刃を破片に押し当て、反時計回りに回して抜くショップや通販で数百円から。ほかの用途に使わない
画びょうなど細い針の代用破片に刺して回す手を刺さないよう、針先を自分に向けない

英語圏の解説では、ライターで破片をあぶって溶かし、別の部品をくっつけて回す方法も紹介されています。ただ、火を使うのはやけどの危険があり、バレルのコーティングを傷めることもあるので、ここでは勧めません。抜けないときは、無理をせずダーツショップに持ち込むのも選択肢です。

注意

リムーバーや針は先がとがっています。バレルを手のひらで持って破片に押し当てると、すべったときに手を刺します。バレルは机の上に置くか布で包んで持ち、針先の延長線上に手を置かないでください。

ボードの穴に折れたチップが残ったとき

折れた先がボードの穴に残ることもあります。そのままにすると、次のダーツがはね返ったり、反応しなかったりする原因になります。PHOENIX は公式の案内で、飛び出ているものはペンチでつまんで抜き、穴の中に残ったものは専用のチップリムーバーを盤面に垂直に当てて押し出す、と説明しています。正しく使わないとセグメントの破損やけがの原因になる、とも注意しています(PHOENIXDARTS よくある質問)。

お店のマシンの場合は、自分で取ろうとせずスタッフに伝えるのが安全です。ボードを外す作業はお店の設備に関わるからです。

チップと一緒に見直したい消耗品

チップの交換タイミングを気にするようになったら、ほかの消耗品の状態も見ておくと、飛びの乱れの原因を切り分けやすくなります。

  • フライト:角が折れたり、羽が開いたままになったりしたら替える(フライトの選び方)
  • シャフト:根元のひびや、ネジのゆるみ
  • バレル:何年使っても、チップのネジ穴がつぶれると付かなくなる(バレルの寿命)

セッティング全体の考え方はダーツバレルの選び方にまとめています。

まとめ

チップは期間ではなく状態で替えます。折れた・曲がった・先がつぶれた・刺さらない、のどれかが出たらその場で交換します。

  • すぐ曲がるのは、ダーツ同士の当たり、斜めの刺さり、チップの長さが主な原因
  • 長さはショート・ノーマル・ロングで、折れにくさとグルーピングの入れやすさが逆になる
  • 規格(多くは 2BA)を確かめて買い、折れて抜けないときはリムーバーかショップへ